作者の思考

作品紹介

2015年01月27日

今回は、カケラのストラップを紹介します。





まずは翠雪のストラップです。
このカケラたちの特徴は、白地がうっすらと翠に染まり、キメが細かいので艶が出しやすいです。
濡れた綿雪のような質感で、練られた良質のヒスイです。
殆ど白い部分のカケラもありますが、私が翠雪ヒスイと呼んでいるヒスイから制作したので、翠雪のストラップとして紹介しています。





透明度も抜群で、アメのような肌に仕上がります。
白っぽい部分から翠へと、グラデーションのような景色があったりもします。




次は芽吹のストラップです。
このカケラたちは、翠雪シリーズと良く似ていて、原石を見るか加工しない限り区別が難しいかと思います。
特徴として、翠雪シリーズより白が強く明るい翠がピンポイントで入ります。
霜降りのような模様も大きく入り、キメが少しだけ粗かったりもします。(って言うか翠雪のキメが、群を抜いて細かいだけなのですが…)



透明度は高い方で、白がハッキリと映し出されます。
雪と氷が混じったような景色で、春の訪れを強く感じさせてくれます。





次は開花のストラップです。
こちらは、紫ヒスイのカケラを加工した作品です。
斑に入る紫色が美しく、これから咲き誇る花々の蕾をイメージして制作しています。
灰色の地に入る事も多く、暗い紫色に見えたりもしますが、春の日差しがそれらを美しく輝かせてくれます。




紫ヒスイは透明度が低いものが多いですが、その分、発色は華やかです。
オオバギボシの蕾のような、淡い紫色もあって気品も感じさせます。


こんな感じで、加工で残るカケラたちをストラップにしています。
小さいので持ち難く、爪を一緒に削る事も多いですが、無駄にしないように心がけて活用しています。
これらのカケラたちは、勾玉や神玉などのカケラでもあり、それらの作品とも繋がっています。
よって普段使いはストラップにして、高額な作品は自身の聖域に飾っていても加護が得られる訳です。
更に言えば、それぞれの所有者さんと、僅かですが繋がっているとも言えます。
それぞれに共有し合い高め合う感性、この規模の共有が良いのだと考えています。(私は)



ちなみに、こういったストラップも作っています。
大きめのカケラを、スエード紐で組んでいます。(長さの調節はできませんが、短めにしてあるので問題ないかと…)

去年から作ってあるのですが、ネットには出していませんでした…。
糸魚川で購入して頂こうと思っているのですが、こんな冬の時期に糸魚川へ来る人はいませんね(笑)
年末早々、大雪で電車や高速が止まったりして、行こうと思っても不可能な状態でしたから…。

本格的な春になって新幹線が通る時期まで、気長に待ちたいと思います。
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