作者の思考

作品紹介

2016年09月30日

今回は、建速素戔鳴尊「千波万波」の二作目を紹介します。

青銅色の地に碧が流れるヒスイで、中サイズの素戔鳴を制作しました。
透明度は低いですが、その分、光沢を引き出せるのが魅力の素材です。
前作と同じヒスイを加工していて、「千波万波」としてシリーズとしています。




このタイプのヒスイは朝日などの光源では緑が強く出て、不思議な景色を魅せてくれます。
底の知れない碧が日本海を想わせて、素戔鳴を作るのにはピッタリなヒスイだと思います。
龍の鱗に見立てた細波模様も上手く両面に入り、納得のいく作品に仕上がりました。





曲線を出しつつもシャープさを残し、厚さも10mmにしています。
丸みを強調し過ぎると、どうしても肥満体に見えるので特に気を付けている部分です(笑)
一作目に続き良い模様が入ってくれて良かった…、こればっかりは人間にはどうにも成らない事(処理しない限り)なので、天運に感謝です!





透明度は低いですが、それでも光を受けると僅かに透けます。
この深海を想わせる景色が、より素戔鳴のデザインを引き立ててくれます。
まさに大海原を司る龍、激しい気性ではありますが英雄の資質も備えているので、前に進む者には相応しい「魂の器」に成ったかと思います。





シリーズ化したのは良いけど、あと1個しか作れそうに無いなぁ(笑)
とりあえずは同系のヒスイを探して、継続しようかと思います。(以前にも書きましたが、別のタイプで波模様を示すヒスイがあるので、それで作っても面白いと思っています)

中サイズなので主に男性向けですが、相応しいのなら性別は関係ないでしょう。
求める者のカケラと成れたなら幸いです。(成らなくても私のカケラとなるので無駄ではないけど、共有できたのなら作家として嬉しい限りです(笑))


しっかし、今年が始まったと思ったらもう9月の終わり…、時間が過ぎるのが早くて成長が追い付かない気がします…。
今現在は初老の一歩手前(笑)、まずは今しかできない活動を優先して行かなくては…。

まぁ、今まで通り自分の信じる道を進むだけなんですけどね(笑)


そう言えば私が「今後は制作場所を変える事も視野に入れて」と書いた事で、引っ越すのでは?と心配した人達がいたようですが、正確には「もう一つ制作場所が欲しい」と言う私の願望です(笑)
要は「一定の期間を別の場所で楽しんだ方が自由な発想が生まれ易い」と感じたので、それを将来的に視野に入れて活動したいと思っているのが現状です。(相当ジジイになってからの話になるかと(笑))
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