作者の思考
ヒスイ日和(睦月の参)
2018年01月24日
今回も探索記をまとめて書きます。
まずは大雪になる前の姫川河口。
山々には雪が見られますが、河川敷には全く雪はありません。(川も荒れている様子が無く、穏やかに流れていました)
一通り探しましたが何も無し…、そういう日もありますので場所を変えました(笑)
青海の海岸に到着、浜辺に行くと大荒れ。
こんな状態では石探し所ではないです。(浜辺は砂だらけだし)
急激に天候が悪化し、どうもこちらから徐々に雪が積もってきている様子でした。
その後に大雪となり久々の雪かきで筋肉痛となりましたが、2日ほどで止み降り続く事はありませんでした。
そして数日後、また青海の海岸へ行きました。(14日)
この日は気持の良い青空が広がり、海岸の砂浜部分を覆った雪が日光を反射し輝きまくって目が痛かったです(笑)
冬の晴れ間の美しさを強く感じ、束の間ですが寒さを忘れる事ができました。
波打ち際には雪が無く、前回のような砂状態でもありませんでした。
石探しには絶好の環境でしたが、押上側の空はどんよりと曇った雲に覆われていました。
ここで出逢えたのは発色が良いロディン岩(鶯石)2個と、姿と座りの良い水石1個です。
ロディン岩(鶯石)2個は石質もしっかりしているので磨いても綺麗になるでしょう。(でも初心者だとヒスイとの区別が難しくなる…)
水石は非常に姿が良く中央の石英が「水面に揺れる満月」のようにも見えます。
どこか道祖神を想わせる雰囲気もあり、ひっそりと見守っている感が伝わります。
飾り方を工夫すれば、御神体のような存在感を引き出せる事でしょう。(私は注連縄と合わせています)
この後に押上の海岸にも行きました。
やはりこちらは曇っていましたが、雨や雪が降るような空ではありませんでした。
時より差す陽を頼りに探し、どうにかヒスイ転石を発見しました。
このタイプは紫が入る事が多いのですが、多少の緑があるだけで紫は見られません。
ヒスイ輝石が目立つタイプでもないので、磨いて飾石にでもしたいと思います。
更に数日後、すっかり雪が消えた姫川河口へ行きました。(19日)
予報では晴れになる筈ですが、暗めの雲が空を覆っていました。
雪が積もっていた時は河川敷に近づける状態ではありませんでしたが、その雪が数日で消えたのには驚きました。
早速、川沿いを探索しました。
気温が上がり雪が融けた事で河川の水量は増え、濁った水が流れていました。
しかし本格的な雪解けの季節ではないので、危険を感じる程の流れではありませんでした。(でも川底の石が見えない…)
しばらく歩いていると、ボーっと翠に光る石を発見。
自然光が乏しい中でも僅かに膨張する翠は「ヒスイの光そのもの」でした。
すかさず拾い上げて確認すると、間違いなく芽吹き色を所々に宿したヒスイでした!
曇っていたので確認できませんでしたが、乾いた姿を光の下で見るとヒスイ輝石がビッシリと見られます。
面白いのは黒模様の部分(中央部分)のヒスイ輝石が緻密で、両側の白地はヒスイ輝石が粗め(大きい)です。(大きいと言っても、アルビタイトほど大きくはない)
これはギリギリ「逸材」に入るレベルと言えるかと思います。
磨いても楽しめるし、そのままでもヒスイ輝石を楽しめるので転石見本や飾石にできます。
レア度で言ったら4.5くらい、これ以上のレベルになると流石に人の手を加えるチャンスが無くなる(外付けの台座など以外は)ので、作り手としては悩ましい判断となります。
ともあれ加工の素材は今のところ間に合っていますので、しばらくは「そのまま」で楽しもうかと思います。
このすぐ後に常連の爺さんが探しに来たので、もしその後だったら拾えなかったかもしれません…。
しかし朝にも探しに来たとの事だったので、その時には無かったのだろうか?(って言うか1日に何回探しに来ているのだろうか(笑))
こればかりは運なので何とも言えませんね…。
ちなみに「〜が〜のヒスイを拾った」とかの話(うわさ話)は「話半分」で聞いて下さい。
こういった話は自分の目で確認すると「期待通りでは無い」って事が殆どです。
特に「うわさ話での金額」は全く当てになりませんので、参考にする意味も無いです(笑)
これは「基準の違い」からなのだと思われ、データの乏しい者ほど正しい判断ができていません。(うわさ話とは「そういったもの」ですけどね(笑))
よって自身のデータ(経験)を積み上げて、自身の目で判断する事をお勧めします。
さて作品の制作ですが、神印ブレスの原型代を吟味している間に、同じ仕様でヒスイとレザーだけで制作したブレスを作ろうと思っています。
共通する仕様としては「メインの部品が取り外し可能」と言うものです。(神印ならリバーシブルで楽しめる予定でした…)
その前段階として、同スタイルのブレスを作りたいと思います。
メインとなるヒスイ製品を「取り外し可能」とする事で、多彩な糸魚川ヒスイを存分に楽しめるし、自身で出逢えたヒスイ転石(それなりに大きさが必用)でも制作依頼により身に付ける事ができるでしょう。(現在は設計した工具の仕上がりを待っています)
とにかく重要な事は「メインであるヒスイの加工品は糸魚川で制作されている」って事です。(私が制作)
まず「糸魚川産のヒスイである事」は当然の事で、それが糸魚川以外で制作されていたのではブランドとして意味ありません(笑)
本当に糸魚川で「糸魚川ヒスイのブランド」を誕生させたいのならば、まず移住して、模倣(便乗)段階から逸脱し、糸魚川ヒスイ単体で「自分オリジナルの作品」を創ることが必須となります。(その上でのコラボが必用となる)
くれぐれも「一過性のスベリ止め」として、大切なヒスイ(国石)を使わないようお願いします。
ブランドとは「守るべき領域」で、それを維持する為なら多少滑稽な手段も必用となりますが、ブランド自体でそれをすると「守るべき存在のない不毛な領域」となります。
表と裏の役割を認識し、正面から向き合って担って行く事が大切です。(どの領域でも基本であり基礎)
それはそうと、これから数日は雪かきで忙しくなりそうです…。
まずは大雪になる前の姫川河口。
山々には雪が見られますが、河川敷には全く雪はありません。(川も荒れている様子が無く、穏やかに流れていました)
一通り探しましたが何も無し…、そういう日もありますので場所を変えました(笑)
青海の海岸に到着、浜辺に行くと大荒れ。
こんな状態では石探し所ではないです。(浜辺は砂だらけだし)
急激に天候が悪化し、どうもこちらから徐々に雪が積もってきている様子でした。
その後に大雪となり久々の雪かきで筋肉痛となりましたが、2日ほどで止み降り続く事はありませんでした。
そして数日後、また青海の海岸へ行きました。(14日)
この日は気持の良い青空が広がり、海岸の砂浜部分を覆った雪が日光を反射し輝きまくって目が痛かったです(笑)
冬の晴れ間の美しさを強く感じ、束の間ですが寒さを忘れる事ができました。
波打ち際には雪が無く、前回のような砂状態でもありませんでした。
石探しには絶好の環境でしたが、押上側の空はどんよりと曇った雲に覆われていました。
ここで出逢えたのは発色が良いロディン岩(鶯石)2個と、姿と座りの良い水石1個です。
ロディン岩(鶯石)2個は石質もしっかりしているので磨いても綺麗になるでしょう。(でも初心者だとヒスイとの区別が難しくなる…)
水石は非常に姿が良く中央の石英が「水面に揺れる満月」のようにも見えます。
どこか道祖神を想わせる雰囲気もあり、ひっそりと見守っている感が伝わります。
飾り方を工夫すれば、御神体のような存在感を引き出せる事でしょう。(私は注連縄と合わせています)
この後に押上の海岸にも行きました。
やはりこちらは曇っていましたが、雨や雪が降るような空ではありませんでした。
時より差す陽を頼りに探し、どうにかヒスイ転石を発見しました。
このタイプは紫が入る事が多いのですが、多少の緑があるだけで紫は見られません。
ヒスイ輝石が目立つタイプでもないので、磨いて飾石にでもしたいと思います。
更に数日後、すっかり雪が消えた姫川河口へ行きました。(19日)
予報では晴れになる筈ですが、暗めの雲が空を覆っていました。
雪が積もっていた時は河川敷に近づける状態ではありませんでしたが、その雪が数日で消えたのには驚きました。
早速、川沿いを探索しました。
気温が上がり雪が融けた事で河川の水量は増え、濁った水が流れていました。
しかし本格的な雪解けの季節ではないので、危険を感じる程の流れではありませんでした。(でも川底の石が見えない…)
しばらく歩いていると、ボーっと翠に光る石を発見。
自然光が乏しい中でも僅かに膨張する翠は「ヒスイの光そのもの」でした。
すかさず拾い上げて確認すると、間違いなく芽吹き色を所々に宿したヒスイでした!
曇っていたので確認できませんでしたが、乾いた姿を光の下で見るとヒスイ輝石がビッシリと見られます。
面白いのは黒模様の部分(中央部分)のヒスイ輝石が緻密で、両側の白地はヒスイ輝石が粗め(大きい)です。(大きいと言っても、アルビタイトほど大きくはない)
これはギリギリ「逸材」に入るレベルと言えるかと思います。
磨いても楽しめるし、そのままでもヒスイ輝石を楽しめるので転石見本や飾石にできます。
レア度で言ったら4.5くらい、これ以上のレベルになると流石に人の手を加えるチャンスが無くなる(外付けの台座など以外は)ので、作り手としては悩ましい判断となります。
ともあれ加工の素材は今のところ間に合っていますので、しばらくは「そのまま」で楽しもうかと思います。
このすぐ後に常連の爺さんが探しに来たので、もしその後だったら拾えなかったかもしれません…。
しかし朝にも探しに来たとの事だったので、その時には無かったのだろうか?(って言うか1日に何回探しに来ているのだろうか(笑))
こればかりは運なので何とも言えませんね…。
ちなみに「〜が〜のヒスイを拾った」とかの話(うわさ話)は「話半分」で聞いて下さい。
こういった話は自分の目で確認すると「期待通りでは無い」って事が殆どです。
特に「うわさ話での金額」は全く当てになりませんので、参考にする意味も無いです(笑)
これは「基準の違い」からなのだと思われ、データの乏しい者ほど正しい判断ができていません。(うわさ話とは「そういったもの」ですけどね(笑))
よって自身のデータ(経験)を積み上げて、自身の目で判断する事をお勧めします。
さて作品の制作ですが、神印ブレスの原型代を吟味している間に、同じ仕様でヒスイとレザーだけで制作したブレスを作ろうと思っています。
共通する仕様としては「メインの部品が取り外し可能」と言うものです。(神印ならリバーシブルで楽しめる予定でした…)
その前段階として、同スタイルのブレスを作りたいと思います。
メインとなるヒスイ製品を「取り外し可能」とする事で、多彩な糸魚川ヒスイを存分に楽しめるし、自身で出逢えたヒスイ転石(それなりに大きさが必用)でも制作依頼により身に付ける事ができるでしょう。(現在は設計した工具の仕上がりを待っています)
とにかく重要な事は「メインであるヒスイの加工品は糸魚川で制作されている」って事です。(私が制作)
まず「糸魚川産のヒスイである事」は当然の事で、それが糸魚川以外で制作されていたのではブランドとして意味ありません(笑)
本当に糸魚川で「糸魚川ヒスイのブランド」を誕生させたいのならば、まず移住して、模倣(便乗)段階から逸脱し、糸魚川ヒスイ単体で「自分オリジナルの作品」を創ることが必須となります。(その上でのコラボが必用となる)
くれぐれも「一過性のスベリ止め」として、大切なヒスイ(国石)を使わないようお願いします。
ブランドとは「守るべき領域」で、それを維持する為なら多少滑稽な手段も必用となりますが、ブランド自体でそれをすると「守るべき存在のない不毛な領域」となります。
表と裏の役割を認識し、正面から向き合って担って行く事が大切です。(どの領域でも基本であり基礎)
それはそうと、これから数日は雪かきで忙しくなりそうです…。