作者の思考

ヒスイへの道「石英編(参)」

2012年01月27日

今回のは更に茶色と黒色のインクリュージョンが多く、不完全なサンプルとなります。


色は最初のサンプルに似て濃い緑色をしています。
モヤモヤとした緑色の濃淡があり、それが面白い模様となっています。
石英部分が濃い緑色になるにつれて、石質も安定している感じを受けます。


外側と思われる部分は茶色の皮が張り付いている感じで、所々で結晶化した石英が見えます。
やはり内側よりはヒビがあり、質感も劣るようです。

どれも手の平で包み込めるサイズで、大きいのは見つかりませんでした。
このタイプの大きな塊はあるのだろうか…、どこかにひっそりと存在している事を期待します。

糸魚川にクリソプレーズが出る事が分かったので、もうサンプルは十分です。
そろそろ「ヒスイを探さなければ」と考えるのですが、綺麗な鉱物があると気を取られてしまいます。
もうしばらく石英(違うタイプの)に心を奪われる時期が続きます。


今だから分かるのですが、最初はどうしても「外見の美」に向かっていきます。
実際にヒスイを拾った時は、その姿の平凡さに感動する事もありませんでした…。
これなら「良質の蛇紋石や石英の方が価値がある」とさえ考えました。

しかし、これから後に私の中で、その考えが大きく覆る事になります。
(色の良いヒスイが拾えたからでは無いです)

その話はヒスイ編になってから詳しく書いていきます。

つづく。
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