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2021年05月12日
短期間で大雪となった厳冬が過ぎて数ヶ月、やっとその時に想いを馳せていた不動滝に行く事ができました。(5/12)
道路の状態が分からないので安全を考えて今井からではなく、小滝から上がって行く事にしました。
ゴールデンウィークに合わせて整備したであろう形跡が見られ、2〜3個の石が転がってはいましたが不安なく運転する事ができました。(道路自体の陥没が気になった部分はありましたので、訪れる際は十分に速度を落として慎重に運転して下さい)

新緑と深緑の風に包まれながら進み不動滝に到着、空には薄い雲が広がり快晴とは言えない天気ではありましたが、太陽が完全に顔を出す時もあって気持の良い環境でした。(気温も丁度良かったです)
来る途中も、到着した際にも誰もいない…、観光地としては致命的ですが、秘境としては完成されている、ここは信仰でのみ維持できる場所なのかもしれません。




お気に入りの休憩場も健在、今年も無事に訪れる事ができました。
あの大雪に耐えたのだと思うと何故か嬉しくなります。(毎年の事でしょうけど(笑))




不動池は少し水量が足りていませんでしたが、「目覚めた命」や「新しい命」を育むのには十分な環境のようです。(まだ雪も残っていました)
休憩中、「ゲココ、ゲココ」とカエルが鳴いていました、「春が来た」と鳴いているのか、「腹が減った」と鳴いているのか、昼食をとりなら耳を澄ませて聞いていました(笑)





いよいよ「小人になれる鳥居(錯覚)」をくぐって滝へ向かいます。
不動池を撮影している辺りから、太陽が完全に顔を出して周辺が緑の光に包まれます。




くぐって早々に見上げるデカイ樹たち、恒例のように首を痛めます(笑)
勝手に祝福されている気分になれるので最高、この記憶が厳しい冬を耐えさせてくれます。




水神様の祠とご対面、「どうにか新しい年を迎える事ができました」と遅い報告します。
ちょっと笑ってくれているように見えるので嬉しい、私も笑っていられるよう頑張りたいと思います。(笑ってばかりはいられないけど、気持の余裕は欲しい)




この時期の滝は水量が多くて見事です、しぶきで滝付近の温度は下がり肌寒く感じます。(避暑地には最高かと)
これから梅雨が過ぎるまで力強い滝を見る事ができるのでしょう、ウルル(アブ)が出るまでの間を楽しまなくてはなりません。




側面を流れる川は少し濁っていて、雪解けを感じさせてくれます。
メノウを探したくなる衝動を抑えきれず少し探しましたが、特に気になる石はありませんでした…。(姿の良い梅林石(変玄武岩)も見付けられなかった…)




美石は見付けられませんでしたが、地面を探していた結果、小さい春(ツクシ)は見付けました(笑)




帰り際には駐車場で春を謳歌する桜(八重桜かな?)も発見、暦では立夏を過ぎましたが、ここは春の余韻を強く残していて現実逃避(幻想逃避)には最適なのかもしれません(笑)




楽しかった〜、2時間くらいの滞在でしたが癒されました。(理想は住みたい、でもそれを体現する生物としての強さは備えていない…、いやそもそもに住む権利を持っていないな(笑))
作品を仕上げる際に使う「禊ぎ用の水」も補充できたし、これで心おきなく創作活動に専念できるでしょう。
探石とは違ったスタイルでの「神々(自然)との交歓」、それら全てが私の血となり肉となる、その生き方を確立して伝えて行けたら嬉しい限りです。

明日からは神玉(スサノオ)に向き合わねば…、気合いを入れないと意志をねじ伏せられるので大変、今更ながら「ヒスイに意志を刻むってのは楽じゃない」と痛感します。(それが建速素戔鳴尊なら尚更だな)

とにかく頑張ろうっと!
2021年05月08日
久々の更新です、今回はオーダーを頂いた生玉を紹介します。

淡い水色の地に青が滲むヒスイ「氷雪」で、生玉「風の精霊」を制作しました。


生玉には2パターンのデザインがあり、それぞれが「動」と「静」を担っています。
こちらは動の風の精霊、水の精霊の動が「海」を表現しているので、そこに吹き渡る「海風」としてデザインの特徴を合わせています。

編み紐をコラボしている女性のお母さんからオーダーを受け、素材から探してカタチにしました。(ちょっと時間がかかりました…)
娘さん(コラボしている女性)が、動の水の精霊(海原デザイン)を身に付けているので、双方の相性はピッタリだと思います。
今月の後半に納品予定なので、それまでに更なる光沢を備えさせます。


他の生玉も制作中です、新緑から深緑へと移り変わる季節なので、渓谷の夏を感じさせる「地」や「風」の精霊を進めています。
いろいろとやる事があって疲れますが、作家(芸術家)としての本分は優先して行かなくてはなりません。
「私個人の目標」と「糸魚川でのヒスイ作家としての理想」を同時に求めているので大変ですが、いつかそれぞれが繋がってカタチに成る事を願いながら活動したいと思います。(その兆しが少しだけ見え始めました)

とにかく一人では成せない理想があるので、利害が一致する影響力のある人たちに協力してもらい、50歳(あと6年)までには基礎が出来ているようにしたい!
世の中の景気は最悪ですが想定済み(それどころではない状態になるって事は解っていたい事)でもあったので、資金面はともかく精神面の準備ができていたのは幸いでした。
よって今できる事を精力的に進めたいと思います。(ただ我慢し続けて時が過ぎるのは勿体ない)

いずれにしても準備段階としては集中できる(頑張っても売れない)ので、未来に期待しながら楽しく生きたいと思います。

同志の皆さん、あまり期待せずに待っていて下さいね(笑)


え〜、最近は探石記録を更新していませんので、そろそろ押上海岸の浜辺も歩いてみようかと思っています。(こっちも少し待っていて下さい(笑))
2021年04月12日
桜(ソメイヨシノ)は散り始め、一段階の春は終わりを向かえています。
それでも気温の低い日はまだまだ続くようで、毎年恒例の「三寒四温の洗礼」を受けています(笑)
今年はいろいろと試そうと思っているので、準備をしながら躍動の季節を待ちたいと思います。(どうせ売上げが上がらないのだから楽しんだ方が得かと)

それではコラボ作品の紹介をします。
新緑を想わせる翠が美しいヒスイ「芽吹」を合わせ、シルバーアクセサリー「アゲハのコンチョ」を制作しました。
全体のサイズは35mmと少し大きめですが、ギリギリまで軽量化しているので重さは気になりません。(首の負担にならない重量です)


基本スタイルは「髪飾り」として気軽に身に付けられるようにしていますが、首飾り(ループタイ)や腰飾りなどにも転用できるようにフープの角度などを調整してもらっています。
今回のデザインは私が担当、「蝶の羽根のように見える!」と提案されたルース2個を使って、大好きなアゲハチョウと糸魚川の芽吹ヒスイを合わせてみました。(舞い散る桜の花びらと、水滴(朝露)もデザインに入れました)
まだ飛び回る美しいアゲハを見る事はありませんが、心待ちにしている姿をシルバーアクセサリーに投影してみました。

表面が丸みを帯びているコンチョなので、平面でのデザインがどんな感じで納まるのか不安ではありましたが、頭の中で立体化させたイメージと全く同じ仕上がりになり感激!、コラボしてくれた作家さん(高見沢さん)に感謝です!
丁寧な手書きの説明書も送ってもらい、次回から活かせそうな情報や制作の手順・手間などを知る事ができました。
これによりデザインする際は、自分が作るかのようなコスト削減が可能になり、いかにして「自分がカタチにしたい品を具現化するのか」の順序を頭の中で組み立てられます。(当然その道のプロの方が明確な順序があるので、あくまでも提案や共有の範疇になります)

単に私のデザイン通りに進めるのではなく、ルースの僅かな高さの違いを揃えてバランスを整えてもらい、出っ張り過ぎないように切り抜いた中に覆輪で留めるアレンジをしてもらいました。
こういった細かな仕事(説明書含む)は女性ならではな気がする、やはり女性(気質含む)の方が私と相性が良いのかもしれません(笑)


こちらは仕上げる前の確認画像、いつも覆輪留めする前に送ってくれます。
この段階で既に私としては満足でした(笑)、いつも以上に仕上がりが楽しみだったのは、やはりデザインを自分でしたからなのでしょう。(デザイン分の愛着が上乗せしている感じ(笑))






裏面に窓を開けてあるので、光を透すと生命色に輝きます。
僅かなインクリュージョンも見られ、それが天然のヒスイである事を伝えてくれます。(私は原石から加工しているので「当然」って話、よって純粋に景色として楽しんでいます(笑))




アゲハ(艶羽)の名に相応しい品になったと自己満足しています(笑)、明るい紫ヒスイ(開花ヒスイ)で作っても素晴らしい品になりそうだなぁ〜。
トンボやセミも作ってみたいなぁ〜、幼少の頃からの昆虫好きが甦るようです(笑)
でも「好みじゃない人」もいるのだから、偏らず仲間の意見を取り入れて表現の幅を広げたいと思います。(偏るのは自分自身の作品(神玉工房の作品)だけで良いかと…)



今年も新型コロナウイルスで右往左往する年になるのでしょうけど、ワクチンが普及すれば治まるのだろうか?
なんか「副作用は他人に感染しない(被害は個人レベルで治まる)」って事だけで求められている気もするな…、資本の恩恵を受けまくっている都会は仕方ないのだろうな…、きっと田舎でも人との接触が多い人は必用なのでしょう。
もう「寿命の範疇」って事で割り切って行くしかないのかも?、なんであれ気を付けながらも覚悟して生きねばなりません。

とにかく「場」を作る目的は進めているので、50歳になる前にある程度はカタチにしたい!
本領発揮できない年が続いたとしても、未来に繋げる仕掛けは残して生きたいと思います。(半分は自分が楽しめる場所が欲しい渇望によるものですが…)
2021年03月25日
最近はなんだかんだと忙しく久々の更新になります。
まぁ、三月は毎年「一銭にもならないけど忙しい月」なので仕方ない…、そこに仕事と関係のない出費(でも生活には関係のある修繕)が一気に押し寄せて大変、この時期には苦しい事ですが、支えてくれる方々のおかげで乗り越えられそうです。(ありがとうございます!)
改めまして同志の皆さん、今後ともよろしくお願いします!

それではまず、コラボ作品の紹介から始めます。(いろいろまとめて書きます)
新緑を想わせる淡い翠のヒスイ「芽吹」で、2点のシルバーリングを制作しました。

1点目は流線的なリングにしてもらい、ヒスイから溶け出す「雪解けの流水」や「命をめぐらせる葉脈」を感じさせる作品にしてみました。
裏面に窓を開けているので、光が透る事で神秘的に輝きます。





こちらはリングの制作過程、ルースを留める前の確認画像を送ってもらいました。
確認後に覆輪留めをして最終研磨に入るそうです、光源が黄色なので淡い翠は目立ちませんが、それでも美しさは伝わるかと思います。(そもそもリングの確認画像ですし)





女性であれば(男性でも華奢な人ならば)、親指にも付けられるサイズ(17号)にしています。(私は右手の薬指にしか入らない(笑))
余談ですが手を見れば「作り手である事」は、一目瞭然で疑う余地はないです。




2点目は、前回に第一作を制作した「渦巻き螺旋型」の二作目、私が特に気に入っているシリーズです。(シリーズ化する事にしました、一作目を購入してくれた方に感謝です!)
こちらも裏側が空いているので、光を透すと美しい生命色に輝きます。
一作目よりは厚めに作ってもらったので、その分の重厚感を楽しめるかと思います。



呼び名は「コゴミ螺旋型」でも良いかな〜、私だけなのかこれを見ると山菜の季節が待ち遠しくなります(笑)
サイズは21号で私の左手の中指にはいるサイズ、って言っても分かりませんよね(笑)
多少ならサイズを変更できる仕様なので、性別に関わらず身に付けられると思います。

どちらの品も、この季節にぴったりな「芽吹ヒスイ」と合わせていて、これから芽吹きの本番(開花の兆し)を向かえる北陸の春の景色を映すコラボ作品になっています。



ここからは探石記録、と言うか宮崎海岸へ遊びに行った時の事を書きます。
糸魚川よりもヒスイの扱いに長けているようにも思える穏やかな場所、駅前にできたヒスイテラスも二年が過ぎたそうです。
その屋上から海を見ていたら探石意欲が湧いてきました、気分転換に訪れたのですがやはり探さずにはいられません(笑)





浜辺には探石人が訪れ楽しんでいました、チビッコも道具を備えて挑戦、「日出る命」の活力は羨ましいなぁ〜、あと数年で「日没する命」の側になる私には眩しく見えます。(コロナ渦であっても元気に遊ぶのが道理の命たちです)





とりあえず玉髄を発見、大きい方はモコモコで面白い、ちょっと虎の顔にも見えるかも?
小さい方はうっすら白い線が流れていて透明度も高いタイプ、磨けば綺麗になるでしょう。
ちなみに今まで集めた玉髄は、一部分の表皮を削った後(模様を出した後)に全面を磨いて、お気に入りの陶器に入れて飾っています。(氷砂糖みたいですが、噛んだら歯が砕けます(笑))





期待はしていなかったけど小さなヒスイ転石も発見、「私にかかればヒスイ転石の1個くらいは見付けられるのだ」っと心の中で自慢してみたけど、レベルとしては標準以下のヒスイ転石…。
濡れているとチャートにしか見えませんが、乾かしてキラキラ輝く翡翠輝石を確認すれば間違いありません。(手触りも違うし)



再び心の中で「このタイプのヒスイが識別できるのは流石」と、自画自賛しながらも飛び始めた花粉に苦戦して早々に引き上げました(笑)

良い気晴らしになりました、ヒスイテラスのお爺さんとも話して面白かった、また遊びに行きたいと思います。(ちょっとしたイベントも考えようかな〜)



さてさて「新たなコミュニティーの場の開拓」を求めて行動した結果、幾つかの候補地を見付ける事ができました。
その中で改善点なども再認識し、やはり「場」ごとに扱う品を変える必用がありそうです。

私個人の作品である「異玉・生玉・神玉」は自身の工房でしか扱えないかと…、説明も難しいし客層が違いすぎる、私と一部の同志以外には紹介は無理があるのでしょう。
こればかりは仕方がない、理解しているお客さんが物産センターで購入して行く事はあっても「その場で理解させる事は不可能」だと改めて認識しました。

よって、ibits(アイビッツ)でコラボしている作品を相対で(私や仲間が)販売可能な場所と、産地だけは明確で「それ以外に特に説明の必要がないであろう鉱物」を販売する場所とを分けようかと思います。
鉱物を買う人は予備知識がある人が多く、素材が欲しいだけの人もいるので販売するだけなら素人店員でもどうにかなるでしょう。
でもそれなりのレベルになると、ある程度の説明は必用になるので対応可能にしておきたい、要は「安価な品ほど説明はいらない」って事なのでしょうね。

私は鉱物も大好きなので「これぞ」って標石(標本になる石)たちは、なるべく相対して紹介できたらと思っています。(外国の美しい天然石も大好き)
人との接触はリスクですが、この年齢でウイルスが原因で命を落としたとしても「寿命の範疇」って事で諦めがつくでしょう。
ただ感染を拡大させないようにするのはルールなので気を付けたい、でも私は他者との接触が極めて低いタイプの人間なので確率としてはもの凄く低いように思えます。(でも油断は大敵)

こんな感じで進めて行けたらと思います、まだ準備段階というか、方針が決まっただけなので劇的な変化は見えないでしょうけど、色々と足掻いているって事だけは知っておいて下さい(笑)


一気に書きましたが三月はこれで終わり、四月も期待できない感じなので創作に打ち込もうかと思います。(そしてまた一つ年をとるのだな…)
2021年02月28日
1日で30cmくらい降り積もった最後(であろう)ドカ雪も、その姿は残り僅かとなりました。(平地では除雪して溜めた場所にしか残っていない)
降り積もっている最中は「冗談だろ」って思いましたが、溶けるのも2日程度だったので安堵しました。
これから人材や場所を探し始めるので大雪は勘弁してほしいですが、そんな都合は自然(神)には通用しないので適応しながら進めたいと思います。

それでは2月最後の探石記録を書きます。

順調に溶けていた山の雪は、若干ですが前回より厚化粧になった感じがします。(2/28)
朝から晴れましたが気温は低く、防寒対策が必須な探石となりました。(午前中は)


ちなみに河川敷に写っているお爺さんは、流木を袋(空いた肥料袋)に集めていました。
インテリアとして磨くのか、燃料として使うのか(暖房や陶芸の窯に)、何に活用するのか少し興味があります。(でも探石を優先しました(笑))


波打ち際は少し濁っていましたが、青い空と青い海、風は弱く波はやや強め、気温の低さと砂浜を除けば最高の探石日和と言えたでしょう。(海水浴だったら砂浜は喜ばれるけど)
見るからに期待できない状態ではありましたが、出逢いを求めて注意深く歩きました。




一通り歩き川との合流点に到着。
前回より水量は多くありませんが、川の流れがこちら側に曲がっていて、それに沿うように濁りが見られました。(左側から砂を含んだ水が流れ込んでいるようです)
この濁りで川淵の石を確認できない…、強風だったり、激流だったり、濁流だったりで、まともに見られた日があっただろうか?(この時期は仕方ない、次回に期待です)





この時点で見付けられたのはロディン岩と堆積岩(水石素材)。
途中から水石探しに移行したのですが、魅力を感じたのは1個だけでした。



ロディン岩は淡い黄緑タイプ、石質が安定しているので加工にも対応できるでしょう。
水石素材は座りはまずまず、景色も面白さを感じます(ゴーストみたいな表情にも見える)、吟味した後に活用するか海に返すかを決めます。(この日も海に石を返しました)


河口が駄目なら青海の海岸へ、お馴染みのルートで探石を続けます。
日曜日だった事もあり多くの探石人が訪れていて、それぞれが探石日和を楽しんでいたようです。
こちらは河口とは違い石だらけ、期待はありますが「詰まりすぎていて逆に上がり難いかも?」と思いつつも、一層強さを増している波に運命を委ねます。





こちらでもロディン岩を発見、白地に黄緑が美しいタイプ(鶯石タイプ)と、閃石類と黄緑部分が混ざり合って水盤ぽくなっているタイプ。
上はサンプルで保管しても良いかな〜、下のは水石素材になれば良いな、観賞石としての活用を試したいと思います。(翠に近い黄緑が魅力的)





これは堆積岩だろうか?、座りが良くて模様が「流れる雲」や「蛇」や「龍」に見えるので手に取りました、壁画っぽい感じも面白い気がしますがどうだろうか?


「何かを感じる石」を見出しては活用を考えていますが、なかなか難しい…。
水石指南役がいてくれたら助かるなぁ〜、でも形にとらわれないのが私の強みでもあるので、言う事を聞かないだろうなぁ(笑)、とにかく要吟味の石です。


最後の最後でヒスイ転石を発見!、まさかあれだけ探石人がいて見付かるとは思わなかった。
普通に波打ち際に在ったのも驚きだな…、見ていなかったのか、求めるヒスイでは無かったのか、どうしても翠(緑)に目が行くので通常のヒスイは見逃されるのかもしれません。



このタイプはチャートに酷似していて、乾かさないと確信が持てない事も多いです。
所々に淡い緑が見られる特徴もチャートと類似している、茶色の石目も同じく紛らわしい、きっと良質のチャートの方がヒスイに酷似しているのでしょうね(笑)

でも乾かすと白くパサつかないし、手触りはスベスベ、微細な翡翠輝石もキラキラ輝きます。
翡翠輝石は石英(チャート含む)のキラキラと間違える事が多く、このタイプは正方形のキラキラが多いので特に区別が難しいのですが、何度も加工をした事があると経験で判断できます。
加工する際は茶色の石目は避けないと割れる危険性が高まります、割れる石目の殆どが加工している最中に割れるので、加工人が二度手間になるだけで仕上がった後に割れる事は稀と言えるでしょう。(要は「割れない石目も在る」って事です)

ここの海岸らしい「角張りながらも練磨された姿」は、素材(カグツチの欠片)とするか、飾り石(ヒルコ神)とするか、悩むところです。
吟味した後に活用を考えたいと思います、まずはヒスイと出逢えた事に感謝、今年も「神々との交歓」は健在です!(とても有り難い!)
人とも良い縁を見出したいなぁ…、慎重に行動しながらも着実に進めたいと思います。

お昼まで探石を楽しみ、近くのコンビニで昼食を買って公園で食べました。
肌寒さは和らぎ暖かくさえ感じました、午後は春の訪れを強く感じられる最高の陽気でした。(その陽気の最中に帰宅したのですが(笑))

今回も良い探石ができました、ヒスイ日和を楽しむ事ができた事に感謝したいと思います。
2021年02月13日
例年より早く雪が降り寒さが厳しい冬ですが、春の訪れも早くなりそうな気配があります。
一番苦手とする2月ですが、1月に比べると気温が高くなり晴れる日も多くなりました。
これから三寒四温を繰り返して春本番に向かう「季節の流れ」を感じるのが嬉しい、この前夜祭のような感覚は細胞を活性化させるので元気が出ます。(早く不動滝に行きたい〜!)

それでは2月二回目の探石記録を書きます。

今回も姫川河口での探石、前回と比べると少し山の雪は溶け、河川敷にも僅かに生命色が見られるようになりました。(近づかないと気付きませんが…)
気温が高いからなのか前回より遠くの景色が霞んで見えます。(この日だけは春本番の陽気を楽しめました)




浜は更に砂が多くなり、風はほぼ無風、波は弱く浜の状態を変える事は期待できません。
日和としては(探石する環境は)最高だけど、浜辺の状態は期待できない感じ、でもそのバランスが揃うのは稀なので今を大切に楽しみます。




まずは軟玉とロディン岩を発見。


軟玉はネフライトと言うよりは「アクチノ閃石(緑閃石)」と言った方が良いタイプ、乾くと白くパサつきますが、大きめの(長方形の)キラキラが輝くので綺麗、さすが「閃石」って感じの石です。

ロディン岩は淡い黄緑が見られるタイプ(鶯石タイプ)、石質もしっかりしていて磨けば光る岩石です。


こちらもロディン岩、凹んでいる部分は石英かな?、飾り石になりそうなので持ち帰り吟味します。(石英部分は晶洞の名残なのかな?)




こっちはヒスイと間違える程に美しい翠(黄緑)のロディン岩、水の中にあると区別は容易ではありません(笑)



主に私が「芽吹」に分類しているヒスイと酷似していて、人間だったら「姉妹(兄弟)か親戚ですか?」って訪ねたくなります(笑)
この季節(芽吹きの季節)に出逢うと春を強く感じます、ヒスイの品格には及びませんが綺麗で珍しい石なので、サンプルとして保管したいと思います。


川との合流点は激しさを増し、勢い良く雪解け水が海へ流れ出ていました。
前回よりも増水しているは一目瞭然、今回は流れの激しさで水底が見えづらく海に近い地点での探石は難儀しました(笑)





少し上の穏やかな流れの方へ向かい、面白い模様の石を発見。
これは泥岩?、頁岩?、とにかく石英の流れが絶妙で良い感じです。(座りも良いけど、ちょっと平べったいかな…)




この系のロディン岩は「干した白菜」みたい(笑)、右上の濃く発色している部分(青緑)は何なのだろうか?(ニッケルなのか?)、やたらと重いので川に戻しました(笑)



しばらく河口を探しましたが、新しい発見はありませんでした。
よって前回同様に青海の海岸へ向かいます。


私同様に良い日和に誘われて、探石人や釣り人が海を楽しんでいました。
こちらも砂が多め、波打ち際は石が動いていない感じだったので後方の乾いた石たちを重点的に見て歩きました。





まずは「梅林石」を呼ばれる玄武岩、これは花模様が多いので「梅輪石」と呼んでいます。(私が勝手に)
梅は満開じゃない方が良いとされていますが、満開になってしまったのは仕方ないです(笑)、座りも良いので飾ってみます。(水石素材になるかな?)




こちらは苔を育てるには良さそうな石、でも育てる予定はないので今回は海へ返します。(乾いても美しい石を優先します)




このネフライトは良質、色も明るいし水を弾いて乾いても白くなりません。
加工素材としても使えそうですが、まずはそのまま磨いてみます。




これは…、ダース・ベイダー?、いやジャバ・ザ・ハットか?(笑)
3個の晶洞には小さな水晶がキラキラ輝き、上部後方には黄鉄鉱が見られます。
その黄鉄鉱の酸化による影響なのか、石英は所々が褐色に変色しています。(触れた手も鉄の匂いがします)



これは面白い飾り石になるでしょう、定期的に黄鉄鉱の手入れ(錆の手入れ)が必用になりそうですが、水をかけながらブラシで擦る程度で大丈夫でしょう。


最後は「これぞジャスバー」って言える碧玉を発見。
チャートとの区別が難しかったり、混ざり合っていて不安定なのが多い中で、これだけ特徴がハッキリしたのも珍しいかと思います。


サンプルとしても丁度良いサイズ、加工してみたい気もするけど使い道を見出すまで保管したいと思います。(異玉を作っても良いな〜)


今回も楽しめました、ヒスイとは出逢えませんでしたが面白い石とは出逢えたので、理想的な「探石日和」だったと思います。(ヒスイ日和とは言えないか〜)


今年はどれだけ探石を楽しめるのだろうか…、世の中は「糸魚川の拡大図」なのか、糸魚川が「世の中の縮図なのか」、根本的に同じ事が繰り返されています。
もうウンザリ、解りきった事なのに解決しない事ばかり、まずは「老害を解決しろ」って思う
、その後に男女の差別に向かえば「半分が解決された状態から始まる」って言えます。

話が長く感じるのは「脳の処理能力が衰えているから」ってだけ、生物は皆同じく老化して衰えて行く事を認識してほしい、その場にしがみつくと若者が成長しない、見ていて歯がゆくても任せなければ学ばない、失敗したって問題ない、始めから成功を求めすぎ、経験した全てを血肉にして成長する段階(ステージ)を整えるのが先人の役目。

若者も老人に頼りすぎ、人生は半分と思って生きた方が良い、でも居心地の良いのも分かる、だから外的圧力が必用になる、今回はそれが新型ウイルスになるのだろう、そこからどれだけ学んで生きられるかが鍵、後に来る食糧難は今の比ではない、フードロスの量だけ人類は苦しむのだろう、人間の細胞をいじる日も遠くない未来なのだろう。

感じるままに書いてみました、正解とかないですが自分に言い聞かせながら「期待のできない未来」へ進もうと思います。
そしてそれを「約束された未来」に変えてやろうと思います(笑)
2021年02月06日
明けたようで明けていない(気分的に)1月が終わり、経済や寒さが一番辛い2月に入りました…。
売上げは毎年死んだような季節ではありますが、今年は特に厳しく季節が移り変わっても回復する見込みが感じられないのが、一層気持を暗くします。
でもそれは私だけの話ではないので、光を見出しながら再生の季節に備えたいと思います。

それでは2月最初の探石記録を書きます。

雪が降ったり、雨が降ったり、曇ったりと嫌な天気が続いていましたが、やっと青空が見られたので久々の探石を楽しむ事にしました。(2/6)
今回は姫川河口での探石、まだまだ山は雪化粧の真っ最中で、河川敷にも生命色は見られません。




浜辺は波が強く冷たい風も吹き荒れている状態、午前中は空に大きな雲があったので照ったり陰ったりを頻繁に繰り返して探しづらかったです。(寒さも身に染みました…)




正真正銘の今度こそは、と期待しながら歩き川との合流点に到着。
コロコロと長さを変える先端は通常に戻っていて、雨や雪解けによる増水が確認できました。



現時点で気になる石は発見できずガッカリ、強風により川の水面も波立ち水底の石を確認できない…、白い石を端から拾い上げて確認するのですが、その度に冷水で目が覚めます(笑)

今回も駄目か〜、今年の初ヒスイは難儀しそうだなぁ、唯でさえ気持が沈んでいるので「もう出逢えなくなってしまったのでは?」とすら考えてしまいました…。


探しづらい川淵を諦め波打ち際に戻り、しばらく強い波が打ち寄せる景色を眺めている(ほぼ放心状態で(笑))と、太陽を隠していた雲が流れ陽光が射した瞬間、微かに膨張する光を海中から感じました。
ほんの僅かな兆し、勘と言っても過言ではないのでしょう、波が引いた瞬間に体が動き最短距離で直進、その発光体を手にしたと同時に元の場所に下がり手中の発光体を確認しました。(この時点で手応え(手触り)は確信に満ちています)

ようやく、そして突然に「その時」は訪れました!、しかも手にしたヒスイ転石(ヒルコ神)は通常レベルを超えて最高値に迫る勢い、今までの我慢が報われた気分になりました。





私が「万葉」と呼んでいるタイプで、翠と緑が入り交じる景色が美しいヒスイです。
角閃石からの流れに乗って発色しているのが分かりやすく、小滝系のヒスイの特徴が見られます。
河口としては練度が良く丸みを帯びていて、そのまま飾っても見栄えがするでしょう。
もっと透明度が高かったらレア度5〜5以上にはなったかと思いますが、今年の初ヒスイとしては申し分のないレベルです。(既に私の中で今年一番のヒスイ転石になる可能性あり(笑))

良かった〜、何よりも驚くのは「不安感」や「憂鬱」が一瞬で吹き飛び、大きな存在に肯定されたような感覚、励まされたような感覚が全身を駆けめぐります!
やっぱりヒスイってスゴイ、「そりゃお守りに成るよな〜」って心底感じます。(資質は必須)
この事で今年も頑張れそうだ(笑)、単純ではありますが必然でもあるので心強い、自分の信じた道を進む活力を得られました!


不思議なもので、こうなると他の石も魅力的に感じてきます(笑)
きっと余裕が出たのでしょうね、座りが良く雰囲気も良い水石素材も見付けました。


好みより少し大きいですが、良い感じで飾れそうなので試してみます。(活用できる人の手に渡れば幸いです)


時が経つにつれ太陽を隠す大きな雲が無くなりましたが、その代わり風が強さを増してきました。(大きな雲は吹き飛ばされて、散り散りになったのでしょう)


せっかくの晴れ間なのでもう少し楽しみたい!、なので青海の海岸へも行きました(笑)
「これから大荒れするのだろうな」って事が分かるような海、限られた時間の中で石たちとの出逢いを求め歩きました。





まずは水石素材を発見、石英が張り付いている部分が凹んでいて面白い、座りも良いし丸みもあって良い感じ、乾くと石英部分がキラキラするので見ていて飽きないです。




こっちはダルマみたいで面白い、可愛らしさも感じて上手く置けば観賞石として楽しめるような気がします。




ここでもヒスイ転石を発見!、最初のが良すぎて見劣りしますが、これが標準のヒスイ転石だと言えます。(むしろ石質は標準より少し上のヒスイ)
乾くと微細な翡翠輝石がキラキラと輝き、ヒスイである事を確信させてくれます。




ヒスイと思い拾い上げたロディン岩、裏に黄緑が張り付いています(笑)
これは曹長岩にロディン岩が張り付いているのだろうか?、景色が残雪の芽吹きみたいで良い、何かしら活用してみようかな〜。





最後もロディン岩で、曹長岩にロディン岩が張り付いている感じの石。
こっちは厚さがあるので加工にも向いているのでしょう、このツートンカラーを活かした方が良いのだろうな〜、曹長岩の石質次第になりそうです。



この黄緑タイプのロディン岩は広く見ると緑簾石の分類に入るのだろうか?、色的には翠簾石とした方がイメージに合っている気もします。(愛称は「鶯石」としていますが(笑))
マンガン量が足りないピンク色のは「含マンガン単斜灰簾石」とも呼ぶらしいので、それに倣う呼び名になるのかな?
黄緑の発色の起因が分からないので何とも言えませんが、しっくりくる名前が欲しいです。(勿体ないので)


今回も楽しめました、もう最高の結果だと言えるでしょう。
明日からは天気が崩れて雪が舞いそうですが、どうにか耐えられそうです。

最近は探石する人も増えてきて、本当なら今が「石好きの人たちとのコミュニティーの場」を築くチャンスなのでしょうね…。
その計画を進めて予算まで出る段階でしたが、横やりを入れられ断念したカフェも店員さんが退社する事になり無期限の休業になるそうです。(2/15までは営業しているそうです)
最初から私に任せれば良かったのに…、とは思いますが、そのすぐ後にコロナウイルス騒ぎとなったので「その時ではなかったのだな」と、思うようになりました。(やり方次第ではありますが、間違いなく影響は受けたでしょう)

観光物産センターも年始だけの休みでしたが、水曜日が定休日になるそうです。
不景気なので仕方ないですが、今後は「支える理由(支え甲斐)」を示していかなければ本命のお客さんを味方に付ける事はできないでしょう…。

私も頑張ろう!、今は「場」を優先せず「協力できる仲間」を探したいと思います、「石好きの人たちとのコミュニティーの場」は最低でもフォッサマグナミュージアムに協力してもらえばカタチになるでしょう、なので優先すべきは「作り手たちの理想郷」であり、それを糸魚川に作れたのなら未練なくあの世に行けるような気がします(笑)
まぁ、この理想郷は「正当に糸魚川のヒスイを扱える(加工できる)者が中心になった領域」なので、私や受け継いで行く者にとっての理想郷なのでしょう…、でも、そうであってもカタチにしたいので求め続けたいと思います。

今年はどんな出逢いがあるのだろうか?、人との縁に期待しながらも油断せず、感染対策を万全にして進みたいと思います。
2021年01月23日
大雪のピークは過ぎたのか、あれ以来は目立った降雪は見られません。(道を少し雪が覆う程度はありました)
このまま冬が過ぎてくれたら有り難いのですが、そう都合良く行かないのが自然でもあります。
再びの大雪に警戒して、身も心も備えたいと思います。

それでは1月二回目の探石記録を書きます。

前日に続き快晴となりましたので、押上の海岸へ探石に出かけました。(1/21)
積雪により車を止めるスペースがあるのか偵察ついでに向かいましたが、ある程度の雪が入口付近に見られたものの車を止める事は可能でした。(冬は晴れていても車を止められない事が多い)






波は長く強めでしたが、速くはなかったので奥の方まで見ることができました。
引き潮だった事もあり探せる範囲は広く、石たちも多く押し上げられていました。
「今度こそは」と、今年初めてのヒスイ転石(ヒルコ神)との出逢いに期待しながら歩きました。




一通り歩き折り返し地点、ここまで来ると浜辺の押し上がりが強まっていて歩きづらい…、なだらかになっていない分、波が強めに打ち寄せます。(時間の経過と共に波自体も強くなったようです)




この時点で見付けたのは「座りが良く形に魅力を感じたロディン岩」1個、所々に滅紫が見られるので「灰簾石」に分類できるかと思います。


丸みのある姿と中央の凹み(地割れみたいな)が面白い景色だと感じ、手に取ってみました。
水石素材として活用できるだろうか?、磨けば光沢の出る石なので研磨して飾石としても面白いかと思っています。(いずれにしても観賞石として楽しめるでしょう)


続いて帰り際に見付けたのは、黄鉄鉱が入ったヒン岩(かな?)、明るめのネフライト、小さなオンファス輝石です。


黄鉄鉱が入ったヒン岩(かな?)は、石英や石英斑岩より母石の肌が粗いですが黄鉄鉱の煌めきは「星屑」のようで美しいです。
座りも良いので観賞石として飾ると良い感じ、金(au)として求めると「愚者」になりますが、美石として求めるのは「賢者の楽しみ方」と言えるのでしょう(笑)

明るめのネフライトは、ちょっと珍しいタイプで硬度が少し低いように見えます。(白い筋は石英なのか?、長石類なのか?)
色が薄く(白っぽく)透明度が高いネフライトに見られる特徴ですが、その中でも硬度が高いのもあるので不思議、変成の環境が影響するのだろうか?、ちょっと分からないけど磨いてみます(笑)

小さなオンファス輝石は乾くとツルツル、こちらの無数に入った白い筋も石英や長石類なのでしょう。(多分)
このサイズは転石見本に使えるので嬉しい、なかなか見付けられなくなりましたので大切に活用したいと思います。

今回も楽しめました〜、でもヒスイ転石(ヒルコ神)には出逢えず残念…。
まぁ、そう簡単に「日を留める古き神」と出逢えるはずもないですね(笑)、その時を待ちながら焦らず探石を楽しんで行きたいと思います。

しっかしヒスイと言う存在は、「ヒルコ神の光」に集まってくる特定の人間に何を期待しているのだろうか?
夜に光るキノコは胞子を虫に運ばせる為に集めますが、ヒスイは(光り輝く鉱物は)子孫繁栄には無関係(生物じゃないので)、人の手を介して「在るべき場所(魂)」を探しているのだろうか?、或いは「納まるべき姿(器)」を求めているのだろうか?(きっと両方でしょうね)

確証はないけど「その片鱗」を感じるのは面白い、地球の一部(大地の細胞)である鉱物の中でも最も古くから人(文化)と共に在った石、道具から逸脱して神器にまで高まり心を満たす存在、神々(自然)と人との繋がりを悠久の時から守ってきた魂の器、この存在に魅力を感じないわけがない(笑)、その魅力を今後も創作活動を通じて同志たちに伝えて行けたら幸いです。

これからも厳しい試練が続きますが、耐え抜き適応して約束された未来に進みましょう!(頑張れ!、と自分にもエールを送ります(笑))
2021年01月15日
今回は、シルバーアクセサリーとコラボした作品を紹介します。

友人の紹介により知り合った作り手とのコラボ、ルースに加工した素材は友人が見付けたヒスイの転石です。(山系のヒスイの特徴が見られます)
青海方面の海岸で見付けた転石で、多少の「くすみ」はありますが光を受けると膨張しながら輝きます。(光が強ければ「くすみ」も飛びます)
裏面は四葉のクローバーの切り抜きがあり、ライトを当てると神秘的な透過光を楽しむ事ができます。(デザインを兼ねた窓です)



気軽に身に付けられるアクセサリーとして、シンプルなペンダントになっています。


こちらは「戦士」をイメージしたペンダントで、剣と楯にヒスイを入れています。
どうしても友人が作ってみたかったデザインらしく、剣と楯の加工も友人がしました。
大きめのサイズになりましたが、男が身に付けるには丁度良い、ワイルドさもあって良い感じです。(ネイティブ感が良い)


なかなか面白い、こういったスタイルのペンダントもヒスイと愛称が良いようです。
それぞれのカタチを丁寧に具現化すれば、いろんな可能性を見出せるように思えます。

他にも指輪やバングルなどもオーダーしているので、春頃には紹介できるかと思います。
また別の作り手とも知り合う予定なので、また違ったスタイルのアクセサリーを作っていけるかと思います。(なんであれ春が来てからです)



え〜、続けて今現在の報告です。
やっと雪かきが終わりました…、いや一旦休憩と言ったところでしょうか(笑)
あの午前中の快晴(1/7)から一変して大雪となり、連日の雪かきが続きました。(6日連続)
最初は珍しくパウダースノーだったので雪は軽く、除雪作業はスムーズでしたが、軽い分「嵩張る」ので雪の捨て場の処理が大変でした。(私しかやらないので…)
幸いな事にあらかじめ溶かしておいたので容量には問題ありませんでしたが、水で溶かし流れる量よりも積雪の方が多く、捨て場は溜まる一方、もう一人同じ事ができる人材がいれば良いのですが、頼りになったお爺さん(親父含む)も「寄る年波には勝てない」ようで無理はさせられません。

そしてこちらも中年(笑)、更に機械ではなく生物なので蓄積する疲労で全身が筋肉痛になりペースダウン、「二十代なら二倍は動けたのに」と実感しました。

そんな頃に待ちに待った除雪機の登場、除雪の通路として踏み固めてしまった雪を根こそぎ吹き飛ばしてもらい大助かり、その後に雪は止んだので休憩となっています。
しかし休んでもいられない、用水路には除雪機が入らないので人力で集積した雪を溶かし流す必用があります。

何度も言いますが「これをするのも私だけ(笑)」、この少しずつの作業が後々に大きな効果を出す事を故郷で学んでいます。(自然と親父から学んだ)
これから先に大雪にならなければ無駄な作業なのでしょうけど、先天的な弱者である生物(人間)が唯一の生命線である「慎重さ」を失ったら終わり、その時に右往左往したって無駄です。(それこそ無駄です)

しかもまだ一月…、すぐにではなくても大雪になる日は来るでしょう。
その際に「もっと有効な作業の手順」を備えておけば、老化しつつある肉体でも対応できるでしょう。(プラスに考えたら良い運動になりましたが(笑))

ちなみに、「不動滝はとんでもない事になっているだろうな〜」って思いながらも、その景色を想い浮かべると胸がワクワクする自分もいます。
数日でも良いから仲間と寝泊まりしてみたい、そんな怖い者知らずの気持がある内は健全に生きられそうな気もします(笑)

小滝・根知・能生などの皆さんには怒られそうですが、想う分には勝手なのでご勘弁くださいね(笑)

冬でもスニーカーで歩ける地域はコロナウイルスの対応で頭が一杯ですが、こちらは雪の処分(目の前の事)で頭が一杯、「これほど強い行動制限もないな」と改めて自然(神)の力を感じています。

雪国の皆さん、めげずに頑張りましょうね!(でも無理は禁物)
2021年01月07日
三日の大雪からは雨が続き、道路の雪は路肩にあるだけになりました。
集積した雪の処理も順調に進み、次に大雪が来ても問題なく捨てる事ができます。
糸魚川への来客は「風雪」と「コロナ自粛」で停滞の状態ですが、今は堪え忍びつつ、再生の季節の準備を着実に進めて行きたいと思います。

それでは1月最初の探石記録を書きます。

久々に早朝から晴れ間が見られたので、拾い初めとして押上の海岸へ探石に出かけました。(1/7)
天気予報では雨〜雪となっていて、一部の地域には波浪警報も出ていましたが、午前中の糸魚川は太陽が照りつける快晴でした。



海辺では良くある事ですが、確実に言える事は「午後からは天気が急変する」って事で、この機を逃すと当分は海に近づけなくなります。
浜辺には先客が一人いましたが、そちら側には行かないので問題なし(笑)、もっと早く(早朝)に探しに来た人がいた形跡(足跡)はありましたが、そんな事を気にしていたらキリがありません。
一時の祝福された時間を、存分に楽しむ事のみに集中しました。


風はありませんでしたが、太陽が出ていなければ寒さを感じたと思います。(そもそも太陽が出ていなければ来てないし(笑))
波は強く長く速め、海水で濡れている浜を見る限り注意して歩かないとズブ濡れになる恐れがある状態でした。


探石する環境としては良いですが、ちょっと石が押し上がりすぎているのが気になりました。(重い石が下に埋まっている感じ)
とにかく美しい石・面白い石を探しながら今年最初の探石を楽しみます!


時間制限があるので、歩く速度を上げて折り返し地点に到着。
この時点で少し風が出てきました、注意深く探して歩いたのですが気になる石は見付からず残念…、それでも帰りに期待して戻ります。




時間が経つにつれて風が強さを増し、波は当初のラインを大きく超えるようになりました。
どうにか時間内(約1時間半)で見付かったのは、バラ輝石岩、碧玉、ロディン岩、オンファス輝石でした。(ヒスイ転石とは出逢えませんでした…)


バラ輝石岩はピンク色の石灰岩に似ていたりして紛らわしいですが、石灰岩は削ると骨や歯や角を削った時のような「独特の匂い」があるので、簡単に識別する事が可能です。
これもヒスイと同じように練られた石質なら透明度を備えるので、そのレベルの転石を探し求めたいと思います。(今回のは加工素材として活用します)

碧玉はヒビが少なくて良質、ルースを作れるのかもしれません。
何かしら活用を試みたいと思います。

ロディン岩は黄緑色でツルツル、ヒスイ転石に見間違えるので憎らしい時もありますが、どこか愛着を持っている自分もいます(笑)
この石には罪はないので、こちらも何かしら活用を試みたいと思います。

オンファス輝石は、最もヒスイに近い転石、母体が翡翠輝石から成るのだからヒスイ(変種)としても良いのでしょうけど、「求めているヒルコ神」ではないので分けています。(まぁ、「日を留める古き神」としなければ、どの転石もヒルコだと言えますけど…)
見た目でオンファス輝石だと分かる転石も少ないので、見本などに活用したいと思います。


海岸の入り口付近に着いた頃には、海からドス黒い雨雲が迫って来て、冷たい風が吹いてきました。(午前中までは能登半島に守られていたのかな?)
タイミングとしては丁度良かったので、急いで探石を終えて帰りました。



今回は「ヒスイの拾い初め」としては残念な結果でしたが、探石としては楽しめました。
また晴れた日が訪れたなら海へ行きたいと思います。(その時にヒスイ転石(日を留める古き神)と出逢えるのを楽しみにしています)
2021年01月04日
明けましておめでとうございます、同志の皆さん今年もよろしくお願いします!
今年も無事に年が明けました〜、二日の夕方までは豪雪を免れていましたが、その夜から厳冬の洗礼を受けて三日目からは朝から雪かき…、もはやコロナウイルスがどうのこうのって話ではない(笑)、雪国では自然により自動的に行動自粛が成されています。

三日目の夜から霙となり日中は晴れ間が見られました、数少ない「探し初めのチャンス」ではありますが、今は雪かきで集積した雪山の処理が最優先、大きめの用水路を堰き止めて(ある程度の水量を雪で堰き止めて)水の流れを利用して溶かしながら流していきます。
これにより夜が明けた頃にはトンネルが開通し、その分の雪が無くなるので再びその場に雪を集める事が容易になります。(トンネルになった面積を再び雪で堰き止め続ける)
これをしないと捨てる場所がどんどんと遠ざかり、疲弊している終盤になる入り口付近に堆積して処理できなくなります。
体力のある最初の段階に対応しておけば、後々に除雪作業が楽になるので覚えておくと良いです。
近所が高齢者だけなので私がやっておけばスムーズに除雪ができて安心、けっこう疲れますが結局は自分の作業が楽になるので一石二鳥と言えるでしょう(笑)
ちなみに、近所のお爺さんには「ダンプみたいな馬力だ」って言われましたが、年々体力の衰えを感じています…。(昔はもっと力に満ちあふれていましたが、今は腕力に続き筋も弱くなっています(笑))

それでも体を動かすと細胞が目覚めるように爽快になります、ただの運動不足なのだろうか?
とにかく有事の際にも即座に対応できるよう備えたいと思います。


新年早々に雪かきの情報だけではつまらないので、ここで長らく仕上げていなかった異玉「千変の幼生」の紹介をします。

まずは先日の洗礼(大雪)を想わせる石英での異玉、新潟の雪質のように「やや水を含んだ雪」って感じの素材ですが、姿形を幼生にする事で再生の季節に向かう生命力を表現しています。


海岸転石から制作しているので、転石特有のヒビや内包物が多少は見られますが、それも含めての景色なので異玉としての完成度は高まっていると言えます。


こちらは雪を水で溶かしたような玉髄、ライチの果肉のような透明感の高い姿は冷たさを感じますが、不思議と雪解けの暖かみも感じます。(こちらも幼生にする事で生命力を表現しています。)


海岸転石としては珍しいサイズだったので加工素材するのに躊躇しましたが、仕上げてみたら美しい姿になったので良かった、こちらも多少のヒビや内包物が見られますが、私個人としては全く気になりません(笑)

どちらも自己満足としては最高値、自分が魅力を感じた転石で作ったのだから当然ではありますが、それでもその魅力を共有できたのなら嬉しく思います。



今年も年始から試練が続きますが、例え後遺症で寿命が半減するとしても若者は「若者としての時間」を犠牲にしたりしないでしょう。
それが出来た(と言うか強制された)のは戦時中の若者だけ…、その者たちのような犠牲を強いるには「老益より老害が強すぎる」のだと思います。
守りたいのは自分の両親だけ、そう言う答えが出ているのでしょう。(自分たちが20〜30代前半の頃を思い出せば解る事です)

経済の事を本気で考えるようになるのは30後半〜40代からでしょう、その頃には「多勢で稼ぐ」か「少数精鋭で稼ぐか」が分かれていきますので、それぞれのスタイルで対応して行くのでしょう。

どれが正解なのかは分かりませんが、今現在の方向としては「人口と寿命を減らす事」に進んでいますので、それを理解しつつ適応して行くのが生物としても、人間としても正しい選択なのでしょうね…。

生まれながらの強者である熊は、生まれながらの弱者である人間を相手にする場合にも「より弱い老人を狙い」、更には「背後から突然襲いかかる」って念の入れよう…、それを特に恐れ現実(自然)から逃げて今の人類に進化したはずが、同じ事(逃げたはずの事)を人間同士でやり合う始末、その事が「絶対的に有利(利益)になる事」だけは理解しているだけに質が悪い、何事にも正面から向き合えない「弱者の皮を被る事だけが得意な生物」、この事が証明されるのは時間の問題なのでしょうね…。

でも、それが証明されたとしても「自分だけはそうじゃない(そうで在りたくない)」って胸を張って言い切れる人になりたいなぁ…、そしてそう言う人たちと協力して行きたい、そんな同志との未来に思いを馳せながら進んで行こうと思います。(その未来が訪れないのだとしても)

今年は、まだ出会えていない同志を探そう、人材の確保が最優先される年になりそうです。
2020年12月23日
今年も残り10日を切りました、なんともメリハリのない年だったように思えるなぁ…。
しかも、冬に入って早々2月のような気温にまで下がったのでウンザリ、雪も降り出したので大雪になる事を覚悟しましたが、その後は雨になり今は殆ど残っていません。(一安心です)
このまま年を越すのか…、それとも年末にドカ雪になるのか…、油断できない状況ですが新型コロナの驚異は低いのが幸いと言えます。(経済的な打撃は受けていますけど…)
忍耐の冬の到来、今まで以上に厳しい冬になるでしょうけど、耐え抜きたいと思います。

それでは12月最後の探石記録を書きます。

待ちに待った晴れの日の到来、やっと探石を楽しむ事ができました。(12/23)
早朝は暗い雲に覆われていてガッカリでしたが、午前10時頃から青空が見え始めました。
存分に探石を楽しむ為に仕事(加工)を早めに終わらせ、午前11時頃に海へ向かいました。

まずは久々の押上の海岸、晴れ渡った気持の良い空が向かえてくれました。
美しい空と海、散らばっている海洋ゴミが景観を損なっていましたが、きっと最後の晴れ日になるであろう「探し納めの日」に感謝しました。





浜は押し上がり引き締まった状態、風はなく気温も高め、波は強めでしたが短めで探しやすい環境でした。(海風がないのが一番嬉しかった)




久々の探石に胸を躍らせながら歩きました。
どの石もキラキラと輝いて見えて全く飽きない、初心に返ったような気がしました。
夢中に探し歩いているうちに折り返し地点に到着、ここまで来ると押し上がり方も激しくなります。(ちょっと歩きづらくなる(笑))




この時点で見付けたのは、ネフライト1個、オンファス輝石1個、バラ輝石岩1個、ヒスイ転石2個です。


ネフライトは色の薄いタイプ、やや硬度が低いように思えます。

オンファス輝石は滑らかな肌質、最近は小さな欠片も見付けられなくなりました…。

バラ輝石岩は色が濃いめ、段々と特徴が分かるようになったように思えます。

ヒスイ転石は小さいのが探し初めて数分で見付けました、この時点で探し納めとしては成功と言えました(笑)
白色がとても綺麗で、乾かしすと微細な翡翠輝石がビッシリ見えます。(濡れていると陶器に見えてしまうタイプです)
もう一つ(中央の)は、淡灰色で部分的に緑が入っているタイプ、押上にしては練度(自然研削)が乏しいですが、練磨(自然研磨)により乾くと光沢が見られます。(翡翠輝石もキラキラと輝きます)

まずまずの結果に満足しながらも、「目の覚めるヒスイ転石(ヒルコ神)との出逢いは来年に持ち越しかなぁ〜」と納得しつつ、「まだ時間があるから河口にも行こう、晴れる日は最後なのだから」と、もはや夢想状態で歩いていると「その時」は突然訪れました。

押し上がった小砂利しかない浜辺に、ポツンと佇む発光物が目に入りビクっとなりました(笑)



こんな事も在るのか?、と思えるような出逢い、これを数回経験しているから耐性はありますが、最初は「誰かが置いたのではないだろうか?」って疑ってしまったのは私だけではないでしょう。(同時に「ドッキリにかけたところで意味がない」って事に気が付きます(笑))

アルビタイト(曹長石)かとも疑ったのですが、手に取った瞬間の重みと質感でヒスイである事を確信しました、念のため乾かして確認すると翡翠輝石が見られ光沢もあり、疑いようのない姿となりました。
このタイプは色の入り方により「芽吹」「彩雲」「水雪」と呼んでいるヒスイで、霜降りのような模様からも「極上の脂身」に見えます(笑)
玉(ぎょく)で言う「羊脂玉」みたいな姿、白一色に見えますが極淡の翠が全体を染めています。(レア度は4.5で良いかと)

これで探し納めも最高潮、これ以上を求めると数十年に一度のレベルになるので贅沢は言えません。
素直にイザナミ(海)からの贈り物に感謝したいと思います。

ちなみに、合流した父は石英斑岩に黄鉄鉱が入った鉱物を見付けていました。
これはこれで美しい!、黄鉄鉱の量もサイズも姿形も良い、素晴らしい飾石に(鉱物サンプルにも)なるでしょう!



とても満足しましたが、ここで「まだ時間があるから河口にも行こう、晴れる日は最後なのだから」と言う事が再び頭を過ぎります。
風も吹き初めて気温が下がってきましたが、どうにも勿体ない日和、ここは心を決めて河口にも行く事にしました(笑)


と、言う事で午後1時頃の河口付近、恒例の撮影場所は逆光で眩しいです(笑)




こちらは砂が多く上がっていてる状態、これを見て「押上の海岸に行って良かった」と心底思いました…。




また長くなった先端を目指して歩き、再び逆光の風景を撮影、なかなか神秘的に写ったので良しとします(笑)




ここでもヒスイ転石を見付けました、見た瞬間はロディン岩?って思いましたが、吟味した結果はヒスイ転石で大丈夫でした。(一番ロディン岩と間違える「芽吹」タイプのヒスイ)





今日は山々が綺麗でした、故郷を思い出させる風景で懐かしい、でも寒さあっての雪化粧なので晴れた日にしか見たくないですね(笑)




最後は…、サイクロプス?、一つ目の鬼を発見、忌み嫌われる存在なのでしょうけど、天の邪鬼なので仲良くやれると思います(笑)




楽しかった〜、来年も楽しめると良いなぁ〜。
希望を胸に再生の季節を待とう、休息の季節でも少しずつ準備をして「約束された未来」に向けて力を溜めながら研鑽して行こうと思います。

「良いお年を」と言えるほど楽観できる状況でもないし、明けたとしても「明けたところでおめでたくもない」と言った年末年始になるでしょうけど、そう言う時こそ声を上げて挨拶した方が良いのでしょう。
そう言う事なので、皆さま良いお年をお過ごし下さい!(ちょっと早めの挨拶です(笑))
2020年12月13日
今回は、前回に少し掲載した「豊穣のブレスレット」と「シルバーペンダント」の紹介をします。(コラボ作品の紹介です)

まずは組み紐とのコラボである「豊穣のブレスレット」の紹介です。
幾つか作ってもらったスタイルの1番目、ヒスイの丸玉(淡緑と淡紫のヒスイ玉)に流紋岩の円盤形2個を合わせたタイプです。
紐は茶色と緑色の二色を使い、螺旋状にしてもらいました。
紐の素材には悩みましたが、耐久性を重視してナイロンの紐を選びました。(3年程度は余裕で保つとの事でした)






2番目のスタイル、円盤形のヒスイビーズを合わせたタイプです。
「シンプルなブレスレット」を重視して紐を一色で統一していますが、中央にあるヒスイビーズの色を変えています。(ワンポイント的な感じ)
ビーズ3個を違った色に変えても、面白いブレスになるかと思っています。







3番目のスタイル、ヒスイの丸玉3個(白と黒と淡緑と淡紫と碧のヒスイ玉)に流紋岩の円盤形2個を合わせたタイプです。
1番目の応用ですが、ヒスイ玉の数と種類が増える事で面白さと豪華さが増します。
紐は一色ですが「難しい編み方をしている」との事で、通常より手間が掛かっています。






4番目のスタイル、菱形(キューブ形)のヒスイビーズを合わせたタイプです。
最初に菱形(キューブ形)を制作していて、「どうにか活用できないだろうか?」と考え続け、上下に2カ所の穴を開ける方法を試した品です。
頭の中で描いていた以上に上手くカタチになりました、コラボしてくれた仲間に感謝です。(キューブを増やしたり、円盤形を合わせたりしても面白いでしょう)




どのスタイルも「豊穣のブレスレット」として穀物の種(植物の実)を表現し、身につける人に「実りのある人生」の願いを込めています。(菱形は、ヒシの実やソバの実になるのかな?)

数珠タイプのブレスはコストパフォーマンス的に大量生産(低賃金労働)が必用ですが、このスタイルなら小規模(私個人)でビーズは作って行けそうです。
後は、そのビーズを有効活用できる(作品として高める事のできる)人を見付けるだけ、その一人と縁を結べた事は嬉しい限りです。


次はシルバーペンダントの紹介、友人の紹介で知り合った作家さんとのコラボです。
そのままの形で磨いたヒスイの欠片(ルース)に、同じ姿形のシルバーを合わせて矢尻のようなデザインのペンダントを作ってもらいました。
鋭利なデザインにしてもらい、ワイルドさを強調したペンダントです。


この品はルースの切り出しが私(千徒)で、ルースの磨きは友人(ヒスイ転石を見付けた者)で、ペンダント制作がシルバーの作家さんです。
3人のコラボになりますが、主に友人とシルバーの作家さんとのコラボと言えるでしょう。


こちらはヒスイを太陽(星)に見立てたペンダント、ルース制作は私(千徒)、ヒスイの提供(ヒスイ転石を見付けた者)は友人、ペンダント制作がシルバーの作家さんです。
銀を多めに使っているのでドッシリと重厚で、ワイルドさが更に増しています。


「古くから伝わるデザインのアレンジ」って感じのペンダントなので、気軽に身に付けられるかと思います。
加工したヒスイは矢尻タイプと同じに見えますが異なっていて、深い発色ですが透明度は低いタイプとなり、その発色が活きるよう磨き上げました。
太陽が煌めく躍動の季節に、胸元で輝いてくれると嬉しいです。


コラボにより表現の幅が広がりました、「売れるのか?」は活動次第(避けられない課題)として、今後も仲間を探し続け「それぞれのカケラ」を生み出せたのなら、私の活動も無駄では無かったと思えるでしょう。(来年の出逢いに期待します!)



え〜、作品紹介とは全然関係ない話ですが、12月初めの探石で「しばらく晴れないだろう」と思っていたのですが、次の日も普通に晴れました(笑)
その後も晴れる日が続き探石したくて疼きましたが、当然ながら遊んでもいられないので未だ海へは行けていません…。
今年の締め括りとして1日は行きたいなぁ…、来週から雪が降るとの事なので難しいかも…。
今現在は大雨(時々止むけど、いきなり大雨になる)、これが雪に変わるかと思うと気が滅入る、これから雪かき三昧になるのだろうか?

まぁ、なったらなったで雪をかきまくってやろうと思う、今年はサイレントクリスマスにもなるだろうから、覚悟を決めて乗り越えたいと思います。(皆さん頑張りましょう!)
2020年12月05日
今回は、委託加工で制作した「奴奈川の勾玉」と「ビーズと組み紐とのコラボの作品」を紹介します。

糸魚川に移住した同郷の青年から、勾玉の制作を依頼されました。
以前にも何度か依頼を受けていて、今回も退職する職場の恩人にお守りを贈るのだそうです。
自分で見付けたヒスイ転石から勾玉を作る事を鉄則にしていて、最近ではなかなか出逢えない「加工可能なヒスイ転石」を数ヶ月かけて探してきたそうです。
とても糸魚川らしい贈り物で素晴らしいと思うのですが、意外に地元の人はヒスイに興味がなく、そういった贈り物をする住人は減る一方です。(ちょっと残念ですが、皆無ではないし、一度知るとハマる人が多いのは救いです)

素材となったヒスイは驚くような発色ではありませんが、石質が良く落ち着いた緑が淡緑の地に流れていて気品が感じられます。
糸魚川のヒスイらしさを強く感じるヒスイで、素材(原石)のサイズも十分だったので、あと3〜4個は勾玉を作る事が出来るでしょう。


要望として「ストラップ(根付け)にも出来るサイズで」との事だったので、25mmほどの勾玉を作りました。(以前も同じくらいのサイズでした)
委託加工なのでオーダーメイドほどの料金にはならず、現在は昔馴染みの人(波長が合う人)しか委託加工は受けていません。

今回も美しく仕上がって満足、あとは贈られた人のお守り(魂の器)となる事を祈るだけです。(鍛え高められた魂で在りますように!)


次はヒスイ(流紋岩含む)のビーズに組み紐を合わせた作品です。
クラフトフェアで知り合った女性に依頼して、気軽に身に付けられるブレスを作りました。(正確には作っている最中です)
ビーズには流紋岩も試してみました、ヒスイも丸玉だけではなく菱形(キューブ形)を使用し、あまり見かけない?デザインにしてみました。



デザイン性を重視したタイプと、シンプルなタイプの二種類を制作したので、それぞれの好みにあったブレスを選んでもらえたら嬉しいです。

ちなみに私は、シルバーアクセサリーも好きだし、組み紐でのアクセサリーも好き、どちらも身に付けていられない体質なのが残念ですが、好みのアクセサリーを作れるのは幸せです。
コラボしてくれた仲間に感謝!、それを購入してくれる方にも感謝!、気持が暗くなる季節と景気にもかかわらず糸魚川へ来て買ってくれるお客さんがいるのは有り難いです。

最近は嫌な事が多かったので腐りがちでしたが、作り手がそんな事では話しになりませんね(笑)
頑張ろう、頑張ろう!、もっと良い空間にしよう、来年こそは「石好きのコミュニティーの場」を作りたい!、そもそも群れて騒がないのだから進めようはあるはずです。

仲間とも相談して協力を得たいと思っています。
旅の思い出をカタチにする、これこそが糸魚川で体現しなくてはならない未来なのでしょう。
同時に私個人が体現して行く未来(創作)も進めます!(欲張りかなぁ…)

同士の皆さん、これから厳しい冬と辛い景気に向かいますが、耐え抜いてその先に(一緒に)進みましょう!
2020年12月02日
12月に入り今年も残すところ1ヶ月弱となりました。
長かったような、短かったような、よく分からない年でしたね…、コロナ禍で学ぶべき事は学べたのだろうか?、それを続いて行く未来へ繋げられるのだろうか?、来年から結果が出てくるのだろうなぁ。
生物としての結論は明確に出ていますが、そこから逃げた人類の結論は出せないまま(出さないまま?)後にツケを回して生きて行くのでしょうね…。(選択肢が在って無いような生物だな…)
何も決められないまま、生物としての道理に飲み込まれて行くような気がしていますが、どうなろうとも適応して自分らしく生きる事を優先したいと思います。

それでは12月最初の探石記録を書きます。

今週から来週にかけて、おそらくは最初で最後となるかもしれない晴れの日。(12/2)
貴重な青空を活用すべく、押上の海へ探石に出かけました(笑)





浜の状態は入口付近に石が溜まり、そこから先は砂だらけ、波は強くて長く時折テトラにぶつかって波しぶきが上がっていました。
風が弱めだったのは幸い、気温も低くはなく(でも高くもなく)、体感温度も寒さを感じる事なく楽しめる環境でした。(最初の30分くらいの状態では…)


探せる面積は少なく、ちょっとでも油断をすると波を被る危険がありました。
どうにも期待できない状態ではありますが、貴重な晴れ日なので気を抜かず注意しながら探石しました。(石が少ない分、目と耳は波に集中できました)


一通り歩き折り返し地点に到着、入口から石・砂・砂利・石の順番でした(笑)
最初と最後の石の部分が期待大と思うかもしれませんが(それも事実ですが)、意外に砂利の部分を入念に探すと収穫が多い事があります。




と、言うわけで、小さな転石(小さすぎる?)を多く発見しました。
上は石英斑岩2個、左はロディン岩3個、右はネフライト5個、下はヒスイ転石7個です。


ロディン岩は、桃簾石としてはマンガン量が足りないタイプが1個ありました。
これを桜簾石とか、白桃簾石とか、そんな感じで呼んでいますが(私個人が)、やはり神話との繋がりを考えると白桃としての意味合いを名前に加えたいと思っています。
まぁ、私個人の規模で呼んでいるだけなので、どう名付けても問題ないでしょう(笑)

ヒスイ転石は中央のが一番良質なヒスイ転石(ヒルコ神)です。
これより小さくなると「ヒルコ神のカケラ」と言った方が良いのかも、やがて砂礫で無くなって行く小さなヒスイたちなのでしょうけど、それでも100年は余裕に存在し続けるでしょうね(笑)
然るべき人の手に残れば更に永く人と在り続けるので、探す価値は十分にあると思います。

とにかく綺麗な石は集めておいて、手放す時が来たなら海へ帰せば良いでしょう。
その時が来ない「選ばれた石」は、人類が滅亡する日まで共に在り続けるので、それまで楽しめば良いと思います。


そう言う事なので、帰り際も小さな転石を集中して探しました。
次第に風が強まり波が激しさを増してきて、より押し寄せる波を注意しながら探す事になりました。(こういった時が最も危険なので油断大敵です)
それに加え、波しぶきが顔面に降り注ぐので辛い…、体感温度も下がり海(イザナミ)が「引き際」を教えてくれます。

集中して探した結果、更に10個のヒスイ転石と出逢えました。
数としては多いですが、サイズが小さいので通常の転石の1個分くらいでしょう(笑)


下の3個が特に石質が良くて、「白地に黒が入ったヒスイ、白の透明度が高いヒスイ、青色の良質なヒスイ」と、バリエーションにも富んでいます。

こんな小さなヒスイのカケラをどうするのか?、と思う人もいるかと思いますが、「識別用のサンプルデータ」としては貴重な存在だと言えます。
このカケラの特徴を全て覚えれば、ヒスイの産地の識別にも役に立ち、自分で判断する際の基準になります。
これは加工する人には大切な事で、本業とする者には必須の能力とも言えます。
人間なので100%までは高められませんが、可能な限り高めて「誤る可能性を最小限にする必用」があります。(判断できなのは扱わない、とすれば誤る事は「ほぼ無い」と言えます)

王道を辿りたいなら必須、道を外れるのなら不要、そんな感じで小さなカケラの活用に違いが出ます。(そもそもに浜辺でヒスイ転石を見付けられる時点で、ある程度の識別能力を有している事は分かりますけどね(笑))

とにかく、今回も楽しめて良かった〜。
太陽光も充電できたし、今月も頑張って生きられそうな気がします(笑)
2020年11月27日
先日は気温が一気に上がり、小春日和を越えて初夏のような暑さとなりました。
しかし残念な事に連休前の快晴…、そして連休は「自粛の連休」になり、天気も曇りや雨の日が続きました。(初日が晴れたのは幸い)
まぁ、この時期ではコロナ禍じゃなくても同じ事、これが普通であり今後は通常となって行くのでしょう。
AI(人工知能)化が進む前段階としてタイミングが良すぎる気もしますが、この経験により「職を奪われる事への耐性」と「大義名分(正当な言い訳)」が誕生したのでしょうね…。
シナリオ通りに進んでいる感が否めませんが、そんな中でも自分の能力を活かして進みたいと思います。

それでは11月三回目の探石記録を書きます。

11月最後の晴れになりそうだったので、押上の海岸へ探石にでかけました。(11/27)
この季節になると「晴れていても海が大荒れして歩けない」って事が多くなるので心配しましたが、この日はギリギリ波打ち際を歩ける環境でした。





波は長めで強かったですが、風は弱く波しぶきで苦しむ事はありませんでした。
速い波ではなかったので引いては進み、押しては下がるを繰り返しました(笑)


砂や小石の多い状態でしたが、詰まり引き締まった浜辺は足が沈まず、歩きやすく疲れませんでした。
打ち寄せる波の音を聞きながら突如の大波に警戒しつつ、面白い石、美しい石を探しました。(波の音を聞いていないとズブ濡れになります…、最悪は海に引き込まれるので要注意です)


一通り歩き折り返し地点に到着、こちらには大きめの石がゴロゴロしていました。
この辺りから太陽が雲に隠れる事が多くなり、辺りが暗くなったり明るくなったりを繰り返していましたが、急激に温度が下がるような事はありませんでした。(この15分後には快晴となり、午後2時頃からは曇りになりました)




この時点で見付けたのは、石英斑岩(薬石)2個、オンファス輝石2個、ネフライト3個、ヒスイ転石6個、シーグラス1個です。


どれも小さな転石でしたが、綺麗な姿形をしています。
今回はヒスイ転石が多く拾えました!、小さいので識別に苦労しますが、乾いた際の光沢やキラキラ(翡翠輝石)が確認されたので間違いありません。
やはり「長めの波」で、「浜が小砂利で引き締まっている状態」だと、小さめのヒスイ転石が上がりやすくなるようです。
何度か経験していたので、勘を頼りに砂利だらけの浜辺を重点的に探しました。(その勘が的中しました(笑))


今日は「小さな転石の日か〜」、と満足しながら戻っていると、浜に打ち上がった「角張った石」に目が行きました。
光の膨張は乏しいのですが、どうにも姿形に既視感がある、灰色部分が見えていたので質の良いチャート?とも思いながら拾い上げると、それは海岸では珍しい黒系のヒスイでした。



乾かしてヒスイだと確信した感じ、濡れていると珪石との見分けが難しかったです。
角張の余韻を残しながら練磨された黒ヒスイ、青海の山から流れ出たのだろうか?(山系のヒスイの特徴が見られる)
黒には緑も混ざっていて面白い、灰緑部分は強い光なら透すので良質だと分かります。

これは玄人でなければ気が付かないヒスイ転石、初心者では目に入る事すらないでしょう。
目が鈍っていなくて良かった(笑)、老眼が始まってはいますが探石能力は維持できているようです。(あと10年くらいは維持したいなぁ…)

ともあれ、良いサイズのヒスイ転石(ヒルコ神)に出逢えたので最高です!


最後に見付けたのは、色が明るくマゼンタっぽい灰簾石。


タイプとしては私が「アケビ石」と読んでいる滅紫の灰簾石ですが、くすみが少なくて綺麗な色をしています。
ピンク・クリノゾイサイト(マンガン量が足りない桃簾石に近い灰簾石)とは違い、あくまでも色は紫ベースです。(これをパープル・クリノゾイサイトとか、バイオレット・クリノゾイサイトとか言うのだろうか?)
そういう灰簾石は稀に見付かるので集めています、石質がオンファス輝石並に良いので、とても優秀な石だと言えるでしょう。(練磨・練度も抜群です)

久々に楽しかった〜、この「神々との交歓」も私の活動を支える原動力になっています。
これから寒い季節が本領を発揮して行きますが、それに耐えながら少しずつ「理想のカタチ」に向かって努力したいと思います。
2020年11月22日
今回は、シルバーアクセの作家さんとコラボした作品の二作目を紹介します。

月兎のペンダントに続いて、ヒスイのルースを合わせた「神緑の指輪(リング)」を作ってもらいました。
合わせたルースは名前の通り「神緑」のカケラで、色・透明度・光沢のバランスがとれた高品質なヒスイを加工したものです。
指輪の紋様にはコゴミを想わせるデザインを用い、落陽の季節の中でも成長を感じられる品に仕上げてもらいました。(芽吹き後の躍動を込めた指輪です)




指輪のスタイルは螺旋型を基本とし、ある程度のサイズ調整が可能な仕様になっています。
厚さも最小限に抑えてもらったので軽量化され、女性にも身に付けやすくしてもらいました。(サイズは18号なので、女性なら中指や人差し指にも付けられるでしょう)





ヒスイの透明度を活かす為、ルースの裏側に窓を開けてもらい光が抜けるようになっています。
ちょっとした透過ではありますが、太陽光を受けた際に膨張する輝きを楽しめるかと思います。




二作目も満足のいく作品になりました、このコラボはとても楽しいです!
不定形のルースを自由に作れるので、小さな欠片も無駄なく活用できます。
まだまだ作りたいデザインやカテゴリがあるので、一つ一つ進めていきたいと思います。(年末に向けて作家さんのスケジュールも詰まってきているので、急がず慌てずカタチにして行きます)


世の中はコロナ渦で大変…、私も来年の行く末が全く分からない状態ですが、創作活動をしている時は何もかも忘れて純粋に楽しめます。

現実逃避と言いますか…、まぁ、その中(逃避の手段の中)でも「高尚な方法」と言えるのではないだろうか(笑)
イザナギ(男)が逃げ回るのは神話の時代からだし、「現実逃避の究極体」として人間が進化してきたのも事実なのだから仕方ないなぁ。

それでも逃げ切れない現実は在るので、その現実には正面から向かい合い道を切り開きたいと思います。(同士がいれば進めない道は無いでしょう!)
2020年11月14日
上旬は天気の不安定な日が続きましたが、中旬に入ってから次第に空が晴れるようになりました。
午前中は日差しが強くて暖かく、太陽が雲に陰らない限り肌寒さは感じません。
ヒスイ日和でもあるし、創作日和でもある、どちらを優先するか悩みますが、両方進めるのが理想的と言えるのでしょうね(笑)
不景気で憂鬱な中でも「心の豊かさ」だけは忘れないよう、活動したいと思います。

それでは11月二回目の探石記録を書きます。

前日のガイドで「ヒスイとの縁」を強く感じたので、次の日も探石に出かけました(11/12)
この日は快晴、1日ずらせたら最高の環境だったのでしょう、しかし「ヒスイと出逢えた事実」には代えられないので後悔はありませんね。(双方ともに)




前日の大荒れが嘘のように穏やかとなった海、やや長めの波が浜に打ち寄せていました。
ちょっと小さな石が多い感じの浜辺、重い石は下に埋まってしまったように思えます。
仕事(加工)を終えて午後から来たので、もしヒスイが上がっていたならば午前中に拾われてしまったのかもしれません。(運なので仕方ない(笑))




恒例のように姫川を横断、雨が多かった割には増水しているようには思えません。
長時間の大雨ではなかったので、上流にある水門などで調節できたのだろうか?




あれだけ浜が長くなっていた海との合流点は通常に戻り、勢いよく川の水が海へ出ていました。
川(イザナギ)の勢いが勝ったと言うよりは、海(イザナミ)が大荒れして浜辺を削ったのでしょう。(多分、川(イザナギ)が勝るのは梅雨時だけなのかもしれません(笑))




この時点では何も見付からずガックリ、面白い石も探していたのですが見当たりません…。
前日の「短時間での出逢い」に自信を持ったのですが、やはり美石との出逢いは簡単ではありませんね(笑)


今回は無しか…、と、波打ち際の数歩後方の「海水で濡れている浜辺」を歩いていると、酸化鉄(錆)で赤褐色になっている石英が目に入りました。
「瑪瑙になっている部分はないだろうか?」と思い拾い上げて確認すると、裏面に黄鉄鉱がキラキラと輝きました!



これは良い感じ、金華石と呼べる状態なのかは分かりませんが、座りも良いし景色も良い、美石である事には変わりません。(手の平サイズなのも嬉しい)

石英自体も、黄鉄鉱自体も珍しい鉱物ではありませんが、双方が共生して魅力的な姿形を示すと、特別な存在になります。
こういった出逢いが「探しに来て良かった〜!」と、心の底から思える瞬間でしょう。(石好きの人に限るけど(笑))


これに気分を良くしながら歩いていると、綺麗なロディン岩も発見。


鶯石(自称)と呼ぶに相応しい発色、石質も良いので光沢も出るでしょう。
基本的に黄緑色ですが翠に近い色を示すタイプなので、ヒスイと間違える初心者は多いかと…。
白地の違いなどの特徴を覚えて間違えないように気を付けて下さい。(綺麗な石である事は変わらないので、ヒスイとの区別だけを重視すれば良いでしょう)


まだ少し時間があったので、押上の海岸にも行ってみました。
美石とは出逢えましたが、少し未練があったのでしょう(笑)、いつもよりも歩く範囲を狭めて最後のチャンスとして探石しました。


見て分かるかと思いますが、こちらの浜辺は砂利だらけ…、普段は大きめの石が上がる所でも砂利が目立ちました。(足が沈んで歩きづらく、普段より疲れました)
これは期待できないなぁ…、と思いながら歩いていると、砂利の僅かな隙間から膨張する光を感じました。


その不思議な光に呼ばれて砂利を退けてみると、切望していた美しいヒスイ転石(ヒルコ神)が姿を現しました!



まるで波打ち際で眠っていたかような姿、練度も練磨も見事です。(赤ん坊のようだ)
うっすらと白地に流れる翠が美しく、手にとれば誰もがヒスイである事を認識するでしょう。
レア度は標準よりやや上の3くらいかな?、なんであれ前日に続いてヒスイ転石と出逢えた事に感謝したいと思います。(押上の海岸を歩いて良かった(笑))

ガイドした日は海が大荒れで、押上の海岸は探せる状態ではなかったので選択肢にもなりませんでしたが、再び糸魚川に訪れてくれた際には、ヒスイ日和の中で「神々との交歓」を体感してもらいたいと思います。

今回も楽しめました!、これを力にして前に進みたいと思います。
2020年11月12日
11月に入り、日に日に寒さが厳しさを増しています。
秋が終わって冬が始まりました、去年は少雪でしたが今年はどうなるのだろうか…。
コロナ渦の冬は、例年より長く厳しいものになるでしょう、それでも耐え抜いて理想のカタチを追い求めたいと思います。

それでは11月最初の探石記録を書きます。

気持ちの良い青空が広がったので、海へ探石に出かけました。(11/5)
久々に来た青海の海岸、今回はここで探石します。(波が高かったので、押上の海岸は探せる状態ではありませんでした(笑))
やや砂の多い浜辺となっていましたが、ここには常に大きめの石が残っているのが救いです。





天気は良く、波も良い感じに強いので環境としてはベストですが、それだけではヒスイ(ヒルコ神・カグツチのカケラ)とは出逢えません。
どうにか見付かったのは、一時はよく見かけたバラ輝石岩とロディン岩です。


バラ輝石岩は、最近では見かけなくなりました、やはり珍しいと言える鉱物なのでしょう。
以前に多く見付けられたのは河川工事があったからなのかな?、なんであれ光沢(良い感じの樹脂光沢)を出す方法を見付けたので、加工素材として活用できると思います。

ロディン岩は黄緑色が淡く入っているタイプ、質の良い部分を磨けば光沢が際立ちます。
ヒスイとの区別に困る岩石でもあるので、識別できる人に向けるのが良いのでしょう。
優秀だけと最も使いづらい(騙す人間にとっては使いやすい?)、糸魚川では「そういう存在」になっている岩石です。


次はオンファス輝石、角張が強く姿だけなら「ヒスイそのもの」って感じです(笑)



色を失った世界(モノクロ)だったら、きっとヒスイと区別が付かないでしょう。
そもそもにヒスイを母体としているので、似ているのは当然ですね(笑)
発色の明るさと透明度が乏しいですが、石質は良いので優秀な素材と言えます。(透過光を楽しめないのが残念…、でもそれを模様と光沢でカバーします)


表面がボコボコしたネフライトも発見、この海岸では珍しく丸みが強めですが、やはり石の表面には海岸の特徴が出るようです。


ある程度の透明度を示す綺麗なネフライト、このまま磨けば面白い飾石になりそうです。
色の濃い部分の硬度が若干低いのだろうか?、なかなか面白いサンプルです。


最後は玉髄、これは瑪瑙(メノウ)と言った方が良いのでしょう。


中央には水晶が見られ、その外側には縞瑪瑙が見られます。
表皮は溶岩のようにボコボコしていますが、光を透すので綺麗です。
この割れた面を磨けば美しさが際立つかな〜、乾くと縞模様が見えづらくなるのが勿体ないです。


午後3時の青海の海岸、1時頃から始めたので2時間くらい探石を楽しみました。


多少の肌寒さは感じましたが、たくさんの太陽光を浴びる事ができて良かった、これで創作への活動力を充電できました(笑)

今回もヒスイとは出逢えず残念、それでも楽しかったので良しとします。



昨日の11日に、シルバーアクセをコラボした方が旦那さんと遊びに来てくれました。
天気は曇りで小雨が降ったりして残念でしたが、探石をガイドしている最中は雨も降らず幸いでした。(波はかなり強かったですが…)
安全を考えて青海の海岸で探石しました、普段歩ける浜にも押し寄せるくらいの強い波でしたが、「石を動かす事」においては期待できます。

あまり歩き回らず後方で波を見ながら、引いては近づき、押しては遠ざかり、波との追いかけっこを3人で楽しみました。
そうこうしている内に、テトラ近くでヒスイ転石を発見!、まさか出逢えるとは思わなかったので血沸き肉躍りました(笑)

レア度としては標準の2.5くらい、白地にモスグリーンが入り、キラキラ(翡翠輝石)が見えづらですが、滑らかな肌が特徴のヒスイでした。
早々に見付かったので、それを目安(見本)にしてもらい探してもらいました。
これで「前もって見本を用意しておけば良かった」と言う後悔は無くなりました(笑)、でも撮影するカメラを忘れました…。(詰めが甘かった…)

しかし、その後に見付かるのはチャート・石英・ロディン岩・曹長岩だけ…、1個でも見付けられたのは本当に運が良かったとしか言いようがありません。
これも縁なのだと思い、そのヒスイ転石はご夫婦にプレゼントしました。(石運は、奥さんか旦那さんに在ったのかもしれませんし)

その後は工房で新作コラボの打ち合わせし、色んなアイデアを出し合いながら楽しい時間を過ごしました。(付き合わせてしまった旦那さんには申し訳なかったです)

楽しかったなぁ〜、なによりも最高の結果を出せたのが良かった、旅の思い出をカタチにする方法は「一つではない」って事を実感しました。(更にコラボ作品としてカタチになるので、一石二鳥です!)

良い縁に恵まれました、それをもたらした友人にも感謝したいと思います。(ありがとう!)
2020年11月06日
今回は天照大御神「翠昇」の六作目を紹介します。

明るく優しい翠が全体を染めるヒスイ「翠雪」を加工し、天照大御神を制作しました。
前作と同じ母石での制作で、このヒスイでの神玉はこれで最後になるでしょう。
背景には紅葉を想わせる流紋岩と常緑の葉を配置し、氷雨に濡れた晩秋の渓谷の中、これから訪れる厳しい冬に備え「力を蓄える命の輝き」を表現しています。




前作同様に細かな石目はあるものの、それが模様となって美しい景色を映しています。
光沢も抜群に備え、段差のない肌は滑らかであり柔らかくも見えます。
その姿はまるで「氷雪に閉じ込めた生命力そのもの」で、テーマ(名前)に相応しく湧き上がる(昇る)ような翠がとても魅力的です。





透明度が高いタイプのヒスイなので、光に透かすと全体が生命色に輝きます。
細かな石目も浮き上がり葉脈(龍脈)のような景色が現れ、今にも動き出しそうな姿を楽しめます。(太古から命の鼓動が聞こえてくるかのようです)




どうにか中サイズを作る事に成功、それにより生命色も多めに取り込む事ができました!
この母石としては最後の神玉になりますが、欠片から垂飾り(ストラップ含む)やルースを作る事は可能ですし、同じタイプのヒスイ原石が手に入る可能性もあります。
人とも、ヒスイ(石)とも、今後の縁に期待したいと思います。(それにより作品は不滅となります)


神玉は素材選びが難しいのですが、今回も納得できる「お守り」に仕上がりました。
誰かを照らし励ます太陽になってくれたら幸いです。
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