作者の思考

待ちに待った不動滝へ

2021年05月12日

短期間で大雪となった厳冬が過ぎて数ヶ月、やっとその時に想いを馳せていた不動滝に行く事ができました。(5/12)
道路の状態が分からないので安全を考えて今井からではなく、小滝から上がって行く事にしました。
ゴールデンウィークに合わせて整備したであろう形跡が見られ、2〜3個の石が転がってはいましたが不安なく運転する事ができました。(道路自体の陥没が気になった部分はありましたので、訪れる際は十分に速度を落として慎重に運転して下さい)

新緑と深緑の風に包まれながら進み不動滝に到着、空には薄い雲が広がり快晴とは言えない天気ではありましたが、太陽が完全に顔を出す時もあって気持の良い環境でした。(気温も丁度良かったです)
来る途中も、到着した際にも誰もいない…、観光地としては致命的ですが、秘境としては完成されている、ここは信仰でのみ維持できる場所なのかもしれません。




お気に入りの休憩場も健在、今年も無事に訪れる事ができました。
あの大雪に耐えたのだと思うと何故か嬉しくなります。(毎年の事でしょうけど(笑))




不動池は少し水量が足りていませんでしたが、「目覚めた命」や「新しい命」を育むのには十分な環境のようです。(まだ雪も残っていました)
休憩中、「ゲココ、ゲココ」とカエルが鳴いていました、「春が来た」と鳴いているのか、「腹が減った」と鳴いているのか、昼食をとりなら耳を澄ませて聞いていました(笑)





いよいよ「小人になれる鳥居(錯覚)」をくぐって滝へ向かいます。
不動池を撮影している辺りから、太陽が完全に顔を出して周辺が緑の光に包まれます。




くぐって早々に見上げるデカイ樹たち、恒例のように首を痛めます(笑)
勝手に祝福されている気分になれるので最高、この記憶が厳しい冬を耐えさせてくれます。




水神様の祠とご対面、「どうにか新しい年を迎える事ができました」と遅い報告します。
ちょっと笑ってくれているように見えるので嬉しい、私も笑っていられるよう頑張りたいと思います。(笑ってばかりはいられないけど、気持の余裕は欲しい)




この時期の滝は水量が多くて見事です、しぶきで滝付近の温度は下がり肌寒く感じます。(避暑地には最高かと)
これから梅雨が過ぎるまで力強い滝を見る事ができるのでしょう、ウルル(アブ)が出るまでの間を楽しまなくてはなりません。




側面を流れる川は少し濁っていて、雪解けを感じさせてくれます。
メノウを探したくなる衝動を抑えきれず少し探しましたが、特に気になる石はありませんでした…。(姿の良い梅林石(変玄武岩)も見付けられなかった…)




美石は見付けられませんでしたが、地面を探していた結果、小さい春(ツクシ)は見付けました(笑)




帰り際には駐車場で春を謳歌する桜(八重桜かな?)も発見、暦では立夏を過ぎましたが、ここは春の余韻を強く残していて現実逃避(幻想逃避)には最適なのかもしれません(笑)




楽しかった〜、2時間くらいの滞在でしたが癒されました。(理想は住みたい、でもそれを体現する生物としての強さは備えていない…、いやそもそもに住む権利を持っていないな(笑))
作品を仕上げる際に使う「禊ぎ用の水」も補充できたし、これで心おきなく創作活動に専念できるでしょう。
探石とは違ったスタイルでの「神々(自然)との交歓」、それら全てが私の血となり肉となる、その生き方を確立して伝えて行けたら嬉しい限りです。

明日からは神玉(スサノオ)に向き合わねば…、気合いを入れないと意志をねじ伏せられるので大変、今更ながら「ヒスイに意志を刻むってのは楽じゃない」と痛感します。(それが建速素戔鳴尊なら尚更だな)

とにかく頑張ろうっと!
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