作者の思考
作品紹介
2015年01月21日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の、三作目が仕上がったので紹介します。
幾つもの石目が、海風で流れる雲のような表情を出しています。
白と半透明の部分が混ざり合い、その地に色づく翠が彩雲を想わせるヒスイです。
粘りのあるヒスイなので石目やヒビで割れる事はなく、スムーズに加工ができました。(素戔鳴は細かい加工があるので、より慎重に配置を考えて加工しています)
モワモワっとした紋様が、湧きたつ泉のような、空へ上がる蒸気のような景色を魅せてくれます。
テーマに合うよう翠の配置を定め、「天へ登り、地へ降り立つ」そんな存在を表現してみました。
殆どが自然の力によるものですが、雲蒸竜変のテーマにピッタリな作品になったかと思っています。
溶け合うように流れる翠は、まさに龍脈を表しているかのようです。
透明度も非常に高く、弱い光でも魅力的に輝きます。
透かす事により彩雲模様が強調されて、幻想的な景色を楽しめます。
更に、石目がくっきりと姿を現す事で、より自然が創った紋様を楽しむ事ができます。
これが「秘めたる美」を楽しむ、もう一つの方法だと思っています。
ちなみに、一般的には粗を探す為の方法のようですが、それは「安く仕入れたいから」であり、美的センスの無い者の言い分だと私は考えています。
現実として、これだけの加工をしても割れませんでいたし(笑)
まぁ、それも人それぞれではあるのですが…。
このレベルのヒスイには、なかなかお目にかかれないので、この一枚しか無いプレートから三貴子を制作したいと考えていました。(大サイズの三貴子を)
今回、年末年始の期間で、それが実現できた事をとても嬉しく思っています。
ちょっと不思議な体験だったのは、この素戔鳴と須世理毘売を平行して加工(造形)していた時期に爆弾低気圧が猛威を振るってた事です。(しかも二つの爆弾低気圧が…)
ただの偶然なのですが「面白い偶然もあるんだな〜」と、思いながら加工しました。
二つが一つになった頃には、両方とも磨きの行程に入っていて「やっぱり親子なんだなぁ〜」と、勝手に納得していました(笑)
嵐の神とその娘の制作…、何か面白かったです。(しっかし寒かった〜、何度か挫けそうになりました…)
糸魚川のヒスイを加工していると、そういった自然との繋がりを感じる事が多いです。
ただの偶然であり、ただの必然でもある、そんな感覚(幻想)を楽しめるのも、この仕事の魅力なんだと思っています。
幾つもの石目が、海風で流れる雲のような表情を出しています。
白と半透明の部分が混ざり合い、その地に色づく翠が彩雲を想わせるヒスイです。
粘りのあるヒスイなので石目やヒビで割れる事はなく、スムーズに加工ができました。(素戔鳴は細かい加工があるので、より慎重に配置を考えて加工しています)
モワモワっとした紋様が、湧きたつ泉のような、空へ上がる蒸気のような景色を魅せてくれます。
テーマに合うよう翠の配置を定め、「天へ登り、地へ降り立つ」そんな存在を表現してみました。
殆どが自然の力によるものですが、雲蒸竜変のテーマにピッタリな作品になったかと思っています。
溶け合うように流れる翠は、まさに龍脈を表しているかのようです。
透明度も非常に高く、弱い光でも魅力的に輝きます。
透かす事により彩雲模様が強調されて、幻想的な景色を楽しめます。
更に、石目がくっきりと姿を現す事で、より自然が創った紋様を楽しむ事ができます。
これが「秘めたる美」を楽しむ、もう一つの方法だと思っています。
ちなみに、一般的には粗を探す為の方法のようですが、それは「安く仕入れたいから」であり、美的センスの無い者の言い分だと私は考えています。
現実として、これだけの加工をしても割れませんでいたし(笑)
まぁ、それも人それぞれではあるのですが…。
このレベルのヒスイには、なかなかお目にかかれないので、この一枚しか無いプレートから三貴子を制作したいと考えていました。(大サイズの三貴子を)
今回、年末年始の期間で、それが実現できた事をとても嬉しく思っています。
ちょっと不思議な体験だったのは、この素戔鳴と須世理毘売を平行して加工(造形)していた時期に爆弾低気圧が猛威を振るってた事です。(しかも二つの爆弾低気圧が…)
ただの偶然なのですが「面白い偶然もあるんだな〜」と、思いながら加工しました。
二つが一つになった頃には、両方とも磨きの行程に入っていて「やっぱり親子なんだなぁ〜」と、勝手に納得していました(笑)
嵐の神とその娘の制作…、何か面白かったです。(しっかし寒かった〜、何度か挫けそうになりました…)
糸魚川のヒスイを加工していると、そういった自然との繋がりを感じる事が多いです。
ただの偶然であり、ただの必然でもある、そんな感覚(幻想)を楽しめるのも、この仕事の魅力なんだと思っています。