作者の思考

作品紹介

2016年06月07日

今回は、勾玉の首飾り2点を紹介します。

新たに制作したと言うよりも、玉飾りとして仕上げた品を勾玉の首飾りに組み直しました。
1点目は、うっすらと紫に染まっているヒスイを加工して、スエード紐とウッドビーズを合わせて首飾りにしています。
勾玉と楕円玉は別々のヒスイで作ってありますが、同系色である事や楕円玉の模様が面白い事もあり、違和感は無いかと思っています。(どちらも小滝産の紫ヒスイです)
紐の長さをある程度は調節できるので、丁度良いサイズで楽しんで貰えたらと思っています。






2点目は、灰紫の地に黒い叢雲模様が走るヒスイを加工して、スエード紐とウッドビーズを合わせて首飾りにしました。
こちらも勾玉と楕円玉は別々のヒスイで作ってありますが、楕円玉には流青と淡紫を使用してモノクロの勾玉に僅かな色づきを加えました。(流れる青のヒスイを流青、海原のヒスイを青海としています)
1点目と同じ仕様なので、紐の長さをある程度は調節できます。






天気も良かったので、庭の芍薬の葉に掛けて撮影してみました(笑)
自然光で見ると、また違った印象を受けます。(より魅力的に見えるかと思います)
やっぱり植物と太陽光の組合わせは理想的、ヒスイも自然が作った存在なので良く合います。
この2点で静と動を表すような品になった事も、面白いかと思っています。(個人的に)





最近は勾玉を全く作っていないので、気持ちを切り替えて制作に入ろうかと思います。
勾玉(勾玉としている品)は古代人の…、その中の数人が創り出した存在、そこにはルールがあり敬意が必用となります。
発端から現在までの「多くのノイズ」は無視して、原点の意志を繋げて行く事が大切なのだと私は考えています。

いかにして人間としての業(習性)を乗り越えるのか…、事ここに至っては、それに負けない知性を宿しているのだと信じて進むしか無いのでしょう(笑)
その姿をもって古代人(発案者)に模倣の赦しを得ようと思います。
やがては「受け継ぐ者」として、認められたなら最高でしょうね。(発案者は生きてませんが…)

常に偉大な背中を追いかける、死して尚もそうで在りたいと願うのは「それが私の理想」なのだからでしょうか…。
理想であり願望、人間はそこまで見下げた存在じゃないと信じたいし証明したい…、そういった事に囚われているようでは先は長そうです。

融通無碍の境地には程遠いなぁ〜(笑)
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