作者の思考
ヒスイへの道「蛇紋石編(弐)」
2011年12月07日
前回に続いて蛇紋石の話をしていきます。
こちらもヒスイと間違って拾いました蛇紋石です。
この蛇紋石を拾った時は脳に衝撃が走りました。
川の水に濡れていた事もあり、素晴らしいヒスイに見えたのです。
明らかに転がっている石達とは違い、日の光に照らされて輝いていました。
これは間違いないと思い拾った事を覚えています。
ヒスイであれば、かなり良質だと素人ながらにも感じたので、ヒスイ自体を深く調べる事にしました。
きっと「最高クラスのヒスイであるだろう」と確信して調べてみると、図鑑やネットに載っているヒスイと少し違うような感じを受けましたが、良質になると似た特徴の方が多く見られました。
きっと拾ったのは良質のヒスイに違いないと思っていたので数日は気づきませんでしたが、徐々に翠の発色の違いが気にかかる様になりました。
拾ってきた石の緑色が深緑系で黒っぽく、いわゆるヒスイの翠とは違う事が疑問となり、更に透明感が高すぎる事も私の疑心に拍車をかけました。(そもそも色の入り方が違いすぎる…)
部分的に明るい緑色があるのですが、それでも確信が持てなくなっていきました。
調べていく行程でヒスイには似た石が多く存在していて、糸魚川でも「きつね石」と呼ばれる類似石が沢山ある事を知った為、もう一度よく調べる必要があると思いました。
まずはヒスイ輝石の結晶を確認する為にルーペを使って調べると、白い母石に結晶らしきキラキラの部分を確認できました。(緑色の部分では確認できませんでしたが、良質のヒスイでも確認はできない)
ここで少し自信を取り戻したのですが、次に調べた硬度で疑惑は確信に変わりました…。
以前に白い部分を軽く削った際には傷が付きませんでしたが、透明度の高い緑色の部分をナイフで削ったところ、簡単に白い傷が付きました。
やはり「ヒスイじゃない」という事が判明した瞬間でした…、念のため白い部分も強く削ってみたら傷が付きましたので間違いありません。
この時は、かなりガックリきた事を覚えています。(あの興奮は何だったんだ?って感じです)
この経験はヒスイを探す人は必ず通る道だと言われているらしいです。(間違える鉱物は様々ですが)
こういった事もあり、ヒスイ輝石の知識をきちんと学ぶ必要があると痛感しました。
それと同時に私が拾った蛇紋石が、どの程度の価値があるのかが気になるようになり、蛇紋石も詳しく調べるようになって行くのでした。(普通に美しく魅力的な鉱物だったので)
つづく。
こちらもヒスイと間違って拾いました蛇紋石です。
この蛇紋石を拾った時は脳に衝撃が走りました。
川の水に濡れていた事もあり、素晴らしいヒスイに見えたのです。
明らかに転がっている石達とは違い、日の光に照らされて輝いていました。
これは間違いないと思い拾った事を覚えています。
ヒスイであれば、かなり良質だと素人ながらにも感じたので、ヒスイ自体を深く調べる事にしました。
きっと「最高クラスのヒスイであるだろう」と確信して調べてみると、図鑑やネットに載っているヒスイと少し違うような感じを受けましたが、良質になると似た特徴の方が多く見られました。
きっと拾ったのは良質のヒスイに違いないと思っていたので数日は気づきませんでしたが、徐々に翠の発色の違いが気にかかる様になりました。
拾ってきた石の緑色が深緑系で黒っぽく、いわゆるヒスイの翠とは違う事が疑問となり、更に透明感が高すぎる事も私の疑心に拍車をかけました。(そもそも色の入り方が違いすぎる…)
部分的に明るい緑色があるのですが、それでも確信が持てなくなっていきました。
調べていく行程でヒスイには似た石が多く存在していて、糸魚川でも「きつね石」と呼ばれる類似石が沢山ある事を知った為、もう一度よく調べる必要があると思いました。
まずはヒスイ輝石の結晶を確認する為にルーペを使って調べると、白い母石に結晶らしきキラキラの部分を確認できました。(緑色の部分では確認できませんでしたが、良質のヒスイでも確認はできない)
ここで少し自信を取り戻したのですが、次に調べた硬度で疑惑は確信に変わりました…。
以前に白い部分を軽く削った際には傷が付きませんでしたが、透明度の高い緑色の部分をナイフで削ったところ、簡単に白い傷が付きました。
やはり「ヒスイじゃない」という事が判明した瞬間でした…、念のため白い部分も強く削ってみたら傷が付きましたので間違いありません。
この時は、かなりガックリきた事を覚えています。(あの興奮は何だったんだ?って感じです)
この経験はヒスイを探す人は必ず通る道だと言われているらしいです。(間違える鉱物は様々ですが)
こういった事もあり、ヒスイ輝石の知識をきちんと学ぶ必要があると痛感しました。
それと同時に私が拾った蛇紋石が、どの程度の価値があるのかが気になるようになり、蛇紋石も詳しく調べるようになって行くのでした。(普通に美しく魅力的な鉱物だったので)
つづく。