作者の思考

海岸での転石拾い

2017年01月12日

お正月も終わりを迎える7日に、宮崎の海岸と青海の海岸へヒスイを拾いに行きました。

まずは宮崎の海岸、久しぶりの訪れだったので懐かしい風景に癒されます。
午前中から良い天気だったので、多くの人たちが海岸を楽しんでいました。(殆どが釣り人です)
以前よりも駅前の駐車場が増えたので、遊びに来やすい環境になったと感じました。





波は穏やかで探しやすい状態でしたが、ヒスイはおろかネフライトすら見つかりませんでした…。
他の探している人にも聞いてみたのですが、良い結果では無かったようです。
これも運…、中には良い出逢いがあった人もいるのでしょう、それも転石拾いの魅力の一つですね。




波打ち際に緑色に光る石があったので拾って見ると、緑色の石英でした。
乾くと白くパサつきますが翡翠輝石に似た結晶がキラキラ輝くので、初心者は間違える事が多い石です(笑)
もっと質が良ければ加工にも向きますが、粉っぽさを感じるタイプは艶が出ない事が多いです。
これも艶出しが難しいタイプなので、元の海へ返しました。




しばらく歩くと、青色が美しいデュモルチェ石を発見!
しかも若干ですが地が桃色の珪石で、そこに青色が星のように散らばっていて綺麗、良い見本となるでしょう。(個人的に、ヒスイよりも出逢っていない鉱物です)
こちらも乾くと白くパサついて、綺麗な青色が目立たなくなります。
だからと言って磨くと青色が表面に付いているので、色が無くなってしまう恐れもあります。
水の中に入れて観賞するか、ゆっくりと磨いて艶を出すかして、楽しむのが良いのでしょう。(クリアラッカーでも良いらしいのですが、経年で変色する恐れがあるかと…)






次は青海の海岸、太陽が大きな雲に隠れてしまいましたが、気温は午前中より高くなりました。
こちらにも釣りを楽しむ人や、同じく石拾いを楽しむ人が多く訪れていました。
浜は探す範囲が広くなり理想的な環境だったので、これからの出逢いに期待して探しました(笑)





早速、目に付いた翠の石を拾い上げて確認します。
どうもハッキリとしない…、発色が翠なのか、黄緑なのか、曇っているので尚更よく見えない(笑)
裏側はロディン岩の特徴ですが、表側はヒスイの特徴も見られます。
こんな感じに混ざっているタイプもあるので、とりあえず太陽が出るまで確保します。





他に2個のヒスイをゲット、これは解りやすかったです。
右のは灰色がかっていますが透明度もあり、淡緑も見られ翡翠輝石も輝いています。
左は既に光沢があり、所々で翡翠輝石が見られました。(こっちも淡緑に染まっています)




今度は姫川河口方面へ進みます。
次第に雲から太陽が出てきて、明るい太陽光が海辺を照らします。
探しやすくなった途端にヒスイを発見!、なかなか発色の良いヒスイです。





さっきの微妙なヒスイ?と並べて確認したところ、私が万葉・芽吹と呼んでいるタイプだと解りました。
二つは同じタイプのヒスイで、右が外側(だから不純物が張り付いている)で、左が内側の特徴を多く見る事ができます。(緑と翠が入り交じる、そう言ったタイプのヒスイだと確認できました)
海ではあまり見かけないヒスイ(あっても小さい)ですが、姫川が近いのでその恩恵で出逢えたのでしょう。




ちなみに、こっちはロディン岩、私が鴬石と呼んでいるタイプです。
非常に似ていますが黄緑で、翠との違いや質感の違いが解るかと思います。(慣れないと難しいけど)




姫川河口に到着、ここから先は海が荒れていると危険な場所です。
この日は穏やかだったので先端に近づい見ると、川の流れが波を分断していて浜辺だと思って油断すると急流に巻き込まれる恐れがあります。(ここは特に気を付けましょう)




最後に、私の後を歩いていた親父が見付けた石たちです。

私が見た後なのに大きなヒスイを拾っていました(笑)
色も質も特別良くは無いですが、翡翠輝石がキラキラ輝くヒスイでした。
波打ち際よりも浜辺の方にあったらしく、石英斑岩に似ていたけど質感が違ったのだそうです。
さすがは私の親父、なかなか見る目がある。(と、偉そうに言ってみる(笑))




それよりも驚いたのが、良質で大きな玉髄と良質で緑の石英です。
以前に拾った(親父が)ハンペンのような玉髄よりも遙かに質が良く、滑らかな肌は乾いた姿の方が魅力的に見えます。(うっすら黄色がかっているのも美しい!)
緑の石英は宮崎の海岸で拾ったのより質が良く、これならある程度の艶が出せるでしょう。




透明度も抜群、光の透過によりヒビの少なさも解るかと思います。
加工に最適ですが勿体なくて加工できない…、以前に拾った(親父が)大きめの瑪瑙と一緒に飾って楽しもうと思います。(飾石兼標石として)




今回も良い出逢いがありました。
やはり玉髄などの大きくて良質なタイプを探すのなら、青海の海岸に限る事が解りました。(多くが親父の収穫ですが(笑))
ヒスイも拾えるので一石二鳥ですが、やはり青海の海岸のヒスイ転石は加工に対応できるのが多い気がしています。(大きさや形を見る限り)

それぞれの海岸の特徴を活かしながら活用できたら、より拾う事(その後の活用も)が面白くなると思います。(この経験が今後のガイドの役に立てば嬉しい)

遊びならも勉強して、私とその周りが楽しめる領域を確立したいと思います。(既に楽しんでいる人には、あまり関係無いかも…)

本格的な冬が来るまでは、海岸を楽しみたいと思います。
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