作者の思考

ヒスイ日和(如月の弐)

2021年02月13日

例年より早く雪が降り寒さが厳しい冬ですが、春の訪れも早くなりそうな気配があります。
一番苦手とする2月ですが、1月に比べると気温が高くなり晴れる日も多くなりました。
これから三寒四温を繰り返して春本番に向かう「季節の流れ」を感じるのが嬉しい、この前夜祭のような感覚は細胞を活性化させるので元気が出ます。(早く不動滝に行きたい〜!)

それでは2月二回目の探石記録を書きます。

今回も姫川河口での探石、前回と比べると少し山の雪は溶け、河川敷にも僅かに生命色が見られるようになりました。(近づかないと気付きませんが…)
気温が高いからなのか前回より遠くの景色が霞んで見えます。(この日だけは春本番の陽気を楽しめました)




浜は更に砂が多くなり、風はほぼ無風、波は弱く浜の状態を変える事は期待できません。
日和としては(探石する環境は)最高だけど、浜辺の状態は期待できない感じ、でもそのバランスが揃うのは稀なので今を大切に楽しみます。




まずは軟玉とロディン岩を発見。


軟玉はネフライトと言うよりは「アクチノ閃石(緑閃石)」と言った方が良いタイプ、乾くと白くパサつきますが、大きめの(長方形の)キラキラが輝くので綺麗、さすが「閃石」って感じの石です。

ロディン岩は淡い黄緑が見られるタイプ(鶯石タイプ)、石質もしっかりしていて磨けば光る岩石です。


こちらもロディン岩、凹んでいる部分は石英かな?、飾り石になりそうなので持ち帰り吟味します。(石英部分は晶洞の名残なのかな?)




こっちはヒスイと間違える程に美しい翠(黄緑)のロディン岩、水の中にあると区別は容易ではありません(笑)



主に私が「芽吹」に分類しているヒスイと酷似していて、人間だったら「姉妹(兄弟)か親戚ですか?」って訪ねたくなります(笑)
この季節(芽吹きの季節)に出逢うと春を強く感じます、ヒスイの品格には及びませんが綺麗で珍しい石なので、サンプルとして保管したいと思います。


川との合流点は激しさを増し、勢い良く雪解け水が海へ流れ出ていました。
前回よりも増水しているは一目瞭然、今回は流れの激しさで水底が見えづらく海に近い地点での探石は難儀しました(笑)





少し上の穏やかな流れの方へ向かい、面白い模様の石を発見。
これは泥岩?、頁岩?、とにかく石英の流れが絶妙で良い感じです。(座りも良いけど、ちょっと平べったいかな…)




この系のロディン岩は「干した白菜」みたい(笑)、右上の濃く発色している部分(青緑)は何なのだろうか?(ニッケルなのか?)、やたらと重いので川に戻しました(笑)



しばらく河口を探しましたが、新しい発見はありませんでした。
よって前回同様に青海の海岸へ向かいます。


私同様に良い日和に誘われて、探石人や釣り人が海を楽しんでいました。
こちらも砂が多め、波打ち際は石が動いていない感じだったので後方の乾いた石たちを重点的に見て歩きました。





まずは「梅林石」を呼ばれる玄武岩、これは花模様が多いので「梅輪石」と呼んでいます。(私が勝手に)
梅は満開じゃない方が良いとされていますが、満開になってしまったのは仕方ないです(笑)、座りも良いので飾ってみます。(水石素材になるかな?)




こちらは苔を育てるには良さそうな石、でも育てる予定はないので今回は海へ返します。(乾いても美しい石を優先します)




このネフライトは良質、色も明るいし水を弾いて乾いても白くなりません。
加工素材としても使えそうですが、まずはそのまま磨いてみます。




これは…、ダース・ベイダー?、いやジャバ・ザ・ハットか?(笑)
3個の晶洞には小さな水晶がキラキラ輝き、上部後方には黄鉄鉱が見られます。
その黄鉄鉱の酸化による影響なのか、石英は所々が褐色に変色しています。(触れた手も鉄の匂いがします)



これは面白い飾り石になるでしょう、定期的に黄鉄鉱の手入れ(錆の手入れ)が必用になりそうですが、水をかけながらブラシで擦る程度で大丈夫でしょう。


最後は「これぞジャスバー」って言える碧玉を発見。
チャートとの区別が難しかったり、混ざり合っていて不安定なのが多い中で、これだけ特徴がハッキリしたのも珍しいかと思います。


サンプルとしても丁度良いサイズ、加工してみたい気もするけど使い道を見出すまで保管したいと思います。(異玉を作っても良いな〜)


今回も楽しめました、ヒスイとは出逢えませんでしたが面白い石とは出逢えたので、理想的な「探石日和」だったと思います。(ヒスイ日和とは言えないか〜)


今年はどれだけ探石を楽しめるのだろうか…、世の中は「糸魚川の拡大図」なのか、糸魚川が「世の中の縮図なのか」、根本的に同じ事が繰り返されています。
もうウンザリ、解りきった事なのに解決しない事ばかり、まずは「老害を解決しろ」って思う
、その後に男女の差別に向かえば「半分が解決された状態から始まる」って言えます。

話が長く感じるのは「脳の処理能力が衰えているから」ってだけ、生物は皆同じく老化して衰えて行く事を認識してほしい、その場にしがみつくと若者が成長しない、見ていて歯がゆくても任せなければ学ばない、失敗したって問題ない、始めから成功を求めすぎ、経験した全てを血肉にして成長する段階(ステージ)を整えるのが先人の役目。

若者も老人に頼りすぎ、人生は半分と思って生きた方が良い、でも居心地の良いのも分かる、だから外的圧力が必用になる、今回はそれが新型ウイルスになるのだろう、そこからどれだけ学んで生きられるかが鍵、後に来る食糧難は今の比ではない、フードロスの量だけ人類は苦しむのだろう、人間の細胞をいじる日も遠くない未来なのだろう。

感じるままに書いてみました、正解とかないですが自分に言い聞かせながら「期待のできない未来」へ進もうと思います。
そしてそれを「約束された未来」に変えてやろうと思います(笑)
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