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2020年01月26日
1月も数日で終わりますが現在も雪は無し、まるで3月初旬のような気温が続いています。
寒さに弱い私にとっては天の恵ですが、喜んでばかりいられない現実があります。
だとしても天候を変える事など人間には無理なので、自然(神)に適応するしかありません。

人間が原因であれ、地球のサイクルであれ、生き残る術は原始と変わらないので、お得意の「逃げの一手」を進化させるしか選択肢は無いのでしょうね…。

それでは1月四回目の探石記録を書きます。

朝から気持の良い青空が広がり、気温も気分も一気に上がる日でした。(1/26)
日曜日だった事もあり、押上の海岸には多くの人たちが訪れていました。
この日は能生であんこう祭りがあったので、それを目的に来た人も立ち寄ったのでしょう。





土日は探石をしないようにしているのですが、冬の晴れ間は貴重なので冬期だけはご勘弁を(笑)
家族連れの多い右側を避け、いつもの左側を探石、こちらは釣り人が一人いるだけでした。


青海側の空は雲が多く日が陰る事も多かったですが、光源よりも砂だらけだったのが残念…。
風は強めで冷たく波も強め、でも引き潮だったので探せる面積が多く波を被る危険も少ない環境でした。(太陽が当たってさえいれば体感気温も低くはない)
とにかく先に進めば、折り返し地点に大きめの石がゴロゴロしているので心配無用です(笑)


と、言うわけで折り返し地点に到着。
だいぶ押し上げられている感じですが、普段のような坂になってはいません。(きっと坂を壊された状態なのでしょう)




まずは、この段階で見付けた石たちを紹介。
ヒスイ転石4個、オンファス輝石1個、ネフライト2個、シーグラス1個、玉髄1個、ロディン岩1個です。


ヒスイ転石は上のが翡翠輝石(微細な長方形のキラキラ)がビッシリと確認できました。
残りの小さいのも部分的に確認でき、後は質感を頼りに識別しました。

オンファス輝石は一目瞭然、光沢もあるので解りやすいです。(緑色岩には注意)

ネフライトは透明度が高いタイプ、薄ければ透ける事が多いですが、その中でも綺麗なタイプです。

シーグラスは平たいタイプ、ちょっと私好みではないです(笑)

玉髄は相変わらずクラゲの欠片みたい(笑)、海岸で見付けると綺麗さが際立ちます。

ロディン岩は小さい鶯石(愛称)タイプ、綺麗だったので拾いました。
ちなみにキツネ石も名前が気に入らない…、人間が勝手に間違えたのに「さも鉱物が騙したかのような名前」にするのは違うと思う、よって名前を変えたいです(笑)
最も重要なのは「単体で勝負できる名前」で、どうしても英名の方が良く思えてしまいますが「最初は和名で通したい!」です。
枯れ草から芽吹くヨモギにちなんでヨモギ石では駄目かな?、もうちょっと洗練された名前の方が良いだろうか?、葉光石とか?、万葉石とか?、緑の葉が揺らめくような印象の名前が良いでしょう。(愛称なので勝手に考えれば良いのですけどね(笑))


話をもどして(笑)、次は石英斑岩とアケビ石(愛称)です。


石英斑岩は流紋岩に見えますが、石英がハッキリと見えるので石英斑岩なのでしょう。
でも塊であって斑点ではないので疑問もある、ちょうど半々なのだろうか?(小さく見える茶色の点も石英なのかな?)

アケビ石(愛称)は滅紫の良質なロディン岩、ざくろ石の成分が混ざっているとの事で非常に滑らかな石質です。(綺麗なタイプは更に珍しいです)
鶯石と並び大好きな石、よってアケビ石との愛称で呼んでいます。(未来がある石だ)


戻り際では良質のオンファス輝石と模様が面白い石英斑岩?(流紋岩?)を発見。


オンファス輝石は久々に良質なのを見付けられた、これなら飾石にしても加工してもピカピカになります。(転石で既に光っている)

石英斑岩?は…、模様は薬石っぽいけど斑点はどこだ?、小さく白いモヤモヤがそうなのか?
母石を見るに石英斑岩にしか思えないけど、どちらでも紋様が面白いので良しとします(笑)


更に砂だらけの波打ち際で、大きなピンクゾイサイト(灰簾石)を発見。


平たいので波に乗って来たのでしょう、色はピンクよりも紅っぽい感じでバラ輝石にも似ているように思えますが、母岩が違いすぎるので間違えないでしょう(笑)
石質はちょっと粗い感じで、乾くと表面に微細なキラキラが見えて「かつてピンクヒスイ」と言われていた特徴が見られます。
この大きさは珍しいので磨いて飾石にでもしてみようかと思います。

そう言えば午前中に駅のジオパルでイベントをしていたお爺さんからも綺麗なピンクゾイサイト(灰簾石)を頂きました。
とても石に詳しくて話していて楽しかった、チビッコたちに石ころビンゴも開催していて、挑戦しているチビッコを見ていると可愛くて仕方ない、必ず景品(玩具)も貰える仕組みなのが嬉しいし、無料なのでチビッコには是非一度は挑戦して欲しいと思いました。


またまた話をもどし、最後は泥岩だろうか?、砂岩と互層になっているのかな?


夕闇の山脈にも見えるし、厳冬の日本海(今年は違うけど)にも見える、雲海の山頂でも良いかな?(なんであれ面白い)
ちなみに、これのナマコに見える転石を既に持っています(笑)


十分楽しみましたが時間はまだ午後2時、お昼休みを終えた人たちが多く訪れるようになりました。
右側も気になりましたが、疲れたし風が冷たくなってきたので退散、探石は1時間〜2時間くらいが丁度良い楽しみ方でしょう。(楽しいので時間を忘れてしまいますが…)



帰る頃には青海側の空も晴れ渡り快晴、絶好の探石日和となりました。
訪れた人たちが、それぞれに良い出逢いに恵まれたのなら、また糸魚川の海へ遊びに来てくれるでしょう。(お土産も買ってね(笑))


これで今回の探石記録は終わります。(今月最後の探石記録となるかと)
2020年01月22日
未だ雪が舞う事もなく冬とは思えない景色が広がっています。
そうは言っても気温は低く「意欲を根こそぎ奪っていく季節」である事は変わりません。
僅かに感じる春の気配に心を躍らせて、待ち遠しい再生の季節に備えています。

それでは1月三回目の探石記録を書きます。

この日は朝から晴れるとの予報でしたが、早朝は気温が低く曇っていました。(1/22)
しばらく家で暖を取りながら待っていると、やがて太陽が顔を出し晴れ間が見えてきました。
これは探石のチャンスと思い、今回も期待しながら姫川河口へ向かいました。

青空は見えますが雲が多く、晴れたり曇ったりを繰り返す空でした。
前回よりも山は雪化粧をしていますが、未だ河川敷には雪がありません。
早朝の寒さが嘘のように思えるほど気温が上がり、3月初旬くらいの体感温度となりました。(風が弱かったからでしょう)




午前10時頃の河口の浜、やや曇り気味の空と砂の多い浜辺にはガッカリでしたが、気温が高かったので気晴らしとしては十分でした。




面白い石を中心(ヒスイは期待できなかったので)に探し折り返し地点に到着、空はすっかり晴れて浜辺は太陽光で満たされました。
合流点は浜が少し長くなった感じで、川の流れは前回より弱くなっていました。(水量も減っていた)




まずはこの段階で見付けた石たちを紹介、上がアルビタイト、左下がキツネ石、その下がオレンジ色の玉髄、残りはロディン岩です。


アルビタイトは乾くとキラキラしてヒスイに良く似ています。
このタイプはヒスイ輝石岩に分類するか迷う人もいるかと…、でも私としては質の良いアルビタイト(曹長石)としています。

キツネ石は集めて磨く予定、光ったり光らなかったりする部分があるので艶消しが良いのでしょう。(触り心地的に)

オレンジ色の玉髄はサード(サードニクス)と言えるのかな?、磨けば美しく輝くので活用してみようかと思います。
ちなみ黄色になるとカーネリアンと言えるかと思いますが、黄色タイプは硬度が若干落ちるような気がします。(経験則での話)

ロディン岩は下のだけ違うタイプ、乾くとキラキラしますが白くパサパサになるのでヒスイと間違える事はないでしょう。
ほぼ角閃石類なので柔らかい部分が凹んで面白い形になっています。
残りは鶯石(うぐいす石)と呼んでいるタイプ、石質がしっかりしているので「ヒスイとの分別」を確実に行った上でなら活用できるでしょう。(未だに混交している者がいるが…)
更に名前もダサイので、別の呼び名を付けた方が良いと個人的には思っています。(鶯石は私が付けた愛称です)


ヒスイ転石は小さいのが1個、在っただけでも良いとします(笑)
このタイプは濡れているとロディン岩との区別が難しいので、乾かして翡翠輝石を確認するのが良いでしょう。(慣れれば濡れていても解るようになりますが)




帰り際にもう1個ヒスイ転石を発見。
太陽が雲に隠れる事が多くなり見づらかったですが、顔を出した数秒で識別しました(笑)
さっきのと同様で河口らしい角張った姿、サイズは二つとも河口にしては小さくて残念、でも見本としては上々でしょう。(加工も可能ですが、とりあえず見本で良いかと)




前回のように乾いた浜辺も探しましたが面白い石すら無かった…、でもサード(と言えるであろう石)と、ヒスイ転石(小さいけど)とも出逢えたのだから良かった〜。
午前中の一時ですが陽気も良かったので、良い気晴らしになりました。

この調子なら「最も苦手とする2月」も堪え忍ぶ事ができそうです。
「頑張れ、頑張れ」と、自分自身にエールを送りながら、今年も少しずつですが創作活動は続いて行きます(笑)

資本主義ならば「お金の量」、真の共産主義なら「助け合い(ローテーション)」、どちらも乏しい世の中ですので、個体で進められる事を優先して未来を目指そうと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年01月17日
年が明けたと思ったらもう1月中旬…、「一銭にも成らないであろう準備」を進めながらも未来に期待しつつ過ごしています(笑)
暖冬という事で雪は無く助かっていますが、スキー場や除雪の仕事を請け負う業者さんには致命的な状態のようです。(メリットもあればデメリットもあるようです…)
なんであれ「現実の信仰心(適応能力)」と「幻想の信仰心(創作力)」を高めて、どちらの領域でも生きられるよう努めたいと思います。

それでは1月二回目の探石記録を書きます。

晴れ間が出たので今回は姫川河口へ行きました。(1/17)
海側には青空は見えましたが、山は雪雲で半分くらい隠れていました。
河川敷には全く雪が無く、こんな冬は初めてかもしれません。(私的に)




浜は風が弱く波も短い(でも寒い)状態、しかし砂が多くあまり期待できない感じでした。
午後1時頃からの探石、先客は1人いましたが慌てて探す必用もありません。(運なので)




自分のペースで歩き川と海との合流点に到着、川は連日の雨で流れが速くなっていましたが、氾濫するほどの増水は見られません。
合流点も分断されていないので、気を付けさえすれば命の危険は低い状態でした。




ちょっとヒスイには期待できなかったので、面白い石を優先して探しました。
まずはキツネ石タイプと珪石タイプ(チャート?)、座りも良いし凹凸が面白い(笑)


特に珪石タイプは柔らかい部分が削れて良い感じ、形も山に見えます。
しばらく飾って楽しもうかと思います、飽きたら海へ帰せば良いでしょう。


次はヒスイに似ている石たち、キツネ石2個とアルビタイト1個です。
アルビタイトはロディン岩と混ざっている感じかな?、表面にキラキラしたのが見えますが、それが大きくて雑な感じです(笑)


水に濡らしたままなら綺麗なので、観賞用の器にでも入れて楽しもうかと思います。
その前に軽く磨いて表面をスベスベにしてみたいな〜(笑)


次第に曇り出したので引き返していると、波打ち際よりも後ろの「濡れていない浜辺」でキラキラと輝く石を発見、一見ではヒスイに良く似た珪石(石英の類)だと思いました。(結晶片岩とかの)
緻密な石英にはヒスイに似た種類があって間違える事も多く、「角砂糖のような姿」には特に疑いを持つようになります。(経験者の「あるある」です)

今回も「それ」か、と思い拾い上げてみると、ずっしりと重い…。
あれ?っとは思いましたが、乾いている姿は「緻密な石英そのもの」です(笑)
ただ、一部分にヒスイと思われる特徴を見付け「緻密な石英」か「良質のヒスイ」かの二択、圧倒的に「緻密な石英」の方が見付ける確率が高いのですが、どうにも「それ」とは思えませんでした。(この時点でヒスイだと感じました)

決定づけたのは「海水に濡らした姿」で、本来なら逆の「乾かした姿」でヒスイ輝石を確認するのですが、河口のヒスイ転石は錬磨が荒いので乾くと白くなり石英系との見分けが難しいタイプがあります。
なので濡らしてみると本来の色や石目が見えて判断しやすくなります。

と、言う事で、こちらが緻密なヒスイの転石です。
色は淡青、かなり堅牢なタイプで1cm程度は光が通る透明度です。




きっと海が荒れた時に打ち上がり、そのまま浜に残ったのでしょう。
かなりラッキーでした、そもそもに面白い石を探して(ヒスイを諦めて(笑))、乾いている浜辺を探していたのですから!
こういった出逢いは「やはりヒスイに選ばれている」って事を錯覚してしまいます(笑)
誰が探した後でもヒスイと出逢える、そんな事実は私を勇気づけてくれます。(糸魚川ヒスイの作家としては最強の肯定感です)

このヒスイはヒルコ神なのか、カグツチ神のカケラなのか、どちらにせよ「カタチ(姿)を与えろ!」と言っているように思えます。
それが錯覚であろうとも「私がするべき事」なので、立派な作品に仕上げたいと思います。(そろそろ異玉を作って行かなくては…)

雪が無くても厳しい寒さなので滅入りますが、再生の季節に想いを馳せながら頑張ろうと思います。


これで今回の探石記録は終わり、また晴れたら遊びに行きたいと思います。
2020年01月06日
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!

昨年は良い縁に恵まれましたので、引き続きその縁を大切にする事と、新たな縁を結べるよう努力したいと思います。

年は明けましたが季節は厳しい冬…、特に晴れない日本海側に人が訪れる理由もなく(笑)、本格的な春(4月頃)までは忍耐の季節となります。
今年に入り糸魚川は雨の日ばかり続いていますが雪じゃないだけ有り難い、健全な精神を保ちながら越冬しようと思います(笑)

それでは1月一回目の探石記録を書きます。

やっと晴れの予報がでましたので、押上の海岸へ初拾いに出かけました。(1/6)
11時頃の押上の海岸、ギリギリ晴れ間は見えますが「ほぼ曇天」です(笑)
雨が降っていないだけでも良かったし、この時期に押上の浜を歩けるだけでラッキーと思い、気を取り直して探石を楽しむ事にしました。





まずは砂と小砂利が多い左側、拾い初めなのでどちら側も歩きます。
風はありませんでしたが波が長く探しづらい…、満潮なので探せる面積も少ない状態でした。
浜には2〜3人程の先客がいて、私と同じく初拾いを楽しんでいるのかと思うと「この天気は残念でしたね」と声をかけたくなります(笑)




波に気を付けながら歩き折り返し地点に到着、ここも砂や小砂利が上がっていましたが、大きめの石たちと交互になっているので探しやすかったです。(歩きやすくもあった)




この時点で見付かったのはオンファス輝石1個、ネフライト3個、シーグラス1個、ヒスイ転石8個(極小のヒスイ転石が7個)、ロディン岩(アケビ石のタイプ)1個です。



光源が乏しいのが残念、それでも色々な石が拾えました。
ヒスイにも出逢えて嬉しい!、拾い初めとしては満足だと言えます。


戻りながら探している最中に太陽が顔を出しました。
これはチャンスと思い、まずは明るくなった浜を撮影、曇天は相変わらずですが輝く石たちは写せたかと思います。





更に途中で見付けた紋様の良い流紋岩と、先程のオンファス輝石・ヒスイ転石・ネフライトも撮影、やはり美しさを魅せるには太陽光が一番です。



ヒスイ転石は太陽光下で光沢や翡翠輝石を確認できたので良かった、良く似たアルビタイトがあるので悩みましたが、一気に疑問は払拭されました。

ちなみにネフライトは、一度波で見失い、後悔があったのでしばらく付近を探していたらテトラの角に打ち上がっていました。(見付けられて良かった)


次は右側、最初より太陽が当たるようになり気温が上がってきました。
長い波が頻繁に寄せてくるので探しづらい状態でしたが、あわよくば赤瑪瑙の大サイズ(拳サイズ)を…、と思いながら歩きました(笑)




期待しながら歩き折り返し地点で撮影、探しながら気付きましたが快晴となりました(笑)
波も刻々と荒くなるのが普通(特に冬は)ですが、今回は逆で少し穏やかになりました。
非常に良い陽気、こんな事なら午後に来れば良かったと毎回後悔しています(笑)




期待した赤瑪瑙はありませんでした…、まぁ、簡単に拾えたら価値無いですよね。
代わりではないですが緑色石英を発見、クリソプレースと言えるのかな?


小さい方はキツネ石を母石としているタイプで、大きい方は黒い軽石?みたいなのを母石としているタイプです。
黒い軽石?タイプは水色っぽい石英が脈で流れている事が多く、母石自体は硬度が低く乾くと白くパサパサになります。(逆に言えば吸水力は優れている?)
磨いて輝く石なのだろうか?、試してみるかな〜。

最後は流紋岩、この紋様が「岩の上で釣りをしている人」に見えたので拾いました(笑)
白い部分は「波」に見えるので、冬の夕方に磯釣りを楽しんでいる人かな?、オレンジ色のシルエットだけなのが良い感じです(笑)




十分楽しんだので帰る事にしました。(十分にソーラーパワーを蓄えたし)
最後に海岸の両サイドを撮影、能生方面に多少の曇りが見られますが、午後は気持ちの良い晴れとなりました。(晴れは3時頃まで続きました)
「午後は晴れて良かった」と言い合える人はおらず(既に帰ってしまった…)、プライベートビーチと化した海岸を後にしました(笑)




これで今年初めの探石記録は終わり、また晴れたら海へ行こうと思います。(暖かくなったら糸魚川に遊びに来て下さい!)
2019年12月29日
え〜、今年の締めくくりとして前回は海へ行ったのですが、またまた快晴となったので今度こそ正真正銘の「今年最後の探石」へ出かけました。
年末の挨拶を済ませたばかりなのですが、特別編として楽しんで下さい(笑)

それでは12月五回目の探石記録を書きます。

以前から晴れとの予報でしたが、これほど晴れるとは思いませんでした…。(12/29)
この快晴を楽しまない手はない!、と押上の海岸へ向かった次第です(笑)
日曜日だったので数人が訪れていましたが、やはり冬期の海は静かなものです。(長居するのは釣り人と探石人だけです)





今度こそ探石納めと決めて来たので、小砂利が多いけど左側から探しました。
直感的に何かに出逢える気がしていて、迷いはありませんでした。




歩き慣れた浜辺を黙々と進み折り返し地点に到着、ここまで来ると大きめの石がゴロゴロしています。(波はやや強め、でも風は穏やかで気温も低くはありませんでした)
紋様の面白い大きめの石を探しやすい場所で、ヒスイを探すのには適していないです。




まずは流紋岩1個、キツネ石1個、石英斑岩1個、ロディン岩1個、ヒスイ輝石岩1個を見付けました。


大きめの流紋岩は折り返し地点で発見、紋様が複雑で魅力的、形も良いし座りも良い、飾石や文鎮に最適です。(縄文土器の「紋様の原点」にも少なからず関わっているように思える)

キツネ石も折り返し地点で発見、通常より珪化が強めで緑色の石英部分は結晶っぽくなっています。(よって磨けば緑色石英が輝くかもしれません)

石英斑岩は紋様にメリハリがあって良い感じ、こういったのを優先して集めています。

小さなロディン岩は黄緑が入るタイプ、磨けば光るので見本として活用できるでしょう。(ちなみに名前が気に入らないので「鶯石」と私は呼んでいます)

ヒスイ輝石岩は非常に艶やかで、見付けた瞬間にヒスイだと認識したのですが、「ちょっと純度が低いかも?」って感じです。
ソーダ珪灰石が混ざっているのかな?、手触りと重さはヒスイそのもの、表面に翡翠輝石が見られないので難しいですが、光沢があるのでまずヒスイ輝石岩で間違いはないでしょう。


今度は左側から右側へ、来た道を戻りながら探し、新たな出逢いを喜びながら右側入口に到着。
こちらは多くの石たちが広がっていて、様々な楽しみ方を体験できます。




こちらも黙々と探しながら歩き折り返し地点て一息、まずは中サイズの流紋岩2個とロディン岩1個を見付けました。


さっきの同様、流紋岩は紋様の素晴らしいのを発見、見ているだけで癒されるし、吸水性が良いので除湿や加湿にも使えそうな気がするな〜。(苔を育てるのに見栄え的にも良いかも)

ロディン岩はうっすらと黄緑が入り形も面白い、最大の魅力は磨けばヒスイ並に光沢を示す事で、きちんと区別して活用すれば豊かさを感じられる石です。(これも鶯石と呼ぶタイプ)


次は小さなカケラたち、石英斑岩2個、流紋岩2個、ロディン岩2個、シーグラス1個、ヒスイ転石6個です。


繰り返しになりますが、石英斑岩と流紋岩は紋様と形を重視して集めています。

ロディン岩は「鶯石タイプ」か「アケビ石タイプ」を重視して集めています。

シーグラスは…、とにかく丸くて綺麗なのを拾います(笑)

そしてヒスイ転石、これらは左側の戻りで見付けました。
小さなヒスイ転石は小砂利の方が上がりやすく、運が良いと同じ場所で一気に見付かります。
行きでは探せなくても帰りで見付かる事も多くあって、歩かず浜で待っていても上がる事があので、自分にあった探し方で楽しむのが良いでしょう。

特に見付けた際に驚いたのがこれ、もう誰が見ても解るし、あれば拾う事でしょう(笑)
しかも形がルースみたい、思わず疑って裏を確認すると自然の状態で安心しました。
レア度は4.5くらいかな〜、レア度4を越えると誰でも分かるヒスイになります。



他にも淡紫のや、本来は明るい紫が入るタイプなのに入っていないのや(笑)、いろいろなタイプのヒスイ転石が見付かりました。


続いて帰りの途中で大きめのヒスイ転石を発見。


灰色ですが石質が良く、押上錬磨なのでツルツルのスベスベ、まるで幼児の肌のようです。
この特徴もヒルコ神を想わせるのでしょう、このまま磨いて飾り石にします。
ちなみに行きの際には釣り人がいて探せなかった場所にありました(笑)


最後は極めて珍しい赤瑪瑙を発見、ここまで赤いのは初めて拾いました。




初めは「赤いシーグラス」だと思い普通に拾い上げました。
赤いシーグラスは拾った事がなかったので、サンプルとしてラッキーと思っていたのですが、それよりも貴重な赤瑪瑙と気付いた時は体がビクッとなりました。(良質のヒスイ転石と出逢って以来の反応です)

内側には水晶部分も見られ、玉髄部分のみが赤茶色に染まっています。
佐渡から流れ着いたのだろうか…、いや糸魚川にも昔は瑪瑙が出たので、そのカケラが転石となって上がったと考えても良いと思います。
低い確率で「誰かが落とした、あるいは捨てた」可能性もありますが、研磨されている部分がないので大丈夫でしょう。

贅沢を言えば「もっと大きな塊が欲しい!(ヒスイ転石もそうですが)」、もし出逢えたなら自然研磨の状態で宝物にする事でしょう。(この小さいカケラもサンプルとして大事に保管)

まだまだ糸魚川の「石の領域」は深いですね…、この遊びは終わる事はありません(笑)
私の場合、遊びと仕事が一体化しているので幸せですが苦労もします、でもどんな生き方をしても楽には生きられないので、納得のできる生き方を選ぼうと思います。


これで完全に今年の探石記録は終わり、前回がヒスイの拾い納めとして執着しましたが、今回は多くの美石やヒスイ転石と出逢えたので「自然体で良かったのかな?」、と思いました。
それでも加工素材としてのヒスイ転石も貴重なので、探しに行ったことは無駄ではなかったと感じます。(久々に姫川河口の景色も楽しめたし)


後悔と言えば、先日に東北から作品を購入しに来てくれた人がいました。
しましタイミングが合わず、その若者と会う事ができませんでした…。(電話での対応だけでした…)
販売している品は物産センターに出品していますので店員さんが対応できますが、なるべく同士とは話してコミュニティーを広げたいですね…。

課題は仕事をしながら常駐できる場の開拓だな、少しずつでもカタチにしたいです。(事前に連絡してくれれば今でも対応は可能です)


話が長くなりました…、それでは再三となりますが、良いお年をお過ごし下さい!
2019年12月26日
次は晴天になったら…、と思い待っていましたら早速その日が来ました(笑)
しかもホワイトクリスマスとはかけ離れた陽気、こんな12月後半もあるのだなと驚きました。(冬眠している生物が春と間違えて起きてしまいそうです)

それでは12月四回目の探石記録を書きます。

思わぬ快晴にビックリ、しかも春のように暖かくタイムスリップしたかのような日でした。(12/25)
押し上げの浜は相変わらず右側だけに石があり、満潮だったので歩く面積も少ない状態でした。





クリスマスの日に朝から探石はどうかと思いましたが、もう雰囲気が冬じゃない。(更に言えばクリスマスで胸が躍るような年齢でもなくなった(笑))
辛うじて波の強さが冬を感じさせますが、まだまだ活動的でいられる陽気は休息を拒みます。




波に気を付けながら早足で歩き折り返し地点に到着、長い波がやっかいですが石があるだマシです。
数日前にも来たので新鮮さはありませんが、1日で浜の形は変わるので面白い出逢いは期待できます。




気持の良い晴天の下、押し上げの海岸で見付けたのは石英斑岩と流紋岩でした。
魅力的な紋様とサイズを吟味して集めました。(太陽光がより美しく石たちを輝かせています)




これで終えるのは勿体ない日和だったので、久々に河口に行く事にしました。(拾い納めとしてヒスイにも会いたかったので(笑))


こちらも快晴、当然に思いますが、こっちだけ雲が広がる事が多く特に冬場は滅多に晴れません。
随分と前から山々は雪化粧していますが、未だ平地には雪は見られず助かっています。




分断していた浜への道は完全に一体化したようです。
砂場が崖っぽくなっている姿にその片鱗を感じますが、あれ以降に「川の急激な増水」がなかったのが解ります。(波は度々ここまで来ているようです)




浜の環境は押し上げの浜の左側と同じく砂だらけ…、位置的にも押し上げの海岸の左側なので、青海の海岸でも同じ状態だと思われます。
川側に乾いている石が多くあるので、安全地帯は確保されている状態でした。




砂だらけのおかげ?、でスタスタと歩けて川と海との合流点に到着。
特に荒れているという感じでもありません、ここは小石が多かったですが魅力的な石は見付けられませんでした…。
姫川も穏やか、川淵ではあまり流れは感じませんが、中心に落ちれば速攻で海の藻屑でしょう。(油断は禁物、海に出る前に心臓麻痺で冥土行きだ)





とりあえず川淵を歩き紋様の良い流紋岩と、面白い発色のキツネ石(の類)を発見。
ちょっと肌が荒めなので、耐水ペーパーなどで滑らかにしてみようかと思います。




「ここでもヒスイは無しか…、納まりがつかないなぁ」、と残念がっていると砂場に白く角張った石を発見。(波の影響を受けやすい形でした)
手に取り太陽光に照らすとキラキラと翡翠輝石が輝きました。



決してグレードの高いヒスイではありませんが嬉しい、納まりもついて言うこと無しです。
何よりも日和が最高だったので長く楽しめました、この出逢いを大切にして活用したいと思います。(加工用としてプレート状になっているのが有り難い)


帰り際、この季節の風景としてテトラポットを制作している河川敷を撮影。
きっと仕事をしていた人も陽気が良くて助かったと思います。




今回の探石記録はこれで終わり、これが今年最後となると思います。(予定では(笑))
これから厳しい冬が間違いなくやってくるので、体調に気を付けて備えましょう。

それでは良いお年をお過ごし下さい。



あ、制作した品の紹介を最後にします。
氷雪の円環(リング)と新雪の円環(リング)です。


かなり前に依頼で「くり抜きリング」を制作しましたが、その後は作っていなかったので進めてみました。(やる気が出たので加工しました)

サイズは私の小指のサイズ(12号くらい)、何故かと言えば「残った場合でも自分で身に付けられるから」ですね(笑)
普段から装飾品は身に付けないのですが、小指なら邪魔になりにくいのでそれに合わせました。

加工したヒスイは淡青と白で、冬をイメージして選んだ素材です。(ちょっと寒そうかな?)
ヒビが無く割れる恐れのない部分を選び、厚さもギリギリにしています。
厚めのボテッとしたのは趣味じゃないので、労働から開放されている人が身に付けてくれると、より安全(割れる確率が低く)になります。(労働する際に外せば良いだけですが(笑))

似合う(サイズも合う)人が身に付けてくれると、嬉しく思います。(もう一度、良いお年を!)
2019年12月23日
12月後半となりましたが、今だ平地(市街地)には雪は降らず気温も10℃前後を保っています。
こういった気候の特徴としては雪が降り続くより、数時間で一気に降るドカ雪に注意が必要です。(去年も同じ感じでした)
いつでも対応できるよう備え、これから厳しさを増していく冬期を越えたいと思います。

それでは12月三回目の探石記録を書きます。

前回のような快晴ではありませんが、ギリギリ晴れたので押上の海へ行きました。(12/22)
日曜日だった事もあり訪れている人もいましたが、強めの波とスッキリしない天気により数分で海岸を離れて行く人が多かったです。(釣り人と探石する人しか残らない環境です(笑))





予報では午後から曇るとの事なので、午前中の1〜2時間がヒスイ日和となります。
前回同様に左側は砂利が多い感じだったので、今回も右側を探しました。
浜辺は石が押し上がって坂になり、長めの波が寄せて探しづらい環境ではありました。




太陽が出ている間がチャンスなので、早めに折り返し地点へと歩きました。
その最中に見付けたのは玉髄3個、流紋岩2個、タイル2個です。


玉髄は1個が大きく質も良い、何かに活用できればと思います。(このサイズは珍しい)

流紋岩は、特に紋様が面白くサイズが丁度良いのを選んでます。

タイルは遠目だとヒスイと間違えるタイプ(笑)、何度これらにドキッとさせられた事でしょうか…。(参考までに撮影しただけです(笑))

この辺りから太陽が雲に隠れだし、一気に探し難くなりました。
今回もヒスイとは縁がなかったか…、と残念に思いながら戻っていると、押し上がった浜の途中に白く角張った石を発見、素早くそれを手に取り確認しました。

光源が乏しいのでチャートなのか、ヒスイなのかの判別が難しかったですが、触り心地や質感はヒスイの特徴を示しています。
見付けた段階で90%ヒスイだと確信していますが、残り10%の外れ要素を排除するのには、やはり太陽光は欠かせません。(こういった時はペンライトを持っていると便利)
家に帰って確認したところ、表面に翡翠輝石がビッシリと見え、疑う余地はありませんでした(笑)


と言うわけで、戻り際に見付けたヒスイ転石1個、ネフライト1個、シーグラス2個です。


ヒスイ転石は白くて角張っている「ザ・見本」って感じのヒスイ、透過光を楽しむタイプではありませんが、光を当てるとそれなりに透けます。(石質が良いので加工に向いている)

ネフライトはいつも通り磨いて活用します。

シーグラスは久々の収集、でもちょっと大きいので瓶には入らないな…、グラスに入れて飾ってみます。

最後に玉髄をもう一個、これも大きめで丸みが強い姿をしています。


最初のより模様が多い感じ、上手く活用できたら良いな〜。
まだ大きめの玉髄の使い方を考えている段階なので、とりあえず集めて保管しておきます。

太陽光が乏しくなっても、やはりヒスイには目が行くようです。(まだ鈍っていない(笑))
面白い石を探している最中でもヒスイは目に入るようなので、なるべく色々な鉱物(面白く美しい石たち)を探してみたいと思います。

今回の探石記録はこれで終わり、これから晴れる日が少なくなるので残念ですが、集めた石の選別や創作活動を進めて晴れる日を待とうと思います。
2019年12月20日
東北の知人より、「ヒスイ装飾品として展示してある出土品には、ヒスイ製ではなくキツネ石製が多く含まれている」と言った報告を受けました。(特に北陸の縄文遺跡には)
この事は以前から興味があった事なので、改めて理由を考えてみました。(私的解釈です)

まず、全国の縄文遺跡の出土品にはヒスイ製じゃない装飾品が多くあります。
でもそれを「ヒスイ製」と紹介している本も沢山ありますよね(笑)
古い学者の多くは成分分析をせずに憶測で掲載していたのでしょう…。(当時は分析の技術も低かったのかな?)

知人曰く「縄文人にとって、ヒスイもキツネ石も緑色であれば、同じ価値観だった?」と疑問を投げかけられましたが、「色」に関しては差がなかったと思いますが、やはり現代と同じで「ヒスイと類似鉱物との見分けが付かなかった縄文人」もいたのだと思われます。
更に「用途が違う」と言った使い分けをしていた縄文人もいたのだと思います。

要するに「その時代から多様性が在った証拠」なのでしょう、それぞれに自分の気に入った石を選んで装飾品として楽しむ豊かさがあり、石自体のグレードを見分けられない者もいたり、見分けて使い分けた者もいたり、そういった「完全には共有できない価値観」が成り立っていたように思えます。
生物として、人間として個体差があっても、劣等感を持たずに生きて行けた時代なのでしょう。

ヒスイ製の類似品の多くはネフライト製だったり、ロディン岩製だったりしますが、東北にはキツネ石製が多くあります。
これは「間違えた」と言うよりは、キツネ石と解っていて活用しているように思えます。
出土品(文化財)としては材質が何であれ同じ価値ですが、ヒスイとキツネ石とでは存在としてのグレードは異なります。
当時(縄文時代)、それを理解していてあえてキツネ石を活用したのならば、質素堅実の気質で普段使いとして活用したのだと思います。
逆に理解していなかったのであれば「ヒスイと間違えていただけ」ですが、私はそう言った者は少なかったように思います。

唯一、考えたくない可能性は、縄文時代であっても人を欺き「ヒスイとしてキツネ石(類似鉱物)を物々交換していた」って事です。
詐欺をするのは狩猟採取も農耕も出来ない雑魚のする事だと考えているので、縄文人には当てはまらないと思います。(そう信じています)

キツネ石にもピン〜キリがあり、石英部分が多くなるとクリソプレースが含まれます。
この部分で制作すると、もう「キツネ石製」とは言えなくなるでしょうね(笑)
きっと「緑色石英」の中では、クリソプレース化の多いキツネ石が最も高価なのでしょう。
私はキツネ石を活用した装飾品は、いわゆる「民俗芸術」だったのだと考えます。

それは「権威にすがらない古き良き東北の文化」を証明しているのでしょうね。

はたまたヒスイへの憧れから生まれた文化なのか…、複雑な要因から成り立っている気もします。
一人で成り立った文化じゃないので複雑なのは当然ですね(笑)、幾つもの想いで成り立つ文化には正解はありませんが、方向性(人の強さと弱さ)が見えるので面白いです。

完全には解らない領域ですが、「人は信じたい事を信じる」って事なので、私は「崇高な魂の文化」を勝手に信じて、在るのかも解らない道(王道)を辿り、納得のいく人生を過ごしたいと思います(笑)

今回は久々の文字だけの記録です。(結論は出ませんが、朧気には理解できる気がします(笑))
2019年12月17日
この間までは厳しい寒さが続きましたが、ここ最近は天気が悪くても日中で10℃を越える日が多くなっています。
意欲的にも作業的にも大助かり、特に寒さに弱くなってきている(年々弱くなってる)ので、この機を逃さずに計画を進めていきたいと思います。(今まで通り「自己完結する領域の発展」と、「他者と共有する場の開拓」を同時に進めています)

それでは12月二回目の探石記録を書きます。

この日は久々の快晴、冬場では滅多にない陽気なので押上の海岸へ急ぎました。(12/16)
訪れている人も少なく(ほぼ釣り人)、浜を独占しているような気分になれるのが嬉しくなりますが、残念ながら左側は砂だらけでした…。





よって久々に右側の浜辺を探石、午前9時頃の太陽光は黄色みが強く、後方から照りつけるので探しづらいです。(テトラの影があるのが救いでした)


風はとても弱く石も多い環境でしたが、押し寄せる波が長いので探せる範囲が限られました。
石が全体的に濡れているので「安全地帯は無い」と確認し、慎重に歩きました。
ただ、波は長いけど強くなかったので引き込まれる危険は少ない状態でした。(濡れるか濡れないかの差だけです(笑))


普段よりゆっくりと歩きながら折り返し地点に到着、こちらは砂が多めに上がっていました。
どうもヒスイが在りそうな感じがしなかったので、特に紋様が面白い石をメインに探しました。




と、言うわけで、この時点で見付けた面白い石たちです。
右の2個が石英斑岩で、残り3個が流紋岩、幾つか拾った中でも魅力的な紋様を備えています。


右端の石英斑岩は三色団子みたいに綺麗に色が分かれていて面白い、あまり見かけないタイプだと思います。(色の起因は何なのだろうか?)

残りは石英斑岩であっても流紋岩であっても、揺らめく紋様が魅力的で見ていて飽きないです。
ちなみに石英斑岩と流紋岩の違いは「石英の斑点の多さ」だけのようで、基本的に母体は同じ成分なのだそうです。(石英斑岩は名前からして想像が付きますね(笑))


撮影を終え歩いて来た浜辺を戻り、もっと面白い石との出逢いに期待しながら探しました。
そんな中で見付けたのは、ソーダ珪灰石2個、ネフライト1個、玉髄1個、シーグラス1個、ロディン岩2個、流紋岩(石英斑岩?)1個、ピンクの石灰石1個です。


ソーダ珪灰石はロディン岩と同じく「最もヒスイに間違える石」だと思われます。
特に白ヒスイと間違いやすく、ヒスイ輝石岩やオンファス輝石やブドウ石とかと混ざっている事があるので、より紛らわしく感じます。(でも表面にヒスイ輝石は見られず、幾重にも白い線が見えたり、黒い小さな点が入っていたりします)

ネフライトは透明感がありサイズも丁度良いので、磨いて活用します。

玉髄も磨いて活用する、贅沢を言えばもっと紋様が欲しかったな〜。

シーグラスは瓶に入れて飾り用、季節を問わず見る者を癒してくれます。

ロディン岩は滑らかタイプと閃石類と混ざるタイプ、滑らかタイプは滅紫が混ざる事があり、やはりザクロ石の成分が入っているのだそうです。
透輝石も含んでいるらしく、これも紫の要因として考えられるそうです。(でもイメージ的にザクロ石の方が納得できる気がします(笑))
閃石類と混ざるタイプは黄緑よりは緑を示す事が多く、石質はあまり良くないです。(閃石類の方が多いからでしょう)

流紋岩は紋様が良い、所々に石英の斑点が見られるので石英斑岩だろうか?、でもちょっと斑点が少ない気もするな…、イメージ的に合う方の名前で呼ぶとします(笑)

ピンクの石灰石は綺麗だったので拾いました、石質が安定している感じなので磨けるかな?、試してみても面白そうです。


探す石の範囲を広げて夢中になっていたら2時間が経ちました(笑)、これなら「一日中楽しめるな」と感じながら、午後の仕事(加工)に備えて帰る事にしました。
探し初めに比べると浜は歩きやすくなっていて、「やっぱり午後にくれば良かったかも」と思いましたが、十分に楽しめたので良しとます。(太陽光も充電できたし)




そう言えば「珪孔雀石の類?」と思われる石を分析してもらいましたが、青緑の要因は解らなかったそうです。(あまりにも微量過ぎるので、もっと性能の良い分析機械が必用なのだそうだ…)
成分としては石英・斜長石・カリ長石・マンガン鉱物・粘土鉱物が出て、母体は流紋岩なのだそうです。
結果からして「発色は粘土鉱物が関わっているかも?」って感じでした、これに銅が含まれているなら珪孔雀石と言えるのでしょうね。(今のところ「緑に色づく流紋岩」で良いでしょう(笑))

キツネ石の緑の起因もニッケルが有力ですが、どうも確実では無く不明な点が多いとの事でした。

そう言えばヒスイの翠や紫や青の起因も完全には解明されていませんね、まぁ「神のカケラ」なのだから当然だな(笑)
「完全には解らない」って事が、どれだけ人間にとって重要な事なのかを認識する良い例だと思います。

なので資源として完全に支配する事は無理(無駄)、「全てが神々のカケラなのだ」として向き合えたのなら、今よりは豊かになるでしょう。


話が長くなりましたが今回の探石記録はこれで終わり、この日以降は雨の予報なので加工に専念したいと思います。(自分との闘いが始まる(笑))
2019年12月10日
12月に入り寒さが一層厳しくなってきました。
いろいろな意欲を根こそぎ奪っていく冬、可能ならば冬眠したいです(笑)
しかし「この季節での頑張りが翌年に大きな成果をもたらす」って事は経験則から学んでいるので、負けずに努力したいと思います。

それでは12月最初の探石記録を書きます。

その前に11月の追伸、最後の晴れ日に期待して押上の海岸へ行きました。
天気良し、風良し、だけど海は大荒れ…、浜は砂だらけだし、波が強すぎて近づけなかったです。





テトラにぶつかって舞い散るしぶきを見ながら数分いましたが、諦めて帰ったという話でした(笑)


気を取り直して12月の探石の話。
やっと晴れたのでお馴染みの押上の海岸に行きました。(12/10)
前日も快晴でしたが仕事(加工や品出し)が忙しくて行けず残念な思いをしましたが、3日ほど晴れが続くとの予報だったので集中して済ませました。(当たり前ですけど仕事が最優先)





気持の良い青空の下、待ちに待った探石を楽しみます。
浜の状態は波も風も弱めでしたが、小砂利が押し上がり歩きづらい状態でした。
人は殆どおらず左側は目の前の一人だけ、各々のペースで楽しむので追い抜いたからと言って怒られる事もありません。(一応、一定の距離をとって探すのが礼儀となります)


午前の強く黄色みの強い太陽光が全ての石を照らし、寝ぼけ眼では石の判別が難しいです。
小さめのヒスイ転石を探す環境だったので更に厳しい条件、僅かに膨張する光を頼りに歩きました。(午後に来れば良かったと後悔しながら(笑))


小砂利だらけの浜辺も折り返し地点まで来ると、石は大きくなり急斜面が崩れていました。
ここで大きめのヒスイ転石と出逢えれば良いのですが、今だ一度もこの場所では見付けた事がありません。(後方(道路側)で埋まっていたヒスイなら見付けた事あるけど…)


とりあえずここでは「紋様の面白い石」を重視して、やや大きめの流紋岩や石英斑岩を探すようにしています。


そんなこんなで一通り歩き、ピンク色が入ったロディン岩1個、黄緑色が入ったロディン岩3個、滅紫に染まる質の良いロディン岩1個を見付けました。


ピンク色が入ったロディン岩はピンクゾイサイト(灰練石)が混ざっているのかな?、桃練石とは言えないだろうな〜、でも座りも良いし綺麗だから磨いてみようと思います。

黄緑色が入ったロディン岩は2個がヒスイに良く似たタイプ(愛称は鶯石)で、もう1個は閃石類と混ざっているタイプ、サイズも良いので見本になるでしょう。(吟味します)

滅紫に染まるロディン岩は私がアケビ石と呼んでいるタイプ、ザクロ石の成分によるとの事ですが本当なのだろうか?、一応確認しようかと思います。(石質が良いので乾いても光沢がある)


小さめのヒスイ転石を探した結果、ネフライト2個、小さなヒスイ転石5個、シーグラス1個を見付けました。


ネフライトは大きい方の質が良く透明度が高い、磨けば綺麗に仕上がるでしょう。(カッサにも使えるかも?)

小さなヒスイ転石は下の2個は一目瞭然でしたが、上の3個は識別するのに苦労しました。
乾かしてヒスイ輝石と光沢が確認できたので大丈夫です。

シーグラスはこれ1個だけ、最近はあまり見かけません。
ちなみにこれらのガラスは漁業用の仕掛けや釣りの道具の欠片なのだろうか?、それともガラス瓶の欠片なのかな?、ちょっと気になりますが、どちらでも構わないです(笑)


今回はこれで終わり、久々に楽しかった〜。
もっと面白い石たちと出逢いたかったけど、まだまだチャンスはあるので次ぎの機会に期待したいと思います。



それにしても、もう12月か…、長かったような、短かったような、いずれにせよ今年も何とか越えられました。
ってまだ2週間以上もありますね(笑)、気を抜かず年末を向かえなくては…。

とりあえず最近に制作した指輪を紹介、淡い翠と淡い紫のヒスイを加工して作りました。
金具はシルバー925、サイズは小さめの10号〜12号くらい、身に付けられる人が購入して下さいね。(当たり前か(笑))


色彩からして「気分はもう春」だけど、これで冬の厳しさから一瞬でも逃れられるのなら幸いだと思います。(物産センターで買って下さいね)

その他にも作っていますので、仕上がり次第に掲載しようと思います。(寒すぎて意欲が湧かない時はご勘弁を…)
2019年11月25日
厳しい寒さに向かっているかと思いきや、ここ数日は天気が良く暖かい日が続いています。(台風の影響か?)
それでも日が落ちると気温が下がり暖房が必須で、確実に冬に近づいていのを感じますが、冬本番を向かえる前の「束の間の陽気」を楽しめる事はとても幸せです。(この機会にソーラーパワーを蓄えたいと思います(笑))

それでは11月最後の探石記録を書きます。

この日は朝から快晴で、絶好の探石日和となりました。(11/23)
通常は土日に探石は行わないのですが、貴重な晴れなので秋〜冬の間は積極的に海辺を楽しもうと思います。(最高の気晴らしになるので)

訪れたのはお馴染みの押上の海岸、二日前は大荒れでどうにもなりませんでしたが、今回はゆっくりと探せる状態となっていました。
この陽気に誘われて県外の人たちも多く訪れており、それぞれに海辺を楽しんでいました。





先ずは左側での探石、波と風はやや強めで浜は砂と小砂利の多い状態、あれだけ荒れてこの状態は残念な感じですが「小さめのヒスイ転石」や「紋様が面白い石」を重視して探しました。




午前中の太陽光で全ての石がキラキラ輝き眩しくて一苦労(笑)、自分の影の邪魔さも相まって探しづらくて仕方なかったです。
どうにか見付けられたのが、珪孔雀石の類?1個(分析中)、石英斑岩1個、流紋岩1個、シーグラス1個、小さな玉髄1個、鶯石(愛称)と呼ばないタイプのロディン岩1個、鶯石(愛称)と呼ぶタイプの小さなロディン岩1個、オンファス輝石2個です。


珪孔雀石の類?(分析中)は全面に色が入っているので見本に良いかと思います、でも弱い石(硬度も堅度も低い石)なので、乾いた状態で綺麗なままになるのか疑問です。(それよりも正確な名前が知りたい)

石英斑岩は薬石と言えるのかな?、一般的なトラ柄じゃないのでちょっと確信が持てない事も多いタイプです。(だからと言って流紋岩ではないな)
確実に言える事は、こっちのタイプの方が数が少ないです。

流紋岩は本当は裏側に面白い紋様があったのですが、撮影する側を間違えました…、それでも面白い紋様が見え隠れしているので伝わるでしょう(笑)

シーグラスはこれ1個だけ、多くの砂や砂利の下敷きになっているのだと思われます。

小さな玉髄も1個だけ、石英はありましたが玉髄と認識するのはこれだけでした。(これも多くの砂や砂利の下敷きになっているのでしょう)

鶯石(愛称)と呼ばないタイプのロディン岩は石質が良くスベスベ、オンファス輝石と間違える程に滑らかな肌をしています。(色も似ているし)

鶯石(愛称)と呼ぶタイプのロディン岩は明るい黄緑が特徴で、白地である事からも一番ヒスイと間違われる石だと思います。(普通に綺麗なので拾っても損はない)

オンファス輝石は堅牢そのもので、光沢がありスベスベ、似たタイプのロディン岩と比べながら撫でると、やはりオンファス輝石の方が滑らかで硬さ(堅さ)と冷たさが伝わります。(不思議に冷たさを感じる)


光と影に苦戦しながら歩き折り返し地点に到着、いつもは大きめの石が積み重なって坂になりがちな場所ですが、大荒れした後なので緩やかな浜辺になっていました。(この方が探しやすい)


次は影に追われる番、と思っていたら太陽が移動していて最初とあまり変わりがない位置になっていたのが残念でした。
「あくまで私の邪魔をするつもりか」と訳の分からない設定を自分の影に担わせ、ヒスイと出逢えなかった際の言い訳にしてみようかと思っているこの頃です(笑)


歩いてきた道を戻っていると不思議な形の石を発見、それは何とも微妙な石でヒスイの特徴を持っているのですが確信できないタイプです。
キラキラが見えて茶色の閃石類?(蛇紋石類?)が流れ、ロディン岩が張り付いている、質の良い曹長石にも見えるけど、ヒスイ輝石岩にも同じタイプがあります…。

ハッキリしないまま悩みながら歩いていると、波打ち際で完全なヒスイ転石と出逢えました(笑)
これにより「どっちでも良いか」という安心感が余裕となり、後で調べる事にしました。
少なからず「ヒスイとしたい」と言う願望があり執着したのでしょう、でもそれは上位互換により払拭され、本来見るべき魅力の「姿形」に戻された感じがします。(まだまだ未熟です…)

最後は変わった紋様の石を発見、あまり見ない石のように思えます。
球顆流紋岩か?、それにしてはガサガサしている気が…、凝灰岩や安山岩の類なのかな?
触った感じはトラ柄じゃないタイプ(少し滑らかなタイプ)の薬石に似ている、でも石英斑岩には思えないな〜。(これも聞いてみるか)

ちなみに、左側での探石で満足したので(疲れたので)、右側へは行きませんでした(笑)

と、言うわけで、その三点の石たちです。


一番上が解らない石(笑)、何であれ面白い石なので磨いてみたい。(火成岩には違いない)

真ん中がヒスイに似た面白い形の岩石、触り心地はヒスイそのもの、でも混ざり合っているので岩としての表記が良いと思われます。(同じく、何であれ形が面白いので磨きたい(笑))
帰って特徴を観察してみるとヒスイと混ざったりするブドウ石の類と一致する、正確な識別には機械分析が必用になるかと思われます。

一番下がヒスイ転石、遠目ではロディン岩かと思い一波躊躇しましたが、その波で引き込まれず向きだけを変えた姿を見たら「ヒスイの姿」だったので急いで手に取りました。
この大きさになると相当な波じゃない限り見失う事はないので焦る必用はありませんが、一瞬(一波)を躊躇したのは失礼だった気がしています…。
このヒスイは透明度は低いですが堅牢で光沢があり、緑と紫が混在する事があるタイプです。(黒い線も入る事が多く、翡翠輝石が確認しづらい特徴もある)
透過光を楽しむタイプではありませんが角張の強さを保つ強度があり、ヒスイを探す上での基本である「白くて角張った石」そのものです。(ザ・見本って感じのヒスイ転石)

押上の海岸としては大きい方、真冬になると五倍くらいのサイズが上がる事もありますが稀です。
先日の大荒れで「押上での丁寧な自然研磨」は成立せず、青海の海岸程度の錬磨となっています。
それでも触っているとツルツルなので石質の良さが伝わってきます。


今回も運が良かった、天気が良く、波や風が激しくなく、浜辺に石があり、ヒスイ転石と出逢える、理想的な環境と成果でした。(全部が揃うのは稀)
あとはヒスイのグレードですが、そこまで求めたら欲張りすぎですね(笑)
慌てずに「その時」を待とうと思います。

探石を楽しめた事を自然に感謝、同時にそれに向かえる時間をくれるお客さんにも感謝です!
この記録が同士の「気晴らしの一つ」になったのなら嬉しく思います。

これで今回の探石記録は終わります。
2019年11月22日
最近は急激に寒くなり、忍耐の冬の訪れを強く感じます。
冬眠できたのなら最高ですが、その特技を備えていないのでひたすら耐えて春を待つしかないでしょう(笑)
これからの季節は加工が辛くなりますが、まずは目の前の仕事に集中して一つ一つ仕上げたいと思います。

それでは11月三回目の探石記録を書きます。

この日は朝から雨が降っていましたが、10時頃から晴れ間が出てきました。(11/21)
絶好の探石日和?、と思い早めに仕事(加工)を済ませて押上の海岸へ行きました。
しかし、海は大荒れ…、もう白波しか見えない状態、天気が良くなってもこれでは探すどころの話ではありません(笑)





頻繁にテトラポットからしぶきが飛び散り目が痛い…、白雲と一体化したようなしぶきの前に逃げ帰るしか選択肢はありませんでした(笑)




場所を変えて青海の海岸に行ってみるも状況は同じ、満ち潮も相まって砂場しか見えませんでした…。(探す事なく数秒で帰りました)


今日は駄目なのかな〜、と思い「それならば」と河口の状態でも確認して行く事にしました。
山側の空は雲が多く、先日の寒波による初雪?で山は白く雪化粧していました。




水の流れで分断されていた場所は押し上がった石たちで出口が塞がれていて、大きな水たまりのようになっていました。


深いので渡れませんが、テトラを足場にすれば浜辺に行ける状態だったので、先客が歩いたルート(足跡が残る砂場)を頼りに渡ってみました。(乾いた部分もあるので波の驚異は低い)


久々に降り立った河口の浜辺、石の多さに嬉しくなりましたが、流石に先に進むのは危険です。
浜自体も砂が多く期待できない…、それにあったとしても拾いに行けません。




しかし川側は非常に穏やかで「ほぼ停滞」って感じ、たまに海水が川に流れ込みますが押し流されるような威力はなく、押されたとしても川の流れが弱いので流される危険もありません。(よって川側を歩きながら探石を楽しむ事にしました)





波自体は強かったですが引き込む波ではなく「砂を押し上げるタイプの波」で、風もかなり弱く午後になるにつれて雲がなくなり太陽光によって気温も上がりました。
波の状態を抜かせば最高の陽気、僅かでも探せる場所があって嬉しくなりました。


たまに流れ込む波に注意しながら川側を探し、キツネ石2個とロディン岩1個を見付けました。


キツネ石は加工には向かない素材ですが、表面を耐水ペーパーで擦ってあげると滑らかになり触り心地は良くなります。(要は艶消し仕上げです)
見本だったり飾石などにするには良いサイズ、いろいろと試したいと思います。

ロディン岩は明るい黄緑が入っていて、最近はあまり見かけないので確保。
水石ではなく景色を楽しめる飾石として磨いてみようかと思います、鶯石(愛称)として春を感じさせる飾石になったら嬉しいな〜。(ヒスイとの区別が重要になります)


更に灰色ヒスイを発見、チャートに似ていますが質感が違い乾くと翡翠輝石が輝きます。
先端には淡い紫(滅紫)が入っているようにも見えて、石質自体もしっかりしています。
角張も強い事から加工素材として活用するのが最良だと思われます。(ヒビも無いし)




期待していなかったけど今回はヒスイと出逢えました。
一般的に人気のあるタイプではありませんが、陽気も相まって嬉しい出逢いとなりました。
これは河(イザナギ)からの贈り物かな?、ヒルコ神でもあり、ヒノカグツチのカケラでもある、神話に重ねると面白い世界が広がります。

イザナミ(海)が育てた(錬磨した)ヒルコ神(小さなヒスイ転石)とは異なる姿形は、人の手によってカタチを得る定めなのだろうか?
そう信じて造形する者たちの信仰により高められ、作品としてのイザナミ(大珠)とイザナギ(勾玉)が誕生したように思えるのは私だけなのかな?

現在はレプリカだらけだけど、王道を辿る者が引き継いでいる領域が在るのだと信じたい。
そして「それ」を見極められる人たちが存在している事も願っています。(今までの経験で確信していますけど(笑))

なんであれ、私は「神々(自然)との交歓」によって創作活動を進めて行こうと思います。


お馴染みのように話が逸れましが、楽しい探石でした(笑)
これで今回の探石記録を終えます。
2019年11月14日
例年なら今頃から紅葉が綺麗に山を染めていきますが、どうも茶色が目立ち美しくありません。(先日に行った信州は見事な紅葉でした)
今年は遅いのかな?、海谷の山奥では紅葉が見頃と聞いたので標高にも関係がるのでしょう。(震え上がるほど寒い日が少ないからかな?)
でも山が美しくなるのは嬉しいけど、その代償が「寒さ」なら暖かい方が良いと思う歳になっています(笑)

それでは11月二回目の探石記録を書きます。

まずは押上の海岸、この日は久々に気持ちの良い秋晴れとなり最高の日和でした。(11/13)
人もおらず浜を独り占め状態でしたが、肝心の浜の状態が最悪でした…。





青い空と碧い海、風も弱く波は強めでしたが前回より激しくありません。
最高に気持が良い環境ですが、浜は砂だらけ、初っぱなから探す気さえ起こさせない程に砂で覆われていました(笑)


こればかりはどうにもならない…、とりあえず写真を撮影して探せる可能性が高い青海の海岸へ向かいました。(これだけ砂が多いと、どの海岸も砂が上がっています)


青海の海岸に到着、浜の砂場には大量の流木が打ち上がっていました。
海が荒れたのか、川が増水した際に氾濫したのか、毎年同じような感じにはなっています。




波打ち際へ向かうと、やはりこちらも砂が多く残念な状態でした。
探石を楽しむ人の他に釣り人も訪れていましたが、そちらの釣果もあまり良くないようです。





せめて面白い石を見付けたいと思い、乏しい状態の中で見付けた石たちです。
ある程度に珪化しているキツネ石1個、結晶片岩っぽいキツネ石1個、紋様が面白い流紋岩の大小2個です。(持ち帰ったのは結晶片岩っぽいキツネ石と紋様が面白い流紋岩の大)


「せっかく来たのだから成果を残したい」と言った心情、それは人間の弱さなのかな?
「執着と情熱の違い」を認識して向き合う事が重要です。(執着は目先、情熱は未来視)


海岸の右奥(河口側)にも行きましたが、やはり砂が多く良い出逢いはありません。
海と川の合流地点でロディン岩を見付けましたが、表面がガサガサで飾り石としては活用できそうにないので川に戻しました。





そうこうしている内に海が荒れだしてきました。(ちょうどお昼時)
川の流れと海の波とがぶつかり合って激しくうねり危険、巻き込まれたら最後です。


諦めが肝心と言う事で、今回はこれで帰りました…。
それでも環境は最高(何度も書きますが)、ソーラーパワーを充電できたし気晴らしになりました。(ちょっと多めに歩いたから疲れたけど(笑))

ヒスイが拾えた前々回と前回と比べると、拾えなかった今回の方が楽しかったな。
昔は違ったのに…、遠方から探しに来ると成果を重視しますが、近場だと執着が薄れるのでしょうね。(ヒスイに対しての慣れもある気が…)
更に「陽気が最高だった」って事があるのでしょう、このところはスッキリしない天気が続き気持的に滅入りがちになったのだと思います。

ここで感じるのは「やはり現実(自然)は凄い」って事で、人間社会と違い共同で幻想を維持しなくても、圧倒的な魅力(影響力・重力など)で人に真理を認識させます。
この力の一部でも良いので魂に宿せたなら、単体による幻想を維持する事が可能で、理想的な規模の「共有の幻想」を成せる気がします。(共同と共有は違う)

それが可能なのか、私の人生を使って試しみて結果を出したいと思います。(一人の人生では足りない気もするけど(笑))
2019年11月08日
最近は寒い日が続き、忍耐の冬が近づいているのを文字通り「肌」で感じます。
紅葉を楽しめる陽気が少なくて残念ですが、何よりも熊の多さが山から人を遠ざけています。
元々が人間以外の領域なので仕方ないかな…、でもますます幻想に閉じこもってしまうような気がして不安でもあります。(強さを失っていきそうだ)
「仮想(基本ゴミ箱)」「幻想(共同幻想)」「現実(自然領域)」、この違いとバランスを心がけたいと思います。

それでは11月初めの探石記録を書きます。

お気に入りの押上の海岸、この日は午前中は晴れでしたが午後から曇ってきました。(11/7)
晴れていた午前中に来たかったのですが仕事(加工)を優先し、午後1時頃からの探石でした。
車から降りてすぐに感じた強い風、これは「満足に探せないだろう」と思いました。





前回よりも激しく打ち寄せる波、まずは基本の「海水で濡れている部分」を確認して安全地帯を見定めます。(刻々と変わっていくので随時確認が必要です)
探せるのは右側の半分程度、普段は小石と砂が多い浜辺ですが、晩秋〜初冬にかけては大きめの石が集まります。(そして真冬には探せるどころの話ではなくなります(笑))




ギリギリ晴れ間が見られたのは幸いでしたが、何よりも強風が厄介、小1時間程度の探石でも3時間くらい必死で探したような疲労となり、波しぶきで目が霞み体感温度も急激に下がります。
正直に言って「楽しくない」、滝行クラスの修行をしているようで辛くなります(笑)
探石で最も辛い状況は、雨でもなく、雪でもなく、ただただ「強い風」だと解ります。(季節に関係なく最も厄介)
直立を維持する労力もそうですが、目をあいていられないのが致命的…、目は石を探す行為でも疲労するので余計に疲れるのでしょうね。(その前に加工で目を使っているので尚更なのでしょう)
年齢で差がありますが、やはり数倍は疲れるので探すなら短時間にしましょう。(危険も数倍になるし)
(そう言えば帰り際に大勢の小学生たちがバスで海岸に訪れましたが、あんな危険な状態の海では満足に野外学習は行われなかったかと思います。(最後まで見届けていないけど…))


そういった中で、どうにか見付かったのはネフライト1個、ロディン岩1個、流紋岩1個、玉髄1個、ヒスイ転石1個でした。


ネフライトとロディン岩は見本には良さそうかな?、持ち帰り吟味してみます。

流紋岩は…、ちょっと石英の斑点みたいなのが見られるけど石英斑岩と混ざっているのだろうか?、でも流紋岩の特徴の方が強いでの流紋岩で良いのでしょう。
サイズと紋様が良いので首飾りにしてみたいと思います。

小さな玉髄は磨いて見本やインテリアとして活用しようと思います。

小さなヒスイ転石は、一見ではヒスイに見えませんが、光に当てると細かい長方形の翡翠輝石がキラキラと輝きます。
小さいのでこれが無いとロディン岩なのか、曹長石なのか、珪石類(チャート等)の区別が難しくなりますが、今回のはハッキリと見えるので見本としても活用できそうです。

現地での判別が難しい場合は、とりあえず持ち帰って蛍光灯下で判別すると良いです。(それでも微妙な石だった場合は海に帰すのが良いかと)

首飾り用にサイズと紋様の良い石を重点的に探しましたが、いざ探してみるとなかなか見付かりません。
模様が良くてもサイズが合わず、首にかけたら首や肩が凝ってしまう石ばかかり…。
私としてはヒスイ以外の石は極力削る事なく最終的には海に帰せる仕様としたいのですが、それを優先すると難しくなります。
穴あけ程度は仕方ないのかな…、人が関わった痕跡を残すのも文化として面白いので後々には遺物として珍重されるかもしれません。(数千年後の話ですけど(笑))
それに穿孔しないと石をネットに包む方法が主となり、装飾品としては「光沢」や「紋様」を活かしきれない品となります。(自己満足であればネットから出して眺めれば良いけど…)

編み手の労力を無視すれば側面を編み上げる技術がありますが、厚みが一定でない自然石に適応すると「より手のかかる品」となり、コストパフォーマンスが悪くなります。(この手法は「編める側の人」の特権でしょうね)

しかし切断や研削をすると量産が可能となり有り難みが薄れますね…、そもそもに希少価値の低い石たちなので、やはり選別するなら「海岸転石の状態での優劣」を優先したいと思います。

ヒスイは「作り手の才能と魂の質量」で高め、ヒスイ以外の石は「自然が創った姿と素朴さ」で高めて行けたらと思っています。
これにより無駄な量産はなくなり、ヒスイ以外の石に限っては「海に帰せる」ってメリットもあるので理想的な気もします。(ヒスイの転石も海に帰せますけど)

ちなみに艶出しは海に帰せば自然研磨で人工的な光沢は失われるので大丈夫、平面に研磨しない限りは問題ないと思います。
また薬石などで作る湯飲みとかは別、道具として作る品は海に帰す事はありませんので「壊れるまで使い続ける」のが目的だと言えます。(用途が違う、ヒスイに限っては「お守り」なので一生持ち続けるのが普通)

装飾品は豊かさを担っていて、その中でも自然石を楽しむ方法は「素朴」であった方が良いと考えています。(でも雑貨レベルでは駄目)
「自然石の活用に人生を懸けてる」ってレベルの人なら作る品が別格なので、その場合は表現を優先しても良いと思っています。(乞食じゃ駄目、才能で証明できるレベルの人に限る)

まぁ、これは私自身の考えなので、「私のスタイルなのだ」と認識してもらえば良いです(笑)



話は変わり友人が持ち込んだヒスイの欠片から、ペンダント用のルースを制作しました。


紫ヒスイと翠ヒスイのペンダント、金枠はシルバーの既製品ですが「気軽に身に付けられるアクセサリー」として楽しんでほしいと思います。(当然ですが、糸魚川のヒスイなので(私が加工したので)お守りの要素を含んでいます)
親族に贈るとの事で、その人たちの好みは解りませんが、喜んでくれると嬉しいです。

友人は転勤で勤務先が遠くなり、探石は1ヶ月に1回程度になってしまったようですがヒスイ愛は変わる事なく、より一層強くなっているようです。
「そういった人たちが楽しめる場を創りたい」と思いながらも10年以上が経ってしまっていますが、いつかカタチにしたいと思っています。(人材の確保・資金の確保が非常に困難)

もっと知り合わなければならない人たちがいるのだろうなぁ…、「いつ」「どこで」が重要な気がしています。
2019年10月29日
台風が過ぎてからも淀んだ天気が続きましたが、現在はようやく安定してきたようです。(雨の日が多く肌寒いけど…)
行楽の季節に各地で甚大な被害が出て観光業は散々で気が滅入りますが、水害に遭われた方々を思うと「この程度で落ち込んでいる場合じゃない」って強く感じます。
まずは精神の健全さを優先し、楽しい事を見出して進めたいと思います。(悩んでも現状は変わらないし)

それでは10月三回目の探石記録を書きます。(二週間くらい前の記録ですが…)

10月初めての押上の海岸、朝から晴れたので遊びに出かけました。(10/18)
海は荒れていて満足に歩くスペースはありませんでしたが、その中でも釣りをしていたり、転石を探したりしている人が二人ほどいました。





ボーっとしていると突然海水を被る環境、まずは浜の濡れている位置を確認するのが基本です。(そこまで波が来る証拠なので)
目で探しながらも耳で音を聞く、これを両立させる事で危険回避の確率が上がります。(一番は近寄らない事だけど…)
この波の強さだと一瞬が勝負、それを逃すと目の前から消えて無くなります(笑)
でもたまに残ったりもするので、焦らずその時を待つのが理想と言えるでしょう。




波打ち際の数歩後ろから見ていると、強力に光を膨張させる小石を発見。
この膨張感は「ヒスイ」か「白い陶磁器」の二択レベルだったので、波の引き際に走って掴み取りました。(まだ瞬発力には自信あり(笑))


結果、白地が綺麗なヒスイ転石を手にする事ができました。(上のはその前に見付けたネフライトです)
淡い翠も流れていて綺麗、翡翠輝石がキラキラと輝くので一目瞭然のヒスイ転石です。
7分くらいで出逢えたのでラッキーでした〜、長居すると危険だし波を見過ぎると酔ってくるので、ここら辺が引き際となります。


次は姫川河口、大雨でどんな感じになったのかも気になり訪れました。
山側は雲が広がり、河川敷は草が生い茂り、浜への道には部分的に泥が溜まっていましたが、大きな氾濫にはなっていない事が解りました。(ほぼ普段通りでした)




肝心の浜は殆どが水没、かなり削られていて護岸のテトラが見え隠れしていました。
浜は川の流れで分断されていて、無理に渡ろうものなら「冥土に直行」となるでしょう。
濁りはそこまで強くありませんが、それでも水底を確認するには適していません。






ここは大人しく分断された内側で探すのが無難。
注意深く探していると一部分だけ顔を出していたヒスイを見付けました。
これは小滝の紫が入るタイプですが、これには入ってなさそうです…、でもヒスイなので加工すれは美しい姿になります。(ヒルコ神の原形って感じかな?)




今回はこんな感じ、どちらの浜でもヒスイと出逢えて良かった。
それ以上に姫川の状態が致命的じゃなかったのが救いだと強く感じました。(水害レベルで荒れた方が喜ぶバカもいるけど…)
今後も注意深く現実(自然)の一部と関わって行きたいと思います。



話は変わり、今月に開催されたクラフトフェアで、コラボできる人を探してみました。
まずはレザークラフトの青年に会い、使い込んで交換の依頼を受けたブレスを見せ、交換用のレザーブレスを作ってもらいました。(正確には「作って来てもらった」です)
変わらずに丁寧な仕事、知り合えた事を嬉しく思います。

次ぎに初めて出展した女性と知り合い、その丁寧な作りを見てコラボしてもらいました。
基本はヒスイを合わせてありますが、個人的にはネフライトがお気に入りです。


顔と品を見れば大体その人の特徴(タイプ)が解るので、出展物に似通った品があった中でもこの人にお願いしました。

とにかく重要なのは「情熱」で、生まれつき「器用」ってだけで「その者の意志を挫いてはならない」って事が何よりも重要です。
情熱がないと「いずれぶつかる壁」の先には進む事は不可能で、どうせ進めないのなら「進める者(情熱を持つ者)」に任せた方が無駄になりません。

何でもかんでも張り合って「可能性を持つ者」を潰すのは無駄でしかなく、先に進めない器用貧乏ほどいらない存在はないと言えるでしょう。

しかし思うに「それ」が壁なのでしょうね(笑)、それを越えて行くのだから張り合ってきたって「情熱は挫かれない」のだと思います。
願うのならば「不満」や「怒り」を原動力にせず、心の豊かさを優先して進んでほしいと思います。(それは私にも言える「理想の心持ち」です)
「それ」がいないと成長しないとか言いますが、いなくても成長するし、同じタイプの共感で穏やかな成長となるので、最終的には糸魚川のヒスイに相応しい魅力的なカタチになると考えます。(お守りが原点なので)

自分の時代で「良い所取りしよう」と考える動物には一生理解できない真理ですが、もうそんな時代でもないし、勝手に死んで行くので相手にする意味もないです。

「情熱と言う才能」を持って生まれた若者は頑張って下さい!、と言える程に年寄りでもないので「一緒に頑張りましょう!」って言いたいと思います(笑)

ちなみにヒスイ以外と合わせると工賃を含めた料金になりませんが、作り手同士なので「労力で差引」や「物々交換」が可能となります。
これにより多様な石(糸魚川の石)にも対応可能で、「石のまち」としての幅も広げられるように思います。(何よりも物産センターに必用となってくるカテゴリでしょう)

そういう人たちを糸魚川で抱えられる程の資本力が欲しいですが、作家(芸術家)として生きていく以上は無理ですね(笑)
でも「孤独」は嫌なので、相性の良い人を今後も探して行こうと思います。(創作活動自体は「皆それぞれが孤高」ですけど)
2019年10月22日
今回は、月読命「朧月」の二作目を紹介します。

濃い灰色の地に黒の斑模様を映すヒスイで、小サイズの月読命を制作しました。
テーマの朧月に合うよう「叢雲」として分類しているヒスイを用いました。(私個人の分類です)
背景には、一面の空を覆いつくす雨雲をイメージし、その淀んだ曇り空の中でも「ぼんやりと光り道を指し示す希望の三日月」を表現しています。



黒ヒスイの分類に入るヒスイですが、ダークグレーの中には緑も含まれています。
「月影」に用いている黒ヒスイとの違いは「透明度の有無」にあり、これにより「朧月」としてのテーマが成り立ちます。(黒〜灰色系では珍しいタイプのヒスイです)
原石では黒が強い部分と濃い灰色が強い部分とがあり、黒に近くなるにつれて透明度が確認しづらくなります。(石墨の量が決め手なのでしょう、漆黒になるとブラックオニキスとの区別が難しい…)
石質も非常に良く艶やかな光沢を備える事が可能で、灰色ヒスイとして分類するのなら「最高位にある灰色ヒスイ」だと言えます。



空は雨雲に覆われていても「月は煌々と輝いている」、どんなに辛く困難な試練が訪れても「精神の健全さ」を失わないよう願いを込めています。
暗闇の中で空を見上げた時、ぼんやりとでも光を見出せたなら、人は前に(未来に)歩んで行けるのだと信じています。


光にかざすと「透明度の有無」や「緑の有無」がハッキリと解ります。(石墨の入り方もドット状で面白く、緻密なヒスイである事が見てとれます)
この光を受けて輝く景色は「まさに朧月が如く」と言えるかと思っています。





今回も満足のいく作品に仕上がりました。
9月から制作していた作品でしたが、図らずも現状を表すようなテーマとなりました。
今回の台風では前回ほどの強風も感じられず「梅雨時期の1日」といった感じでいましたが、甚大な被害が出ている地域があるとの事なので「運が良かっただけだった」と強く感じました。

スサノオの大軍勢が何をしに進軍して行ったのかは人間には解りませんが、通るだけで甚大な被害をもたらす現実は「人間が自然を破壊する「それ」を上回る刹那」だと解ります。
現象として捉えるのなら因果があり、原因があっての現状なのでしょう…、それによる反動が平等ではなく無差別に来るのだから堪らない…、神(自然)が人間を見ていない現状は辛すぎますが、現実逃避で進んできたのだから仕方のない事でもあります。

然るべき時に備えなければなりませんが、それを越えたとして、その先の未来に適応できるのかは疑問に思ったりもします。
それでも生まれたからには進まなければ存在の意味がない、願うのならば過剰な幻想から脱却できる世界になる事を祈ります。(大規模な自然災害で人類の半分が死滅する意外の方法を見出してほしい)
2019年10月05日
台風から温帯低気圧に変わったものの、依然として強い風力を保ったまま日本海を通過して行きました。
糸魚川で大雨にならなかったのは幸いで、雷鳴による驚異からも免れました。(腹の底に響き渡る轟音は本能的に恐ろしく感じる)
10月中旬頃には秋らしい気温になるそうなので、天候が落ち着いたら高浪の池や不動滝にも遊びに行きたいと思います。

それでは10月二回目の探石記録を書きます。

今回は初めから青海の海岸で探石。(押上の海岸は砂だらけだったので…)
こちらもかなり砂が多く期待していた見本探しは出来そうにありませんでした。(10/2)
波自体は強くて長めで良い感じ、この波に乗った平たいタイプがあればラッキーだと言えます。





と、言う事で波打ち際を探石、波打ち際より先は見えづらく、あったとしても拾いに行ける状態ではありません(笑)
ここは大人しく「砂と砂利の狭間を探そう」と思い歩いていると、僅かにボーっと輝く光が目の片隅に映りました。
砂に埋もれながらも僅かな光を膨張する特徴はヒスイの可能性大、すかさず拾い上げて見てみると直感でヒスイだと思いました。

しかし、これと良く似た珪石(チャートや石英など)が沢山あるのがこの海岸、午後の黄色い日差しの中での確認なので慎重に見ながら裏返すと、ここで初めてヒスイである確信が持てました。



翠より緑が強めで、更にくすんでいるので解りづらかったですが、間違いなくヒスイでした。
乾かすとより特徴が明確になり、これによりもう珪石と間違える事もありません。

大きめの海岸転石が海で割れたカケラなのか、河川で割れたカケラが海に流れて錬磨されたのか、どちらにせよ狙った通りの平たいタイプのヒスイを発見できました。
目が覚めるような発色ではありませんが、光に透過すると生命色に輝くのが「このタイプの特徴」と言えます。(「芽吹」と「万葉」の間のタイプ、模様によっては「彩雲」としている)

ここではこのヒスイ1個だけ、運が良かったな〜。
今回はシナリオとして合格か?、あとは私が若くて超美男子か、あるいは美しい女性であったなら物語として完成度が一気に増すのでしょうね(笑)
まぁ、私は幻想と現実の狭間に生きているので「今のままで良し」とします。(誇るべきは創作能力と魂を錬磨する姿勢ですから)


帰り際に姫川河口にも寄りました。
一層と草が茂っていて、実りに向けて最後の力を開放している感じでした。(ちなみに桜つづみの堤防では、大勢が草刈りをしていました)




こちらは全てが砂だらけ…、予想してはいましたが残念な状態でした。
でも運が良ければ砂浜で「普通に打ち上がっているヒスイ」と出逢う事ができます。




浜辺を歩き先端に到着、海の藻屑となっていた地点は復活していました。
これから冬にかけて無くなったり現れたりして、頻繁に状態を変えていくのでしょう。



逆光であったので影に追われながらの探石で見やすかったですが、浜自体も閑散としていて「見やす過ぎた」ので物足りない感じでした。

河口では何も見付けられず終いでしたが、前半でヒスイと出逢えただけで帳消しです(笑)
後はどう活用するか、見本素材とするか…、加工素材とするか…、どちらにも使えそうなので悩みます。(やっくりと考えてみる)

黄昏時の海はとても良い雰囲気で、充実感すら感じられるのが不思議です。
しかし、この恩恵に甘えすぎると危険なので、やるべき事は進めて行くよう努力したいです。(この魅力(重力)に引っ張られ過ぎると「世捨て人」になりそうだ…)

それでは今回の探石記録を終えます。
2019年10月03日
最近は天気の良い日が続き、残暑と言うには余りにも季節はずれな陽気となっています。
それでも季節の変わり目らしく、朝晩の気温の変化が著しくなっているので体調管理には気を付けたいと思います。(また台風の影響を受けそうだな…)

え〜、10月に入りましたが、9月最後の探石記録を書きます。

いつもの押上の海岸、前回から2日しか経っていませんが秋晴れに誘われて遊びに来ました。
午前中(9時頃)だったので釣りを楽しんでいる人がいましたが、探し始める頃には帰って行きました。(時間帯で交代できるのも良いバランスですね(笑))





浜の環境は前回(2日前)とは全く変わっていてイマイチ…、平らだった波打ち際は押し上がりつつありました。(この状態が通常なのでしょうね)




またも自分の影を追いながらの探石。(目障りな影め(笑))
時々後ろ向きに歩くなどして見え方を変えながら探して折り返し地点に到着、ここは更に浜が押し上がっていて歩きづらかったです。




一通り歩き、ネフライト3個、玉髄5個、シーグラス3個、ロディン岩1個、オンファス輝石1個、ヒスイ転石6個を見付けました。


どれも小さめですが、練度・錬磨は良い感じ、磨くものと磨かないものとを分けて、それぞれに活用したいと思います。


この後に右側を探しましたが何も見付からず残念、砂や小砂利が多すぎたので仕方ないでしょう。(運が無かったとして諦める)





気を取り直して青海の海岸へ行きました。
やはりこちらも浜辺には通常より小さな石たちが目立ちました。(でも凄く良い天気)





ここも一通り歩いて、ロディン岩6個、キツネ石2個、ヒスイ輝石岩1個を見付けました。


ロディン岩は見本として集めましたが、使えそうなのは左のと右のだけでしょう。(サイズと姿形的に)
キツネ石はその分類でも特に綺麗なのを拾いました、サイズ的にも良い感じだと思います。

ヒスイはちょっと曹長石と混ざっている感じ、なのでヒスイ輝石岩としています。


光沢を示しているので大丈夫だと思いますが、念のため持ち帰り調べてみます。
ここでの転石は錬磨が乏しいのが多いので、微妙な石(純度が高くない石)の判断が難しかったりします。

それでも磨けば解るので、それは加工人の特権だと言えるでしょう(笑)

鉱物見本を探しながら「ヒスイ(ヒルコ神)に出逢う」と言ったシナリオとしては不十分か…、それでも諦めずに物語を綴れば、きっと「その時」が来るかと思います。(その時が来た後は大抵のヒスイに驚かなくなり、今までの感激が半減しますけど…)

糸魚川が「いしのまち」となり内も外も色々と動き出している人たちがいるようです。(くれぐれも「虎の尾」を踏むことのないよう気を付けて下さい)

願わくば「楽しい領域になるように」と祈りながらも、私は自身の表現を高めるべく努力して生きたいと思います。

それでは今回の探石記録を終えます。
2019年09月26日
先日の連休は残念な天気が続き、最終日は強風が吹き荒れて身の危険を感じました。(家の中でも)
温帯低気圧に変わってもあの風力…、まともに影響を受けていたら夜は寝ていられなかったでしょう。
数時間でおさまったのは幸いで、自然の驚異の一端を肌で感じた1日でした。(「一端」の規模ですんだのは幸いと言えます)

それでは9月下旬の探石記録を書きます。

いつもの押上の海岸、気持の良い秋晴れとなりましたので探石に出かけました。(9/25)
連休も過ぎたので閑散としているだろうと思ったのですが、意外に訪れている人が多くいました。(釣りや石探しを楽しんでいる人たちでした)





浜辺の環境は理想的で、長く、遅く、強い波が平らになった浜に寄せていました。
以前のような砂や小砂利は少なくなり、打ち上がりやすい(下からも出やすい)状態となっていました。


泡だらけの波が引く前に次ぎの波が来るので、ちょっと見づらかったですが、何より邪魔に感じるのは「自分の影」です(笑)
ここまで自分の影を邪魔だと思う状況も珍しいかと…、歩く先に(追うように)あるのが最も邪魔。
なるべくなら「追われるような時間帯」を選びたいですが、太陽の位置が変わっているので難しいです。(秋になってきたので右側から探すと良いのかも)


折り返し地点に到着、ここら辺は石が押し上がり坂になっていて歩き難いです。
今だ大きな石たちが姿を現さないので、押し上げる力の方が強いのだと思われます。




左側を一通り歩き、キツネ石1個、オンファス輝石2個、ネフライト2個、ヒスイ転石3個、アケビ石(愛称)1個を見付けました。


キツネ石は緑が多く綺麗なタイプで見本には良いかな?、オンファスは石質とサイズが良いので見本用に、ネフライトも質が良いので見本用にします。

ヒスイ転石は小さい2個は磨いて、灰色のは翡翠輝石が部分的に見られるので未研磨で活用します。(配列が悪いのか、不純物があるのか、翡翠輝石のキラキラがちょっと雑なのが残念)

個人的に集めているアケビ石(愛称)はサンプル(未研磨)で保管します。
このオンファスに匹敵する石質の良さは魅力的、ゾイサイトの類なのかな?、なんであれユニークな石です。(石として一定のレベル(私が認識している基準)を満たしている)


次は海岸の右側、常連のジイさん曰く「こっち側の方が拾える」そうです。
私としては拾えなくなった感があるのですが、タイミングや季節によって変わるのでしょう。(回数にもよるでしょうし)


私がここを探す頃には多くいた人たちの姿は無く、プライベートビーチ化していました(笑)
探された後ではありますが、これだけ良い波が寄せるので環境は常に変わり続けます。(あまり執着しても面白くない、楽しんでこその気晴らしです)


まずは行きで見付けたのは、ロディン岩1個、ネフライト2個、玉髄1個、ヒスイ転石1個です。


ロディン岩1個は見本で使えるだろうか?(使えなければ海に返す)、ネフライトはサイズも質も良いので見本用にし、玉髄は大きく透明度も高いのでサンプルとして保管(活用も考える)。

ヒスイ転石は紫が入るタイプですが色が見られず残念、でも微細な翡翠輝石が輝くので見本にはなりそうです。(このタイプのキラキラは微細で、石英のキラキラと良く似ている)
姿形も「ザ・ヒスイ」なので解りやすいかと、でも誰もが見て解る「神・ヒスイ」には見本は必用無いでしょうね(笑)

次は帰り際で見付けたオンファス輝石1個、ロディン岩1個、キツネ石2個、玉髄2個です。


オンファス輝石は大きめなので磨いて飾石に、ロディン岩は見本用にする(それとも海に返すか考え中)、石英部分の多いキツネ石は磨いてみる(クリソプレースと言えるのかな?)、玉髄は縞模様があって綺麗なので「縞瑪瑙」として磨いて見本用にします。


少し汗ばむ気温ではありましたが清々しい日で、晴天の下での探石を楽しめました。
豊富な種類の石たちと出逢えて良かった、なによりもオンファス輝石(サイズの良い)とアケビ石(愛称)が在ったのは嬉しい限り、意外に集まらず見本ケースが埋まらないのですよね〜(笑)

今回の探石記録は終わり、また秋晴れの海を楽しみたいと思います。
2019年09月16日
秋らしく不安定な天候が続いてはいますが、夜は過ごしやすい気温になりました。
数日前から夜空には「中秋の名月?」が輝き、とても美しく夜を照らしています。
現代は季節の変わり目が解りづらくなっていますが、注意深く探してみると「小さい秋」を見付ける事ができますので、試してみて下さい。

それでは今回も9月中旬の探石記録を書きます。

まずは青海の海岸、先日の状態が嘘のように穏やかな海が広がっていました。(9/15)
波は短く弱い状態で、濁りもなくなり底も見放題、まさにヒスイ日和って感じの環境でした。
ちなみに押上の海岸は人が多く、楽しめる状態ではありませんでした…。(それはそれで良い)





お昼頃からの探石だったので気温は高く、頭がクラクラしましたが時折吹く風が暑さを忘れさせてくれました。
面白い石を探しながら歩いていると、さっそくヒスイに似た石を発見。
これは「珪孔雀石の類」とか聞いた事があるなぁ…、乾くと白くパサパサになります。
鉱物としては面白いかと思いますが、サンプルとしてはイマイチな感じがします(笑)




次はヒスイ転石を発見、やはり荒れたので打ち寄せられていました。
最初は曹長石とロディン岩が混ざっている感じだと思いましたが、側面を見たり乾かして確認すると「紫が入るタイプのヒスイ」だと解りました。(青海側には多いタイプに思える)



多少の緑(白が混ざったような緑)も入っていて、その特徴もヒスイを示しています。
開始2〜3分で見付けたので、この後の集中力が散漫し「ある意味でのハングリー精神」が薄れてしまいました。(でも、そこまで良いヒスイ転石でもありません(笑))


続いて閃緑岩を発見、これは以前にフォッサマグナミュージアムにて教えてもらったので間違いないでしょう。(多分)
「二つの円が繋がる様子」を映している感じで面白い、サイズも丁度良いので飽きるまで飾ろうかと思います。(飽きたら海に返す)




私が別の楽しみに浸っていると、親父が「ヒスイの凝縮」って転石を見付けていました。
これがもっと大きかったら最高だったのに…、と思うのは私だけではないでしょう(笑)
それでもサンプルとして(ヒスイ転石としても)優秀、このレベルが現在でも見付かる事を証明してくれる存在となります。





私はと言うと、蛇紋岩が張り付いたロディン岩を見付けてサンプルにするか悩んでいました(笑)
ありそうで無いタイプだと思うので悩みましたが、微妙に大きいので海に返しました。





青海の海岸の探石を終え、帰りに姫川河口に寄りました。
先日と同様に植物と昆虫の楽園となっていて、まだまだ夏の印象が強いです。




ここも穏やかな環境となり海水の濁りもなくなっていました。
ちなみに、家族連れが釣りを楽しんでいたのが印象的でした。(あまりこの場所では見かけないので)




折り返し地点は分断されたままで、今度は逆の浜辺(対岸)が長く繋がったようです。
姫川も清流に戻り穏やか、数日でおさまったので大した荒れ方ではなかったのでしょう。
水底も見られるようになりましたが何も見付からない…、まぁ、誰かが見付けたかもしれないし、そうでないかもしれないし、タイミング(運)なので次ぎに期待します。





ここでの出逢いは蛇紋石、本当は濃緑の塊だったら嬉しいのですが、白いタイプでした。
このタイプは何かと混ざっている感じで、本来より硬いですが、太陽光による劣化の影響が強いように思えます。(バラバラになる事がある)


特に淡青(水色)タイプがそうで、不純物が影響しているのだと思われます。
半透明や濃緑タイプは劣化に強めで、見た感じでも不純物が少ない事が解ります。

これはどこまで保つのだろうか?、ちょっと試してみようかと思います。

今回も楽しかった、また秋の探石を楽しもうと思います。
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