作者の思考

ヒスイ日和(師走の四)

2019年12月26日

次は晴天になったら…、と思い待っていましたら早速その日が来ました(笑)
しかもホワイトクリスマスとはかけ離れた陽気、こんな12月後半もあるのだなと驚きました。(冬眠している生物が春と間違えて起きてしまいそうです)

それでは12月四回目の探石記録を書きます。

思わぬ快晴にビックリ、しかも春のように暖かくタイムスリップしたかのような日でした。(12/25)
押し上げの浜は相変わらず右側だけに石があり、満潮だったので歩く面積も少ない状態でした。





クリスマスの日に朝から探石はどうかと思いましたが、もう雰囲気が冬じゃない。(更に言えばクリスマスで胸が躍るような年齢でもなくなった(笑))
辛うじて波の強さが冬を感じさせますが、まだまだ活動的でいられる陽気は休息を拒みます。




波に気を付けながら早足で歩き折り返し地点に到着、長い波がやっかいですが石があるだマシです。
数日前にも来たので新鮮さはありませんが、1日で浜の形は変わるので面白い出逢いは期待できます。




気持の良い晴天の下、押し上げの海岸で見付けたのは石英斑岩と流紋岩でした。
魅力的な紋様とサイズを吟味して集めました。(太陽光がより美しく石たちを輝かせています)




これで終えるのは勿体ない日和だったので、久々に河口に行く事にしました。(拾い納めとしてヒスイにも会いたかったので(笑))


こちらも快晴、当然に思いますが、こっちだけ雲が広がる事が多く特に冬場は滅多に晴れません。
随分と前から山々は雪化粧していますが、未だ平地には雪は見られず助かっています。




分断していた浜への道は完全に一体化したようです。
砂場が崖っぽくなっている姿にその片鱗を感じますが、あれ以降に「川の急激な増水」がなかったのが解ります。(波は度々ここまで来ているようです)




浜の環境は押し上げの浜の左側と同じく砂だらけ…、位置的にも押し上げの海岸の左側なので、青海の海岸でも同じ状態だと思われます。
川側に乾いている石が多くあるので、安全地帯は確保されている状態でした。




砂だらけのおかげ?、でスタスタと歩けて川と海との合流点に到着。
特に荒れているという感じでもありません、ここは小石が多かったですが魅力的な石は見付けられませんでした…。
姫川も穏やか、川淵ではあまり流れは感じませんが、中心に落ちれば速攻で海の藻屑でしょう。(油断は禁物、海に出る前に心臓麻痺で冥土行きだ)





とりあえず川淵を歩き紋様の良い流紋岩と、面白い発色のキツネ石(の類)を発見。
ちょっと肌が荒めなので、耐水ペーパーなどで滑らかにしてみようかと思います。




「ここでもヒスイは無しか…、納まりがつかないなぁ」、と残念がっていると砂場に白く角張った石を発見。(波の影響を受けやすい形でした)
手に取り太陽光に照らすとキラキラと翡翠輝石が輝きました。



決してグレードの高いヒスイではありませんが嬉しい、納まりもついて言うこと無しです。
何よりも日和が最高だったので長く楽しめました、この出逢いを大切にして活用したいと思います。(加工用としてプレート状になっているのが有り難い)


帰り際、この季節の風景としてテトラポットを制作している河川敷を撮影。
きっと仕事をしていた人も陽気が良くて助かったと思います。




今回の探石記録はこれで終わり、これが今年最後となると思います。(予定では(笑))
これから厳しい冬が間違いなくやってくるので、体調に気を付けて備えましょう。

それでは良いお年をお過ごし下さい。



あ、制作した品の紹介を最後にします。
氷雪の円環(リング)と新雪の円環(リング)です。


かなり前に依頼で「くり抜きリング」を制作しましたが、その後は作っていなかったので進めてみました。(やる気が出たので加工しました)

サイズは私の小指のサイズ(12号くらい)、何故かと言えば「残った場合でも自分で身に付けられるから」ですね(笑)
普段から装飾品は身に付けないのですが、小指なら邪魔になりにくいのでそれに合わせました。

加工したヒスイは淡青と白で、冬をイメージして選んだ素材です。(ちょっと寒そうかな?)
ヒビが無く割れる恐れのない部分を選び、厚さもギリギリにしています。
厚めのボテッとしたのは趣味じゃないので、労働から開放されている人が身に付けてくれると、より安全(割れる確率が低く)になります。(労働する際に外せば良いだけですが(笑))

似合う(サイズも合う)人が身に付けてくれると、嬉しく思います。(もう一度、良いお年を!)
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