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2020年04月15日
最近は天気が不安定になっていますが、やはり春を向かえたので日中の気温は10℃前後を保っています。(肌寒い程度です)
冬の寒さに比べたら辛くはないので、活動意欲も一定の水準を保ち続けています。
つくづく「寒さに弱くなったのだ」と感じるようになりましたので、これからの再生の季節を有効に活用したいと思います。

それでは4月四回目の探石記録を書きます。

連日の探石、やや空は曇っていて辺りが暗くなっていました。
前回に河口を歩いたので、今回は青海の海岸へ向かいました。(4/12)
浜は砂と小石が多く波は短くて強め、しかし風が強く冷たくて来た事を後悔しました(笑)



「寒いな〜」と、呟きながら歩いていると、ハーフパンツで元気に遊んでいる子どもたちを発見(笑)
昔は備わっていた耐性を失った事に気づかされます…、やっぱり子どもは「風の子」ですね。


オッサンの威厳を保つため?、に歩き続けていると、次第に太陽が顔を出し始めました。
これはチャンスと思い見付けた石たちを撮影、上がオンファス輝石で左の3個が蛇紋石、右の2個が緑色石英(キツネ石)です。


オンファス輝石は練度も練磨も不十分ですが、石質は良いので加工素材として使えそうです。
きっとピカピカに仕上がるかと思います。

蛇紋石は正確には緑色部分が蛇紋石(ボーウェナイト)になるのでしょう。
白い部分は大理石(緻密な石灰石)かと、濡れていると綺麗ですが乾くと粉を吹いたように白くなります。(硬度が低いので、加工の手始めには向いている石)

緑色石英は発色が良いのと、珪化が強めなのを拾いました。
サイズ的に見本として活用できそうです。


更に歩き普段とは違ったタイプの玉髄(瑪瑙?)を発見。


和名より英名の「カルセドニー」って感じが強い姿、部分的に白と灰色の縞模様も見えます。
切断してみたら面白い景色が出てくるかも、期待のできる石です。(期待ハズレって事もあるけどね(笑))


最後は赤色に染まる石英斑岩と、小さめの赤石(ジャスパー)です。


石英斑岩は年輪のような紋様が面白い、珪化木かと間違えそうです(笑)
堆積と言うよりは沈澱なのでしょうね…、裏には平らで灰色の地肌が見えます。(座りが良い)

赤石(ジャスパー)は乾くと油っぽい光沢が見られ、赤色のチャートとの区別がつきます。
黄土色が入るのも特徴ですが、同じ特徴で全く光沢が見られない石もあるので、識別する際は乾かすのが一番良いかと思います。

青海海岸の探石を終えたのですが、ちょっと物足りなさを感じたので姫川河口へ行きました。



相変わらず山側は曇り気味、これはこれで春を感じられる風景ではあります。




昨日の今日なので歩くコースを変え、川を横断して海との合流点に向かいました。
川幅は広いですが川淵は穏やかな流れで、水底も見られる透明度がありました。




海との合流点も特に変わらず(1日しか経っていないし)、昨日と同じく川の流れは強かったです。
水温は冷たく拾い上げて確認するのが辛かったですが、近くにある石たちに触れると石の温もりが冷えた手を温めてくれました。




いつもとは逆ルート、ここから浜の探石が始まります。
たった1日の経過でしたが浜は変化し、小石たちが散乱していました。(さすが日本海です)




最初の出逢いは緑色石英(キツネ石)。


発色も良く珪化は強めですがサイズが大きい…、しっくりこなかったので海に返しました。(イナリ感が強いタイプでした)


次はオンファス輝石、割れた姿と分断している石英が面白いです。


オンファス輝石自体の石質は脆いタイプ、しばらく飾石に使えるか吟味しましたが、これも海に返しました。(座りも微妙でした)


オンファス輝石を吟味している最中に、足下で僅かに光の膨張を感じました。
大きめの石の下に隠れていたのは「パステルカラーの石」、周りの石たちとの違いは明確です。




最初は「デュモルチェライトを多く含んだ珪石(石英斑岩)?」かとも思ったのですが、重さや質感が全然違い、乾かして太陽光下で確認するとヒスイ転石だと確信しました。

これは横川から出る青ヒスイに似ている、もっと鮮やかな青が流れるのですが、これは水色っぽくて全体に広がっています。(水面のようなコントラストがある)
青海川で出るタイプなのだろうか?、多く拾えるヒスイではないのでデータが足りませんが、産地は「横川・大所川・青海川」のいずれかだと思います。

なんであれ来て良かったです(笑)


こちらでも赤石(ジャスパー)を発見、少しサイズがアップしました。


乾かすと光沢を示し、僅かですが水晶も含んでいるようです。
丁度良いサイズなので、いろいろと活用を考えたいと思います。


今度は青色を含んだ石、これはヒスイ転石なのだろうか?



石英斑岩にも見えますが乾かすと違いが解ります、霜降りのような模様があって硬度・重さ・質感も十分、でも翡翠輝石(キラキラ)は見られません。

少数ながら似たいような石を見た事がありますが、そのどれもがヒスイに良く似ています。
きっと母石はヒスイの成分が多いのだと思う、でもオンファス輝石に近くなっているのか、それともロディン岩(ソーダ珪灰石も?)と混ざっているのか、そんな感じなのではと予想しています。(私の勝手な予想です)

考えても解らないので分析するか、解る人に聞こうと思います(笑)


最後はアケビ石(灰簾石の分類)と、鶯石(ロディン岩)です。



アケビ石(愛称)は滅紫で滑らか、でもちょっと混ざりが多くて私好みじゃない…。
もっと良い発色(良い石質)のサンプルがあるので海に返しました。

鶯石(愛称)は黄緑が綺麗なタイプ、中央付近の不純物がクリソタイルで左端の不純物はアクチノ閃石なのだろうか?(ここら辺も詳しく聞いてみようかと思う)

両方ともゾイサイトに分類されるのでしょう。(多分)
見た目は違いますが質感と言うか…、似た特徴を感じるので納得できるような気がします。(透明感の無さで曹長石との区別も付きやすい)

なんだかんだで、いろいろな石と出逢えて楽しかった〜。
また海へ遊びに行きたいと思います。


これで今回の探石記録を終わります。



前回で紹介したリングパーツで、ブレスレットを制作しました。



どちらもアレンジの商品、太いタイプは磁石で「脱着が容易な仕様」になっていて、細いタイプはボタン式で脱着にコツがいりますが「軽い」と言うメリットがあります。

男性用として私の手首サイズに合わせています、女性にも需要があった場合はサイズを変更したブレスを作ろうかと思います。(男性でも細い人はいるし)

私は「装飾品を身に付けられない」と言った残念な体質なので、楽しめる人は私の分まで身に付けてもらえると嬉しく思います。
2020年04月13日
暖かくなったかと思ったら冬に逆戻り…、まだまだ三寒四温を繰り返す日々が続いています。
これで最後にしてほしいな…、今は「季節が良くなっていく事だけが救い」なので、四月後半は穏やかな日和になる事を願います。(人間にとって辛い時期になるので…)
でも糸魚川に感染者が出ていない事だけでも救いと言えます。

それでは4月三回目の探石記録を書きます。

今回も姫川河口で探石、午前中は晴れていましたが午後から山側から曇ってきました。(4/11)
山の雪は溶けて少なくなってきましたが油断は禁物、一夜で雪化粧に戻ったりしますので急激な気温の変化には気を付けたいと思います。(特に体調管理に気を付けたい)




この時点では海側は晴れていて、辛うじて太陽光が浜辺を照らします。
浜は砂が多く波は長め、前回よりも石が少なくなっていて残念な状態でした。
気温はそこまで低くはなく(高くもなく)、風が弱かったので探石を楽しむ事はできました。




川との合流点は前回とあまり変わりませんが、今回は川の流れの方が強めでした。
この辺りから海側の空も曇ってきて、探石の「効率」と「楽しみ」を奪い始めました…。




ここまでで見付けたのは、石英類(瑪瑙・石英斑岩・緑色石英)とネフライトです。


瑪瑙はカルサイト(方解石)と混ざっているタイプ、なかなか面白いです。

石英斑岩は赤色タイプ、活用次第で面白くなるかと思います。

緑色石英は茶色が少ないタイプ、使えるか吟味したいと思います。

ネフライトは河口にしては練度・練磨が良いタイプ、見本になりそうです。


ちょっと波打ち際は期待できなかったので川淵を歩いていると、ぼんやりと赤く光る石を発見。
川から引き上げて確認したところ、バラ輝石と思われる発色と特徴が見られました。


この時点では太陽光が乏しすぎて輝石が確認できず、確証が持てませんでした。
マンガンによるものだと思われる表面の黒ずみが特徴的で、姿もバラ輝石を示し、触り心地も滑らさを伝えています。
何よりもズッシリと重く、前回の金華石と同じくらいの重量がありました。(黄鉄鉱も入っていないのに)

とにかく「普通の石ではない」と感じたので持ち帰り慎重に確認すると、表面には微細なキラキラ(輝石)が見られてバラ輝石である事が解りました。(間違いないと思います)
一部に平らな面があるので飾石として一面を磨くか、加工素材として活用するか迷いますが、いずれにせよ有効に活用できそうです。

どうも輝石類は光を膨張する特徴があるように思えます。
翡翠輝石・オンファス輝石・バラ輝石、これらは不思議な光を放ち存在を知らせてくれます。
圧倒的にヒスイが光を膨張しますが、残りの二つも目に付く特徴が良く似ているので「光の眷属」なのでしょう。
ヒスイが「神」なら、オンファス輝石は「精霊」でバラ輝石は「妖精」か?(その両方か?)
面白い、創作意欲が湧いてくるな〜、これは異玉・生玉に活用できる要素です。

まだまだ石たちから学ぶ事が多いようです。(自然が「神」なので全ての石は「神々のカケラ」と言えるのですけどね)


波打ち際に戻り緑色石英(キツネ石)1個と、鶯石(ロディン岩)3個を発見。


一番上が緑色石英(キツネ石)、ロディン岩に似ていますが発色が異なります。
石質も違うので乾くと良く解ります。

鶯石(ロディン岩)は中央のが良質、黄緑色を示し蛇紋岩?(クリソタイル?)と混ざっている事が多いです。(白地に黄緑色が良質タイプです)
このタイプは「ライトグリーン クリノゾイサイト」とかにならないのだろうか?、和名なら「萌簾石」とかにすると春らしくて良い気がするな〜。(桜簾石と萌簾石で良いかと)

まぁ、愛称としては「鶯石」で良いかな(笑)


最後の最後で鶯石(ロディン岩)2個と、ヒスイ転石1個を発見。


鶯石(ロディン岩)は右のが最良、こういったタイプが活用に適しているでしょう。(ヒスイとの区別は確実に行う事が必須)

ヒスイ転石は、やはり光源が乏しくて珪石や曹長石との区別が難しかったです。
重さと質感はヒスイそのもの、でも良く似た(質の良いタイプの)珪石や曹長石があるので「光沢」や「輝石」が確認できなくては判断に困ります。

特に、このタイプは翡翠輝石(キラキラ)を強く示さないので普通でも難しい…。
際立った滑らかさと、今までの探石サンプルと、加工での経験則が識別のカギとなります。(小滝系で、白く艶やかなタイプのヒスイなのだと思います)


探石を終えて帰る頃に空が晴れました(笑)


もっと早く晴れて欲しかった…、夕日だと黄色が強すぎて識別しづらいです。(白色光が理想的なので、朝日や夕日では困難)

それでも今回は大きめのバラ輝石と、小さなヒスイ転石に出逢えたので良かった。
曇り空でも探石を楽しめた事に感謝したいと思います。


これで今回の探石記録を終わります。



え〜、ここで制作した品の紹介、リングパーツの磨きが仕上がりました。


このタイプは「ワイルド」を重視しているので無骨感を出しています。
色も鮮やかなヒスイは使わず、落ち着いた色調の素材を用いて加工しました。

無骨感と素朴感を合わせ持つので、民芸としてのアクセサリーに活用できるかと思います。
アレンジの品や、コラボの品に使用して、商品・作品の幅を広げたいと思います。

厳しい世の中となっていますが、頑張って乗り越えましょう!
2020年04月10日
桜は満開となり、日中は暖かい陽気が続いています。(まだ夜は気温が低いけど)
河川敷の桜も満開となっていましたが、潮風による塩害なのか、それとも急激に気温が下がった日に霜が降りたのか、桜の花びらの一部が茶色に変色して少し残念な姿となっていました。
私(人間)が勝手に残念がるだけですが、やはり美しい存在には本領を発揮していてほしいです。

それでは4月二回目の探石記録を書きます。

朝から晴れていましたが仕事(加工)に専念し、午後からの探石となりました。(4/7)
急にお昼頃から雲が広がり、やや曇り空っぽくなってしまいました…、それでも芽吹き出した植物が私を迎えてくれているようで嬉しくなります。(勝手に思っているだけです(笑))




浜は砂が多く上がり波も強め、でも風はなく干潮だったので歩きやすく探しやすい環境でした。
打ち上がった石や、波が大きく引いた際に出てくる石などを注意深く見ながら歩きました。




川との合流点に着いた頃には雲から太陽が出始め、辺りを明るく照らすようになりました。
頻繁に太陽が出たり陰ったりを繰り返すと、その明暗に目が慣れるのに苦労します(笑)
姫川の流れは強めでしたが波の方が高く、たまに浜辺を越えて川に流れ込んでいました。




今回は不思議と石の種類が豊富だったので、ワクワクしながら探せました。
そんな中で見付けたのはロディン岩、紫色の脈が流れています。


紫色はザクロ石の成分かと思いますので、これは灰簾石が混ざったロディン岩なのでしょう。
滅紫が通常ですが、このタイプのロディン岩に入ると発色が明るくなるのが不思議です。

しかし逆に硬度が低くなるようで、光沢を示す筈のアケビ石(灰簾石)に艶は見られません。
場所が姫川河口なので基本的に練磨が足りませんが、それでも硬度の違いは解ります。(表面が白くパサつきます)
表面に閃石のようなキラキラも見られアクチノ閃石が混ざっている感じなので、そもれ影響しているのかもしれません。(もしかしたら、この紫色は雲母の成分によるものなのかも?)


次は黄鉄鉱が大量に入った珪岩、これは金華石で良いのだと思います。


満開となった桜のように咲き乱れる金色(こんじき)の華、やっと出逢えました!
探石をしていて金華石は初めて、普段から意識していないと気が付かないのですが、ここまで表面に金色が輝いていたら誰でも解るでしょう(笑)

運が良かった…、座りも良く姿も良い、これ程の美石に出逢えるのだから探石はやめられません!
石を拾い続けているお爺さん達の気持も解るな〜、しかしそればかりに執着していては仕事にならない矛盾、仕事の一環になっている自分は幸せなのだと感じます。(逆に仕事にした苦しみもあるけどね…)
とにかく、これはこのまま飾石(水石)として活用するのが良いかと思います。(勿体なくて切断できない(笑))


波打ち際が荒れだしたので川淵を歩いていると、淡紫が入るタイプのヒスイを発見。


このタイプはロディン岩と混ざるので、どこまでがヒスイなのか悩む事が多いです。
一応、表面には微細な翡翠輝石がキラキラと輝いていて、淡紫とも淡灰色とも見分けがつかない色が所々に見られます。

これはヒスイ輝石岩かな〜、切断してみると解りやすいので確認したいと思います。
どちらであれ加工には適応できる素材なので、無駄なく活用したいと思います。


姫川はやや濁っていて増水していますが、浅瀬では水底の石を確認する事ができます。
手で水温を確認してみると生ぬるく、流れの穏やかな浅瀬は太陽光と石の温もりの影響を多く受けているように思えました。




今度は座りと紋様の良い石英斑岩(薬石)を発見。


紋様のバランスが良い、大きさも良く座りも良い、河口にしては練磨も良い、なかなか優秀な
石英斑岩(薬石)です。
飾って楽しむか、お風呂に入れて楽しむか、悩みますが両方楽しんでみます(笑)


波打ち際に戻りピンクゾイサイト(灰簾石)を発見。


特に白地が美しく、そこに淡く明るいピンク色が入った美石です。
正確には「ピンク クリノゾイサイト」と言うのだろうか?、灰簾石も「単斜灰簾石」になるのかな?
省略しているので忘れがちですが、どうせならマンガン量が足りないピンク色の灰簾石を「桜簾石」にできないのだろうか?(灰と桃の間って事で)

どうであれ今の季節にピッタリの石、このタイプの最大の魅力はピンク色ではなく母石の「白地」で、白が美しいほど価値が高まります。(その白地にピンク色が多く濃く入っていれば最高級)
金華石に続き、素晴らしい美石に出逢えて満足です!


最後は、ちょっと変わった石を発見。



ロディン岩なのか…、珪石なのか…、魚卵みたいな模様が不思議で面白い石です。
貝殻(巻き貝の蓋?)かとも思ったのですが硬度が高く、この時点で光沢を示すので硬度6以上はありそうです。(重さも十分にあるし)

何なのだろうか?、瑪瑙系でもなさそうだし…。
稀にロディン岩で同じ様なのがあった気もするのですが、記憶が曖昧すぎて確証がない(笑)
よって、解る人に聞いてみる事にします。(珪化した貝殻か?)



探石を終えて少し時間があったので、姫川港の近くの「ひめかわみなと公園」で花見を楽しみました。(広く覆っていた雲が無くなり快晴となりました)






ここは私の思い出の公園、初めて糸魚川に来た際に借りたアパートが近くにあって、よく遊びに来ていました。
最初に来た訪れた季節も春で、この桜が見事に咲いていました。(懐かしいな〜、ここの桜は完璧でした)
もうそのアパートは無く、アパートが在った場所は防風林を兼ねた土手になっています。(公園の一部になった感じです)

ここでは近所の年輩の人たちがマレットゴルフ(ゲートボール?)を楽しんでいたり、チビッコが遊んでいたりします。
あまり活用されていない感じがするのは残念、けっこう広くて歩いてみると面白い発見があったりします。(今は人が少ないのは仕方ないですね…)

そんなこんなと、桜の木の下で思い出に耽りながら疲れを癒し、満足な成果と共に家に帰りました。(幸せの一時です)


移ろいながらも変わらない季節の美しさ、変わず胸躍る探石の楽しさ、飽きる事のない創作活動、唯一致命的に崩れているのが共同幻想での経済(売上げ)…、こればかりは仕方がない。
それに私の仕事は「売上げの見込み」や「売上げ予測」が出来た事がないので、毎月、毎年、確証のない不安定な状態は「日常茶飯事」と言えます。(「在るべき姿」と「約束された未来」は見えているけど)

ある程度の耐性があるから自由を楽しめるのでしょう、安定と引き替えにしてきた時間は私に「一定の強さ」を与えてくれたように思えます。
それと忘れてはいけないのが「支えてくれた人たち」で、とても感謝しています。(いなかったら、とっくに死んでるかと…)

この試練を終えた後、存分に楽しめるよう「コミュニティーの場」を少しずつ開拓して行きたいと思いますので、その際には協力をお願いします。


これで今回の探石記録を終わります。
2020年04月08日
今回は、天照大御神「幻日」の五作目を紹介します。

加工に用いたのは「以前から探していた原石の片割れ」、やっと見付ける事ができました!
もう同じヒスイでは作れないと思っていたので、この出逢いに歓喜しています。
背景は渓谷の岩肌に芽吹く新緑をイメージし、新しい生命(いのち)の誕生を祝福する神白の太陽を表現しました。




シリーズを通して透明度が高く、光を膨張するような美しい光沢を示します。
ライチの果肉のように瑞々しい白地には、僅かですが淡緑が流れています。
雪解けが始まった山々を照らす生命の陽光は、雪解け水に反射して己自身も包み込みます。





光にかざすと神秘的に透過し、伝え聞く「満たされた器」を強く感じます。
まるで生きているかのように輝く姿は不滅で、これから人の世が続く限り「共に在る事」を約束された存在となります。




久々の神玉の制作でしたが、満足する仕上がりとなりました!
何と言っても探し続けた原石(の片割れ)が見付かったのが嬉しい、でも僅かしかないのでツキヨミとスサノオを1点ずつしか作れないでしょう…。(致命的なヒビが多いタイプなので…)
いや、作れるだけ有り難い、再び月光と天上天下が作れる事を感謝したいと思います。



今回の神玉には、今現在の憂鬱を晴らす「祈り」を込めてあります。
私の創造がどれだけ現実(自然)に干渉できるのかは解りませんが、現実の太陽と幻の太陽(幻日)の力で人の世の驚異をはね除けたいと思います。(それでこそのアマテラス)

どうにも不思議なのは目的で、「増える事だけ」を目的にしているのだろうか?
いまいち解らないな…、でも人間もそうであるのなら「その目的での上位」に敵う訳がないので、今まで人間がそうしてきたであろう事を人間自体が受け続けるのでしょうね…。

まぁ、だとしても「はね除ける事を強く願う」ので、その後の生き方は考えてほしいです。(魂の高め方を学んで欲しい)
同じ事を繰り返し成長を止めて、低賃金労働要員のまま、大量消費要員のまま、先へ進まず国としての衛生環境も整えないのであれば、知性を与えられた意味が無いのでそれらの国々は滅びに向かうでしょう。(闘争と言うよりは暗殺に近く、戦う前に先手を取られている)

いつまでも「呪い」に頼っていないで、人としての在り方を見出してほしいです。
それと「人間は生物である事」も忘れないで下さい。(人間と言うのは「メリットが偏っているのにデメリットは平等」って事が嫌いなようです)


一応書きますが、私が願うのは同志の存続であって、全人類の延命ではありません。(規模がデカすぎて届かない…)
2020年04月04日
4月を迎え、糸魚川にも本格的な春が訪れました。
桜も咲き始めて景色は華やかさを増し、再生の季節が細胞を覚醒させて行くのを感じます。
共同幻想はガタガタで大変な事態となっていますが、その影響を一切受けない現実領域は更に輝きを増し、躍動の季節に向かうのでしょう。
その力の僅かなカケラでも欲しい…、そう願いながら人類は歩んで来たのかもしれません。

それでは4月一回目の探石記録を書きます。

快晴となったので押上の海岸へ探石に出かけました。(4/3)
午前中でしたが数人が訪れていて、それぞれに美しい海を楽しんでいました。





浜の環境は満潮で波が長く強め、なだらかで小石が多く歩きやすい状態でした。
しかし頻繁に寄せてくる長くて速めの波により視界が遮られ、やや探しづらい環境でもありました。(更に石たちが太陽光で輝きまくって目が眩みます(笑))




ようやく折り返し地点には大きめの石が集まり、飾石や素材を探せるようになりました。
でも到着した頃には波が強くなり、波しぶきも上がって更に探しづらい状態となりました…。




この時点で見付けたのは晶洞を伴う石英1個、緑色石英(キツネ石)1個、蛇紋岩1個、石英斑岩(薬石)1個、流紋岩1個です。


晶洞を伴う石英は小さい剣水晶が見られて綺麗、子どもの頃はこれを見てワクワクしながら探した思い出があります(笑)

緑色石英は発色が強くて珪化が乏しいキツネ石タイプ、見本としては丁度良い感じなので活用できそうです。

蛇紋岩はアンチゴライトの類なのかな?(リザーダイトも含んでいるのか?)、表面はツルツルしていて石質は安定している感じ、乾くと白くなるので硬度は低い事が解ります。(でも手触りは良い)

石英斑岩は薬石タイプ、魅力的な紋様だったので拾いました。(メリハリがあって良い)

流紋岩も紋様が魅力的、そのまま磨いても良いし造形しても面白い素材だと思います。


帰り際では碧玉?と滑石?を見付けました。


碧玉?は、乾くと油っぽい光沢を見せる部分がありますが硬度が低い感じがします。
石質が悪いのだろうか?、ちょっと疑問が残る石です。(確認してみるか)

滑石?は柔らかい部分が凹んで面白い形になっています。
硬度は鉄よりも低く傷が付きますが、黄色っぽい部分は硬度が高く別の鉱物が混ざっているのだと思われます。(磨いてみようかと思います)

今回はヒスイとは出逢えませんでした…、でも良い気晴らしになったので良しとします(笑)


今年は「コミュニティーの開拓」に意気込んでいたのですが、新型のウイルスによって出鼻を挫かれました…。
人を集めなければ賑わいませんが、集まると感染拡大の恐れが高くなります。
こればかりはどうにもならないけど、準備は進めて行けるので少しずつ未来へ向けて行動したいと思います。(今は(と言うかいつも通り)単体で出来る事を優先して努力したいと思います)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月31日
早いもので3月も終わり、卒業・旅立ちの季節から始まりの季節へと移り変わります。
コロナウイルスとの闘いも「新たな幕開け」となり、ステージを変えた生存競争が始まるのでしょう。
ここで「最も恐ろしいのが人間」って事がバレなければ良いのですが…、もしこの一線を越えたなら幻想は粉砕され「人の文化の終焉」が訪れるでしょう。
何の為に「知性」が備わっているのか、各々で考えた方が良いのでしょね。

それでは3月最後の探石記録を書きます。

前日に引き続き天気は晴れ、霞がかる水平線は春ならではの景色と言えます。(3/26)
今回は久しぶりに青海の海岸での探石、良い出逢いを願いながら歩きました。



浜は波が弱く短くてなだらかで、とても探しやすい状態でした。
若干、小砂利が多い状態でしたが「打ち上げられた石の多さ」で十分補っています(笑)


まずは右側から探石、波打ち際を見ながらも「後方の乾いた石たち」にも注目しました。
しばらくしてオンファス輝石とバラ輝石を発見、どちらも波打ち際での出逢いです。


オンファス輝石は青海の海岸らしい姿、錬磨は劣りますが素材として優秀です。
ここの海岸の特徴も出ているので、サンプルとしても活用できます。

バラ輝石は「再会」と言う感じ(笑)、前日よりも濃い色で乾いた際のキラキラ(輝石)も美しいです。
これで4個目、稀少な部類なので連続で出逢えたのはラッキーでした。(河川工事も影響しているのかな?)

希少性で言えばピンクゾイサイト〜チューライトと、どちらが珍しいのだろうか?
まず発色を比べるとピンクゾイサイト〜チューライトの方が人気があるように思えますが、ネームバリューはバラ輝石(ロードナイト)の方が格上に思えます。

素材としての保有量を見ると、昔から石拾いしている人のストックにはピンクゾイサイト〜チューライトの方が多く、バラ輝石は「知られていなかった事」や「発色が渋い事」もあり保有している人が少ないようです。(ピンク翡翠として集めていたのだろうから、ピンク色が明るい石を優先したのでしょう)
ただ、ピンクゾイサイトとチューライトを分けて考えると、圧倒的にチューライトが少ないので、希少性で言えば「桃簾石(チューライト)」、「バラ輝石(ロードナイト)」、「ピンクゾイサイト(マンガン量が足りない桃色の灰簾石)」の順になるのだと思います。
私の保有しているサンプルの数もそうなので、あながち間違った予測ではないと思います(笑)


次ぎに見付けたのはロディン岩とヒスイが混ざった転石。




表面(表皮)を見ると緑が入ったロディン岩、しかし裏面(内側)を見ると左半分に淡紫のヒスイが見られます。
滅紫を示す灰簾石の類かとも思いルーペで確認したところ、発色の違いと翡翠輝石を確認する事ができました。(念には念を入れました)

側面を見ると半々なのが良く解るかと思います。
紫ヒスイには珍しい事ではなくて、大きな紫ヒスイほどロディン岩が混ざっています。(ロディン岩に紫ヒスイが混ざっているのかな?)
ちなみに、これを半日くらい塩酸に入れておくとロディン岩部分がバラバラになって、ヒスイ部分が残ります。(繋ぎみたいにロディン岩が入っていると、ヒスイ部分も繋ぎがバラバラになり小さい欠片になります)

よって、この「古代人の奥歯」みたいな転石は、ヒスイ輝石岩とした方が正確なのかもしれません。(何にせよ面白いサンプル(見本)です)


更に、軟玉(アクチノ閃石?)と緑色石英です。



軟玉はアクチノ閃石で良いのかな?、蛇紋岩のクリソタイルと似た感じでもあるのですが、硬度が違うから大丈夫かと思っています。(これも聞いてみるか)
部分的に黄緑を示す事があり、その発色がロディン岩(鶯石タイプ)に似ているので、何かしら影響し合っているようにも思えます。(ロディン岩と混ざっていたりする)
乾いていると白くパサつきますがキラキラして綺麗、磨ても満足な光沢は出ない感じだけど黄緑は見やすくなる、なんとも扱いづらい感じがします。
磨き方を変えるか、コーティングするかで解決するかも…、そこまで拘っている人がいるなら知り合いたい気もします(笑)

緑色石英は「まさに緑色石英」って感じ、もう母体だったであろうキツネ石が見られません(笑)
ニッケルでの発色ならクリソプレースと呼べるそうです。
疑問なのはキツネ石自体に雲母が入っていて、その雲母(緑色の雲母)が起因しての発色だったらアベンチュリンになるのだろうか?(と言うか、そういう状態にも成りうるのだろうか?)
ちょっと気になりますが、クリソプレースの方が格上なので「成るのであればサンプルがほしい」ってくらいの感じです(笑)
今回のは微細な雲母は見られないので、クリソプレースの類で良いのだと思います。(色の起因自体も違うのだろうし)


今度は左側を探石、こちらの方が砂が多く上がっていました。
注意深く押し上がった乾いた石たちを見ていると、緑が入る流紋岩?を発見。


これは珪孔雀石が混ざった流紋岩で良いのかな?、まずキツネ石タイプではないです。
川で見付ける事も多く、粉々した緑部分と石英脈が混ざっている事が多いです。(珪化が良いタイプには粉々した緑部分は見られない感じ)
この緑は銅による発色なのだろうか?、また答え合わせして確かめようと思います。


次はソーダ珪灰石とブドウ石が混ざった転石。


どちらの比率が高いのかは「白濁の度合い」に、関係しているように思えます。
この場合だとソーダ珪灰石の方が多いかと、このタイプはヒスイを含む事がり、中身に圧砕状で入っている事もあります。(大きい方が可能性が高くて、今回のサイズでは入っていないでしょう)
要は大きなヒスイ輝石岩の外側(表皮)である事が多く、外側(表皮)が剥がれた状態なのか、中身を伴って砕けた状態なのかでヒスイを含む可能性(含む量)が変わるようです。

石自体は綺麗、どちらかと言えばブドウ石が多い方が透明度が高くなり淡緑になります。
硬度も高い方で光沢も出せなくはない、不純物により硬度が不安定になるのでデリケートな石(岩石)ではあります。

バランスの良いタイプを活用するのが理想的、名前はブドウ石(プレナイト)として表示できるのだと思います。(って言うか、表示できるタイプを活用する)


最後は発色と珪化が優秀な緑色石英(キツネ石)。


上のは特に珪化が良くて「これがヒスイだったら…」って、多くの収集家が悔やむタイプです。
思わずキツネとして騙すなら最後まで騙して欲しいと願ってしまいますが、事実を受け入れて「この石に宿る魅力」に向き合いたいと思います(笑)

普通に見て凄く綺麗、「こんな石が日本にあるんだ」って普通に思います。
上位となるヒスイ(他、優れた石たち)があるので存在が霞みますが、グレードが良ければ「ある程度の美石たちに匹敵する存在」にはなれるかと思います。(ヒスイは存在自体が特殊なので「絶対に越えられない壁」が存在する)

とにかく必須事項は改名、キツネ石って名前では話にならない(笑)
石好きのお爺さんは「フォックスストーンは?」と言いますが、英名にしてもキツネじゃ意味不明すぎて駄目だと思います。
クリソプレースと称するには不十分な純度、無難なところで緑色石英(グリーンクォーツ?)とするのが関の山なのだろうか?

どの鉱物にも言えますが、存在を高める際に「石質の悪さは致命的」だと言えます。(名前の悪さも)
基礎であり本質、全ての存在に言える事であり色はその次ぎ、誤魔化しの効かない地金が「存在の高さを裏付ける魅力の質量」と言えます。

そこまで高めた領域を求めて行くのか、それとも「それぞれの石」に合わせて研磨方法や活用法を変えて行くのか、両方を両立するのなら「そもそもに別の高みを目指している」って事を割り切って進まなくてはならないでしょうね…。

あ、面倒な話になってしまいました。
とにかく探石は楽しいし、糸魚川は石の宝庫なので最高、未来を考えても可能性は広がって行きます。(人材とシステムを整備する必要はあるけど…)

今後も引き続き「神々(自然)との交歓」を楽しみたいと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月29日
共同幻想の領域に歪みが生じていますが、それを乗り越えた先に人間の進化があるのでしょう。
現実領域での生存競争にも打ち勝たなければ、生物としての成長も見込めません。
人類は逃げ回った結果、多くの領域での試練を増やしたようにも思えます。
なんであれ、この後に明るい未来が在る事を願うばかりです。

それでは3月七回目の探石記録を書きます。

お馴染みの押上の海岸での探石です。(3/25)
天気は快晴で最高の探石日和、体中で細胞が活性化するのが解ります。





浜はかなり押し上がった状態、波は強めで速くて波打ち際は探しづらかったです。
でも風は弱く気温も高めだったので、環境としては最高でした。(海も綺麗だし)




折り返し地点は相変わらず小砂利が多くなだらか、この小砂利が海に引き込まれない事には大きめの石は出てきません。(でも歩きやすくて助かる(笑))




この時点で見付けたのは、ヒスイ転石3個とロディン岩?1個。


ヒスイ転石は、一番上と一番下の淡紫が入ったタイプ、ちょっと石質が弱い感じですがキラキラが見えて小さい2個には光沢も見られます。

真ん中のは…、母体はロディン岩だと思うのですがヒスイも僅かに入っている感じがします。
非常に滑らかで光沢がありますが、データに合うヒスイのサンプルを持ち合わせていないので、岩石として識別しました。(分析しても面白い石かも)
ヒスイであっても、ヒスイ輝石岩として「岩の分類」になるでしょう。


次はネフライト4個、なかなか良質です。


石質の良いネフライトを優先して拾っていますが、発色が良ければ「多少の石質の悪さ」も気にしないで集めています。(左下のが色は良くて石質が少し劣るタイプ)
丁寧に磨くと多少の差は解らなくなるので問題ないでしょう(笑)


更にバラ輝石とロディン岩です。


またバラ輝石を拾えました、今度は大丈夫だと思います。
色的には似た石がたくさんありますが、表面の角砂糖のようなキラキラ(輝石)が密集している石は探しても簡単には見付かりません。(シャーベットみたい)
何と言っても名前の響きが良い、更に英名でもロードナイトなので気品が伝わります。
ヒスイと同じ輝石類だし、貴石として認識しても文句はないでしょう。(多分)
優先して活用すべき石ですが、稀少なのでなかなか出逢えないのが残念です。(だから価値があるのですよね(笑))

ロディン岩は滅紫が少し入っているアケビ石(愛称)タイプ、やはりこの系統は灰簾石の分類として考えて良いのだそうです。
くすんだ発色なので納得できる、総じて石質が良いのには理由があるのだろうか?
マンガンの成分とザクロ石の成分との違いなのかな?、この石も優秀だと言えますが名前が映えないのが残念かもしれません。(でも磨くとピカピカ)


更に更に紋様が面白い流紋岩です。


何というか…、砂漠の夕暮れって感じ、アラビアンナイトでも良いのかな?
日本の景色として見るのは難しいように思えますが、それでも面白い石ではあります。(砂丘として見ても良いのかも)
一般的にはピクチャーストーンと呼ぶのかな?、芸術の原点を感じます。(ここに人の意志が宿って美術となる)


帰り際ではオンファス輝石を発見。


非常に滑らか、海岸転石の中で一番滑らかなのではないだろうか?
この滑らかさは「ヒスイを母体としているから」との事で、そうじゃないオンファス輝石はガサガサのが多いのだそうです。
これも輝石類、やはり輝く石は優秀で私と相性が良いと感じます。(自己判断ですが)


次はロディン岩3個、オンファス輝石1個、ヒスイ転石1個です。


ロディン岩は大と中がアケビ石(灰簾石)タイプ、小も質からして同じだと思いますが滅紫は見られません。(端っこの欠片かな?)
乾いても光沢を強く示すのはヒスイ輝石・オンファス輝石・アケビ石(灰簾石)くらいかと。
石質が良くなればネフライト・玉髄・ロディン岩(鶯石タイプ)・ジャスパーなども艶が見られますが、そこまで強い光沢とは言えません。

オンファス輝石はさっきのと同様に良質、ツルツルのピカピカなので触っていると癖になります。
吸い付く肌のような滑らかさ、これはヒスイを産出する「糸魚川のオンファス輝石の特徴」だと言えるのでしょう。(海で磨かれるし)

ヒスイ転石は理想的な姿、角張りながら丸みを帯び滑らかで艶やか、押上海岸の練度・錬磨の高いヒスイ転石は小さくても(色が無くても)人気があります。
黒い線が流れるタイプのヒスイで、同じタイプの転石を集めてサンプルとして保管しています。
こういったデータの蓄積がヒスイの識別に大いに役立ち、今後は産地特定の「一つの基準」となる事でしょう。(糸魚川ヒスイを扱う者には必須のサンプル)

私の場合はレア度別にケースに分けて保管しているので、転石として多いタイプも解ります。(まぁ、普通に考えても灰色や白色が多いのは解りますね(笑))


最後は模様が面白い石英?(いや曹長石か?)です。


これは玉髄なのだろうか?、いつものよりも白濁していて瑪瑙のような縞模様でもありません。
質が良い曹長石なのか?、アルビタイトっぽさも感る特徴が見られます。
それとも透明度が高いソーダ珪灰石なのか?(それらが混ざっているのか?)
解らないな〜、解ったところで…、って話でもありますが分析してもらおうかと思います(笑)

次の日も探石に行ったので、次回はその事を書きます。(仕事(加工)もやってますよ!)


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月26日
繰り返される三寒四温は穏やかな変化となり、河川敷の桜の蕾も膨らみ始めました。
早く咲いて欲しいな〜、そして長く楽しめる事を願います。(せめて現実だけでも楽しみたい)

それでは3月六回目の探石記録を書きます。

この日は午後からの探石、気温が上がって良い天気でした、(3/23)
山の雪もだいぶ溶けた感じ、本格的な雪解けの季節が訪れます。




土砂集めは終わったのだろうか?、もう重機も積み上がった土砂もありません。
これから梅雨にかけての増水で、再び川の形が変わるのでしょう。(そして整備を繰り返す)




浜は波が長く小砂利が多い状態で、あまり良い環境とは言えませんでした。
風は弱くて助かりましたが、たまに吹く冷たい風が身に染みました(笑)




姫川は昨夜に降った雨によるものなのか、雪解けと相まってか、濁流となっていました。
多少の増水は見られましたが全く問題のない水量、難と言えば川底が見えない事くらいです(笑)





この時点で見付けたのはロディン岩1個、玄武岩?1個、珪岩1個、軟玉1個です。



ロディン岩は鶯石と呼べるタイプ(愛称)、綺麗な緑が見られますが所々が凹んでいて加工には不向きだと思われます。(中にも不純物が入っているようです)
質の悪い蛇紋石なのか、滑石なのか、いずれにしろ硬度の低い部分の扱いが難しいです。

玄武岩?は模様が良ければ梅輪石と呼ぶタイプかな?、形と石英の入り方が面白かったので水石素材として拾いました。
表も裏も座りが良く景色も面白いので、飾石として活用できるように思えます。

珪岩は泥岩に石英が挟まっている感じの石、面白く感じたから拾いました。
箸置きには大きいので、筆とかを置く事もできる飾石として活用できたらと思います。

軟玉はアクチノ閃石かな?、ネフライトとは言えない荒さがあり乾くとパサパサします。
表面にはキラキラが見えるので綺麗ではありますが、光沢を出すには難儀します。(均一な光沢は出ないかと…)
造形自体には苦労しないので、加工するのなら艶消し仕上げが良いのでしょう。


次はロディン岩2個を発見。


大きい方はヒスイに良く似ていますが硬度が足りない…、成り損なった感が否めずヒスイではない事が伝わってきます。
小さい方はロディン岩にしか見えないので安心(笑)、見本として活用できそうです。


帰り際にヒスイ転石を発見。(待ってました!って感じでした)



淡い紫が入った紫ヒスイの転石で、河口らしい角張った姿をしています。
「標石(標本になる石)」としては練度・錬磨が足りず価値は下がりますが、見本(河口でのサンプル)としては解りやすく優秀なヒスイとなります。
更に言えば加工素材としても活用できるので、姿形やサイズで使い分ける必用があります。

紫ヒスイとしては明るめの紫が入り、幾つもの石英の脈が流れるタイプです。


最後は閃緑岩が入る石英斑岩と碧玉、そして緑が入る流紋岩です。



石英斑岩は中央に閃緑岩の小さな円があり面白い、ただ石質が悪いのか弱い部分を含んでいて凸凹になっています。
色も通常とは異なりピンク色っぽいので、加工が可能なら閃緑岩を活かしてみたいです。

碧玉はヒビだらけな感じですが、珍しい石なので拾いました。
とても軽い(ガラス並に軽い)ので石英系との違いは明確に分かります。
割れている部分は乾くと油っぽく輝くので、識別する際の目安になるかと思います。

緑が入った流紋岩は、やはり珪孔雀石の類と言えるのだそうです。
以前の分析(粉にして混ぜる方法)では正確に出ませんでしたが、ピンポイントで当てる方法だと銅の成分が出るのだそうです。(高精度の分析機械が必用なのだそうです)
と言う事は「珪孔雀石を含む流紋岩」で良いのかな?、統一してもらえると嬉しいのですが…。(「その可能性が高い」ってくらいなのだろうか?)

こうなると高性能の分析機械が欲しくなりますが、数億円するとの事なので無理です(笑)
まぁ、真実がどうであれ「楽しめる程度の共有」で良いのでしょうね。(学者じゃねーし)

今回も楽しめました、また天気が良い日に探石したいと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月23日
3月も後半となり、未だ売上げ回復の先行きは見えませんが、再生の季節の訪れは肌身に感じます。
どうあれ「やれる事をやるしかない」ので、私が夢見てきた未来に向けて進もうと思います。

それでは3月五回目の探石記録を書きます。

朝から気温が上がり快晴となったので、押上の海岸へ探石に出かけました。
春の訪れを強く感じる陽気、気分も高揚して細胞が目覚めるようです。
海には数人が訪れていて、石拾い・釣り・日向ぼっこなど、それぞれに楽しんでいました。(数日前に海が荒れたようで、入口付近には流木が散乱していました)





浜の状態は石が押し上がり歩き辛かったですが、波も風も弱かったので探しやすかったです。
大きめの石も上がっていて、探し始めから集中して探す事ができました。




一通り歩き折り返し地点に到着、こっちは珍しく小砂利が多くなっていました。
思わぬ障害(ホタルイカの死骸)があり、波打ち際だと「透明度の高い玉髄」に見え、日干しになっているのは「良質な茶色の瑪瑙」に見えて何度も確認しました(笑)




この時点で見付けたのは、大きめの流紋岩?1個と石英斑岩(薬石)5個。


大きめの流紋岩?は礫岩っぽくも見えますがどうなのだろうか?
どっちにしろ面白い石ではあります。(重かったので海に返しましたが…)

石英斑岩は薬石タイプ、もう「薬石斑岩」と略しても良い気がします(笑)
面白くて美しい紋様を選んで拾いました。(サイズ感も丁度良いし)


次はネフライト3個と、瑪瑙とチャート?が混ざっている石を発見。


ネフライトは通常タイプ、やや石質が不安定な気がしますが触り心地は滑らかです。(角閃石には様々な種類があるようです)

瑪瑙とチャート?が混ざっている石は綺麗の一言、磨けばこの状態を維持できるのだろうか?(と言うか、ジャスパーとは言えないのだろうか?)
このまま首飾りにできる姿形なので、ちょっと試してみようかと思います。


帰り際にヒスイ転石とネフライトと鶯石(ロディン岩)を発見。


ヒスイ転石は白ヒスイで、表面に翡翠輝石がキラキラと輝きます。
このタイプは石英の脈が見られるのが特徴で、光沢よりも翡翠輝石を示す事が多いです。

ネフライトは非常に良質なタイプ、太陽光で透けているので見付けた瞬間はドキッとしました。
群を抜いている透明度と石質(色も綺麗)、加工すれば綺麗に仕上がるかと思いますが、世の中には似通った品が溢れているので転石のまま持っていた方が良いのかもしれません。(このまま磨いても良いかも)

ロディン岩は鶯石タイプ、初心者は間違いなくヒスイと間違えるでしょう(笑)
しかし珍しい石である事は変わりないので、間違って拾ってもガッカリしなくて良いです。(ヒスイは改めて拾えば良い)


今回も楽しかった〜、陽気はまさにヒスイ日和でした!
ただ探石を楽しんでいる人とも少し話したのですが、「ヒスイが欠片も無い」と嘆いていました…。
確かに少ないと感じたし、浜の状態が押し上がり過ぎてヒスイ転石が下に埋まっている感じがしました。(あくまでも感覚的な印象と経験からの「予想」です)

再び荒れてイザナミ(海)が、石たち(広い意味でのヒルコ神)を引き戻してくれるのを待つしかないかと…。
その後に私たちが心待ちにしているヒスイ転石(ヒルコ神(日を留める子の神))が姿を現すかと思います。(イザナミ(海)が手放さないかな?)

こればっかりは運なので、その時を気長に待ちましょう。


そう言えば先日、鉱物にとても詳しい青年と知り合いました。
年齢は私が糸魚川に移住した歳と同じ、元々は糸魚川出身のようで最近まで転勤していたそうです。

これも何かの縁と思いお互いのコレクションを見せ合いながら、私が「疑問に感じている鉱物」の答え合わせもしました。
双方とも完全な答えとは言えませんが(分析していないので)、認識を合わせる事は重要なので有意義な意見交換になりました。(鉱物コレクション(国内・国外)も素晴らしかった!)

結果として私が予想していた答えとほぼ同じでしたが、より詳しく知れた事と、かなり奥が深い事も解りました。(なかなか勉強になりました)

一番の悔いは、以前にピンクゾイサイトとしていた石の中に「バラ輝石」に似ている石があったのですが、似ているのではなく「バラ輝石そのもの」だったようです…。
潜入観念と言いますか…、疑う事を重視した結果が裏目に出てしまいました。(糸魚川にバラ輝石は無いだろうという観念、バラ輝石は塩尻方面にあると言う観念)

どうりで似ている訳ですね、だって「そのもの」なのだから(笑)
これによりハッキリと解った事もあり、昔にピンク翡翠と言っていた中には「灰簾石(マンガン量が足りず桃簾石に成りきれなかったけどピンク色を示すピンクゾイサイト)と、桃簾石(マンガン量が足りていてチューライトになった灰簾石の派生)と、バラ輝石(表面に翡翠輝石に似たキラキラが確認できる灰桃〜灰紅のバラ輝石)がある」って事です。

それがこのタイプ、気になる石だったので拾っていました。



糸魚川でもバラ輝石は珍しいようで、サンプルを集めるのは難しいのだそうです。
知らず知らずに大きめのサンプルを手に入れていたのはラッキーでした、今後は間違える事なく識別したいと思います。(一時の恥ってやつです、もう憶えました(笑))

なんであれ頼もしい人材に出逢えました、私は鉱物学者ではありませんが可能な限り石たちの情報は憶えたいと思います。
答え合わせが出来る人が増えた事は未来の力となり、石のまちとしての底力となるでしょう。(若者(私より年下)というのも幸いです)

今年は試練の年になりますが、その中でも力を蓄えたいと思います。(お金の力が弱まるのなら、人脈という力を得たいと思います)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月19日
庭先では鶯(ウグイス)が鳴き、河川敷では雲雀(ヒバリ)が鳴き、待ちに待った春の到来です。
しかし、先日に急激な気温の低下があり身体が付いていかない…、寝違えたのか肩〜腕が不思議な筋肉痛になっています(笑)
昔から「暑さ寒さは彼岸まで」と言いますが、もうしばらくは不安定な大気に右往左往しそうです。

それでは3月四回目の探石記録を書きます。

晴れ間が出たので姫川河口へ探石に出かけました。(3/15)
山側は雲が多く、大きくて厚めの雲が頻繁に太陽を隠し辺りを暗くしました。




日曜日だったので河川工事(砂利集め)も休み、積み上がった土砂がちょと気になります。(でもあまり近づかない方が無難でしょう)




浜辺は前回と違い緩やかな波、でも早くて短い波なので海面から底を確認するのは困難でした。
波打ち際は小砂利ばかり、前回に波打ち際だった部分(乾いた浜)も注意深く探しながら歩きました。(可能性はあるので)




一通り歩き川との合流点に到着、青海の海岸(須沢海岸)には多くの人が見られました。
姫川は少し濁っていましたが川淵の石は確認でき、流れは強いですが増水している感じではありませんでした。(海も川も前回より危険度は低かったです)




この時点で見付けた石たちです。
流紋岩2個、緑色石英(キツネ石)2個、石英斑岩1個です。


流紋岩は特に紋様の面白いのを見付けました。
上のは茶色より赤褐色に近い感じで綺麗、酸化すると濁るのかもしれませんが、このまま変わらなければ加工にも使えそうです。
もう一つは茶色ですが縞模様が面白く「ムンクの作品」っぽい(笑)、これも活用できそうです。(ちょっとダルマ(忍者?)にも見えますね(笑))

緑色石英は上が珪化の強めタイプで、下が発色が強めタイプです。
どちらも茶色が少ないので「キツネ(と言うかイナリ)感」が薄いです。
上手く活用するべき石ですが、石質の悪さが致命的でもあります。
よってコーティング加工が必須となるかと思いますが、その際は明確に他者へ説明する必用があります。(それ以前に個人でコーティング加工が出来るのか疑問)

石英斑岩は赤を示すタイプ、薬石と言われるタイプより石質が良く赤色の紋様が魅力的な石英斑岩です。
地が濁っていると赤がくすみ、更に紋様が揺らいでいないとメリハリがなくて面白くない、探してみると合格レベルが少ない事に気が付きます。
こちらも加工素材として使えそう、サイズ的にも使い勝手が良い感じです。


帰りがてら川沿いを歩くと座りの良い石を発見。


白い石英が張り付いていて残雪を想わせる景色、手の平サイズで飾りやすいのも良いです。
水石素材として活用できるだろうか?、それとも文鎮かな?、魅力を感じてしまうと手放せなくなるのが不思議です。
こういった方面に特化している人もいるので、意見交換や情報交換をしてみたいな〜。


世の中はウイルス騒ぎで大変ですが、探石遊びは換気が良く、良くも悪くも「会話もせず」って人が多いので感染する危険性は低いでしょう(笑)
皮肉な事に「経済としては当てに出来ないタイプ」が安全となり、人と関わらない者ほどリスクが少ないようになっています。
だからと言って「真の共産」では生きられないレベル、じり貧なのは確実なので「それが正解というわけではない」って事は忘れないようにしましょう。

なんであれ治まるまでは「独りの世界」を楽しむのも良い経験かもしれません。(私は普段から独りを楽しんでいるので、逆に交流を優先しなくては…)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月15日
普段から賑わいのない糸魚川が「より賑わいを失っている」って状態ですが、現実領域で起こっている事を幻想領域で騒いだところでどうにもなりません。
現実に向き合って乗り越えるしかないので、自身の生命力を高めたいと思います。

それでは3月三回目の探石記録を書きます。

快晴となったので姫川河口へ探石に出かけました。(3/12)
山はこの間より雪が融けた感じ、水蒸気で霞んでいるのが解ります。




河川の砂利集めは順調なのかな?、進み具合は私が見ても良く解りません(笑)




海は波が強く荒れていましたが、風が弱かったので辛くはありませんでした。
油断していると危険な状態ではありましたが、浜が広かったので乾いた場所にいる限りは引き込まれる事はありません。(乾いた場所から遠目で確認する探し方が必須)





ここまで波が強いと期待も高まるのですが、特に良い出逢いのないまま川との合流点に到着。
姫川は濁り海も濁っている、輝いているのは空と水面と濡れた石たちだけ、あとは見えないけど私の心も自然に触れて輝いています(笑)




ワクワクする環境ではありましたが運が無かった…、こういった時は紋様が美しい石英斑岩を探すのが一番、部屋に置いて霧吹きで濡らせば「観賞を兼ねた加湿」を楽しめます(笑)
加工しても面白いので素材としての用途もあります。




次は珪化が強めの緑色石英(キツネ石)とソーダ珪灰石、どちらも質は良さげです。


緑色石英(キツネ石)は色も模様も面白いのですが、ソーダ珪灰石は陶磁器みたいでイマイチかな〜、質が良くなると面白味がなくなるのは勿体ないです。(でも試しに加工してみたい)

海に来れば何かしら面白そうな石があるのが救い、あとは「神々のカケラと如何に交歓するか」が重要になるのでしょう。
色々と考えながらマイペースで進めて行きたいと思います。


晴れたら海へ行く事を繰り返していますが、未だ飽きる事はありません(笑)
午前中に終えた仕事(加工)にしろ、海での探石にしろ、ウイルスに感染する可能性が無いので最高の遊びだと言えます。(自己完結するので(笑))
しかし、稼ぐからには人との交流は欠かせないのも事実なので、慎重に向き合いたいと思います。(制作に専念する一年になりそうですが…)



ここで探石用の箱を作ってもらったので紹介します。


私がアイデアを出して作ってもらいました、特に珍しいデザインでもないのですが個人的に欲しかった仕様だったので頼んだら、予想より出来の良い箱に仕上がりました。(物産センターの加工所で作られた箱です)

蓋にはアクリル板が張ってあるので中身が見えるようになっています、スペースを分割している板も固定していないので外して位置を変える事が可能です。
探石を楽しむ人(特にチビッコ)に向けた品で、春休みや夏休みに遊んでもらえる事を狙っていたのですがコロナショックで残念な結果になりそう…。
「石のまち」として物産センターに相応しい品になる事も期待していたので残念ではありますが、消滅する事はないので気長に待ちたいと思います(笑)

こういった箱があれば思い出にも残りやすいし、雰囲気が出るので石を集めるのが楽しくなると思います。(確証はないけど、私がそうなので同じタイプに期待(笑))
その後に加工してストラップにするなり、ペンダントにするなりして「思い出をカタチにするバリエーション」を楽しめば良いかと思っています。
ちなみに、あえて完成度を高め過ぎず、外でも使えるよう安価な仕上げにしているので、汚れても気にならないと思います。(チビッコには必須の条件かと)

なんであれチビッコたちには「一番楽しい時期」を大切に過ごしてもらいたいです。(大人になれば辛い事が多いから…)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月12日
人の世はコロナウイルスで大騒ぎですが、自然界では何事もなく季節は春へと移り変わっています。
人間として幻想を糧に進化するのか、生物として環境に適応して進化するのか、なんであれ国力・個体力が試される一年になりそうです。(相手の力を削ぐ(相手より優位に立つ)大義名分になっている気もするが…)
もし幻想と現実の双方で進化がなされたのなら、それは結果的には大成功なのでしょう。(真人に近づくけるのだろうか?)

それでは3月二回目の探石記録を書きます。

この日は朝から晴れて気温がグングンと上がっていきました。(3/9)
いきなり春本番のような陽気、冬眠中のカエルも驚くような日和でした。
青空が広がっていましたが水平線は霞んでいる感じ、待ちに待った季節の始まりです。





浜は小砂利が多く波もやや強め、先日まで荒れていたので浜が押し上がった形跡が見られます。
引き潮だったのは幸い、探せる面積が広くなり期待も高まりました。




一通り歩き折り返し地点に到着、ここまでくれば大きめの石があると思っていましたが残念、珍しく砂浜になっていました…。




出逢えたのは石英斑岩(薬石)3個、ネフライト1個、オンファス輝石1個、アケビ石(ロディン岩)1個、小さなヒスイ転石1個です。



石英斑岩は薬石タイプ、紋様が綺麗でサイズも丁度良いです。
コロナウイルスに効果があるとか一部で騒がれているようですが、福島での原発事故の時にも同じような事が騒がれたので「またですか?」って感じです。
なんであれ美しさと面白さを備え、「火成岩としてそれなりに成分を発揮している」って認識で楽しむのが良いのでしょう。(まぁ、適応して身体に反映できたならば「その者」にとっては真実なのでしょうけど)

ネフライトは厚めで色も綺麗、何かしらに活用したいと思います。

オンファス輝石はツヤツヤのピカピカ、ここまで優秀さが表に出ている石も珍しいです。
磨いて見本にしたいと思います。

アケビ石は滅紫が入るタイプのロディン岩、滅紫は少しだけしか入っていませんが質が良いので磨いてみたいと思います。(このバランスだと紫ヒスイに似ている)

小さなヒスイ転石は紫が入ったりするタイプ、でも小さすぎたのか紫は見られません(笑)
石質は良く、乾かすと僅かに翡翠輝石がキラキラと輝きます。

陽気は最高でしたが浜の状態は残念な感じ、それでも気晴らしになったのだから良しとします(笑)
また晴れたら海で探石を楽しもうと思います。



次は仕事の紹介、色んなヒスイで丸玉を作ってみました。


中央が淡紫、上が碧(青銅色)、左が白青、右が黒緑、左下が白、右下が淡緑、下が淡翠です。
丸玉の制作は単純作業なので気が滅入りますが、色を変えて制作する事である程度は気を紛らわす事ができます。(それでも修行って感じですが…)

仕上がってしまえば使い勝手の良いパーツ、今までの苦労が報われる時間が訪れます(笑)
一式で使うなり、天然石ビーズと合わせて使うなり、幅を広げて楽しめる品になりました。
そろそろブレスレットが似合う季節になるので、周到に準備したいと思います。


これで今回の探石記録と作品紹介を終わります。
2020年03月10日
三寒四温を繰り返し大気が不安定な日が多いですが、春の匂いを強く感じるようになりました。(同時に花粉も強く感じるようになった…)
3月はどんな月になるのだろうか?、不安もありながら春を目の前にした期待もあり、この矛盾した高揚感は創作意欲を高めるようです。
生物としての危機感、これはどんな領域であっても必須なのでしょう。(生物である限り)

それでは3月初めの探石記録を書きます。

まずは一日目(3/6)、午後から晴れたので海の様子を見に行きました。
かなり荒れるとの事だったので覚悟していましたが、もう完全に真冬の海と化してました。
辺り一面が白波だらけ(笑)、海岸から離れていても飛び散るしぶきで目が痛い…。
こんな状態の海に近づくのは正気じゃないので、急いで帰りました。







そして次の日(3/7)、波が弱くなったようなので姫川河口へ行きました。
空にはうっすらと雲が広がっていて気温も低かったですが天気は晴れ、変わらず残雪を纏う山々は衣替えの時期を待っているかのようです。




「変わらず」と言えば河川工事も(笑)、現在は砂利の採集が目的のようです。
急ぎの仕事と言うよりは「仕事を斡旋してもらった」って感じなのでしょう、やはり冬期の除雪がなかった事が厳しかったのだと思います。




昨日より波は弱くなったとは言え、浜には長く強めの波が寄せていました。
更に強くて冷たい風が吹き渡り嬉しくない環境…、数人が探石に訪れていましたが苦戦しているようでした。




一通り歩き川と海の合流点に到着、先端では強めの波が浜を横断するので危険、在ったところで拾いに行けないので無理は禁物です。




姫川本流は水量を増していますが流れは穏やかでした。
今年は雪が少なかったですが、それでも雪解け水が少しずつ流れ込んでいるのだと思います。(澄んだ冷たい水が流れていました)




この時点では面白い石や美しい石には出逢えませんでした…、もう冷たい強風に嫌気が差したので早々に帰る事にしました。(ちょっと期待はずれな環境でした)

波打ち際をチラチラと見ながら早足で戻っていると、石と砂の隙間に膨張する僅かな光を感じました。
頻繁に寄せてくる波の一瞬だったのですが、位置を見失わず(直視して)その辺りを掘り返してみると、淡青のヒスイ転石が出てきました!


ヒスイの上のは滅紫が入るアケビ石(ロディン岩)、色が濃いめだったので拾いました。(画像では滅紫が上手く写らない…)

淡青のヒスイは紫が入ったりするタイプ、河口にしては錬磨されていて丸みを帯びています。
この発色ならば表に出ていれば気づく人も多いですが、下に埋まっていると運が良くなければ見付けるのは容易じゃないです。(一部分でも見えていないと解らない)
なんであれ「来て良かったな」と思いました(笑)


こうなるとやる気も出てきます(笑)、ここで「あれだけ荒れたのだから打ち上げられたヒスイもあるはず」と予想して乾いた浜辺を探す事にしました。(波打ち際は寒かったし(笑))

乾いた浜での見方は「キラキラを探す」と言った感じで、高確率で石英などの珪石や閃石類が目に入ります。(逆にこれが目に入るようなら探せる可能性が高い)
しかし稀に、白っぽくて(光を膨張して)表面がキラキラ輝くヒスイがあるので試す価値はあります。(乾いているので色での判断は難しい)

と、言う事で実践した結果、灰色に淡緑が入った大きめのヒスイを見付けました。
予想した通り打ち上がっていました、これに気づける人は多くないでしょう。



ヒスイとしては淡緑と紫が混在するタイプ、表面に紫は見られませんが中に入っている場合もあります。(淡い紫は入っていそうな気はするが、灰色との区別が難しくなる)
石質は良く加工向き、先程のヒスイは「ヒルコ神」と言えますが、こちらは「カグツチの欠片」と言えるでしょう。(加工素材として優秀)

このタイプは普通の人が見付けても持ち帰らないかも(笑)、これを活かせるのは加工人だけだろうし、このタイプ(通常レベル全般)を活かせないようでは本業として成り立ちません。
よって私の手元に来てくれた事に感謝したいと思います。

ちなみに撮影の為に波打ち際に移動し、海水で濡らして写しています。(寒かった〜)
見付けた際は白っぽく角張っていて、部分的に翡翠輝石がキラキラと輝いていました。(チャートと区別できるには経験が必用)

とても寒く強風に耐えて疲れたけど楽しかった、また探石を楽しみたいと思います。(できるだけ風が強い日は避けたいと思う(笑))



最後に制作した品の紹介もします。
色とりどりのカケラを加工して作ったピアスです。(金枠はシルバー925)





淡青〜青ヒスイは青海のカケラ、淡紫〜紫は開花のカケラ、淡緑〜緑は神緑のカケラ、淡翠〜翠は万葉のカケラ、を用いています。

淡青〜青ヒスイ以外は神玉を制作したカケラで作っています。
淡紫〜紫は「咲輝・月花・以心伝心」、淡緑〜緑は「幻日・月光・天上天下」、淡翠〜翠は「日神子」のカケラたちです。
これから春を向かえる季節なので、淡紫〜紫での「開花のピアス」は多めに作ってあります。
どれも美しい部分を切り出して作ったので満足のいく品となりました。

ウイルス騒ぎで出かける事が少なくなっているかと思いますが、糸魚川に来た際に購入してもらえたら嬉しく思います。(3月中には陳列します)

世の中の景気は最悪となっているようですが、私としては引き続き制作に集中して、来るべき時に備えたいと思います。(耐えて勝つしかないかと…)


これで今回の探石記録と作品紹介を終わります。
2020年03月01日
やっと停滞(冬眠)の2月が終わり、目覚の(再生)3月に入りました。
気温は三寒四温を繰り返していますが、気分的には春本番を目の前にしているので明るくいられます。
もう景気はどうあれ「やる事は決まっている」ので、迷わず進みたいと思います。(躍動の季節を目指して頑張ろうと思う)

3月に入りましたが、2月最後の探石記録を書きます。(やっぱり月末に探石へ出かけました(笑))

先日に河口へ行ったばかりなので、今回は押上の海岸へ行きました。
この時期なので荒波を心配しましたが、この日は引き潮で穏やかな海でした。(2/29)
青空が広がり天気は最高、まさにヒスイ日和でした。(でも気温は低め)





浜辺には数人が訪れていましたが、いまだ本領発揮と言った状態ではありません。
賑わっている方が安心するけど、探石を楽しむなら「この程度」で十分なのかもしれません。(でも「拾って帰る事を繰り返すだけ」ってのも無粋だな…)


浜の状態は大小の石たちが押し上がり段差になっていて、かなり荒れた事が解ります。
この中から良い出逢いがある事を期待して歩きました。


一通り歩いて折り返し地点に到着、こちらは珍しく浜がなだらかになっていました。
押上の海岸では波打ち際を重点的に探しますが、乾いている部分の方が広いので、どちらを優先するか悩む事が多いです。(海水で濡れている方が色が解りやすいので、波打ち際を探し勝ちですけど(笑))




この時点の探石では、ソーダ珪灰石、鶯石(ロディン岩)、石英斑岩、茶色の石英、ネフライトを見付けました。


ソーダ珪灰石は白ヒスイに似ていて乾くと光沢も見られたりしますがキラキラは無く、横(方向を変えると縦)に幾重にも線が見られます。
よくある石ではありませんが稀少でもありません、でも中にはピンクゾイサイト(灰簾石)と混ざっているのがあるので、それは綺麗で稀少です。(硬度的にも合格、艶を出せます)

鶯石は私の愛称で、一般的には「芽吹き色(黄緑)が入るロディン岩」の事です。
海面からの確認だったのでヒスイとの区別が難しかった(ちょっと期待した)のですが、拾い上げた瞬間に一目で識別できました(笑)
春を想わせる綺麗な石なので、正々堂々と活用できるようにしたいです。

石英斑岩は薬石と言われるタイプ、紋様が綺麗なので集めています。
まとめてお風呂に入れて、簡易温泉として楽しむのも良いのでしょう。(それなりに効果が感じられるようです)

茶色の石英はカーネリアンと言えるのかな?、ちょっと珪化が十分じゃない気もするが…。
でも通常よりは一体感があり綺麗なので、とりあえず試しに磨いてみます。

ネフライトは色が薄く透明度が高いタイプ、特徴の平たい形状で波に乗って来たのでしょう。
これも綺麗な石なので磨きます。


今回はヒスイは無いのかな…、と思いながら海岸入口に戻っていると青緑のカケラを発見。
小さいですが、やっとヒスイの転石と出逢えました。



乾いている状態と濡れている状態を撮影、あまり変わりませんが濡れている方が色が濃く見えます。(と同時にカサカサの指が潤って見えるので綺麗です(笑))
乾いている状態では光沢を確認するのが定石、これにより一定の硬度を確認できます。(あと翡翠輝石も確認できる事がある)
これはオンファスに近いヒスイでしょう、透明度は低いですが石質は抜群、もっと大きなのが欲しいと思うのは贅沢かな〜。


更に歩くと面白い模様の石を発見、カラスの横顔みたいです。
でも脳天が陥没しているので撮影後は海に返しました(笑)




次に見付けたのは、石英斑岩、あけび石(ロディン岩)、ネフライトです。


石英斑岩は通常よりもオレンジ色で紋様が面白い、珪化も十分に見えるので磨けば輝くでしょう。
あまり見ないタイプなので、加工素材として活用してみよかと思っています。

あけび石は滅紫が特徴のロディン岩、これも愛称で呼んでいます。
石質は良く色も悪くない(くすみ過ぎていない)、姿や座りも良いので飾石にはなりそうです。
どうするかは磨いてから考えようと思います。

ネフライトは色が綺麗で透明度も高いタイプ、これを見るとヒスイと間違われたのも解る気がするな…。(かなり昔の話だけど)
これも磨いてから活用を考えよう。


ちょっと歩き疲れたので浜辺で休んでいると、目の前で良質の玉髄を発見。




側面にはモワモワとした紋様も見えて、中は縞瑪瑙になっているようです。
ライチの果肉か、打ち上がったクラゲか、形容する言葉に困りますが美しい石です。
これは側面を重点的に磨くのが良いでしょう。


玉髄を撮影する為に海水で濡らしていたら、運良くオンファス輝石を発見(笑)


本来は色が濃い(濃緑の)方が石質が良いのですが、これは色が薄くてもしっかりしていて艶やかです。
丸みも見られ押上の海岸らしい姿(ヒルコ神の姿)が魅力的です。
磨けば濡らした状態のようにピカピカになる事は間違いないでしょう。


いつも同じ感想ですが、今回も楽しかった〜!
この「神々(石たち)との交歓」は、これから先も飽きる事はないでしょう。
あとは「それが如何に楽しい事なのか」を体現し、カタチにして魅せられるよう努力したいと思います。(一応、それを13年間は続けてきたつもりです(笑))

それでは同志の皆さん、ウイルスなんぞに負けないで下さいね!(だからと言って無理もしないでね)

これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月28日
気温は冬に逆戻りし、昨夜は少量の雪が降りました。
その雪は今日の午前中には溶けて無くなりましたが、相変わらず気温は低めでした。(晴れだったのが救い)
暖かい春本番が来るのが待ち遠しい…、そしてコロナウイルスが驚異じゃなくなる日が待ち遠しいです。

それでは2月六回目の探石記録を書きます。

久々に晴れたので午後から姫川河口へ探石に出かけました。(午前中は加工に専念)
午前中は晴れていましたが、午後になると山側に曇天が広がっていました。
昨夜の雪で山は再び厚化粧になったのだろうか?、今夜も山には降るのかな?、まだまだ春の訪れは遠いようです。(2/28)




現在も河川工事は行われているようです。
昼休みだったので重機は動いていませんが、近づくのは危険なのでやめた方が無難です。




海側は青空が広がっていて、浜は石が押し上がり砂だらけでした。
波は短いけど強めで濁りがあり、海面からの石の確認は不可能でした。
環境としては残念ですが、最近は乾いた浜辺から良い石が見付かるので、あまり気にはなりませんでした。(それに青空が広がっているだけでもラッキーです)




とりあえず押し上がった石たちから探していると、鮮やかな青色が目に入りました。
開始数分で青ヒスイを発見!、運が良かったとしか言いようがありません(笑)



これはコン沢タイプの青ヒスイ、グレードがどうあれレアなヒスイです。(青ヒスイ自体がレア)
石質はあまり良くなく茶色の筋も多め、青色が濃いめなのは救いですが加工素材としては不足と言えるでしょう。(よってサンプル見本か飾石にします)
それでも嬉しい出逢い、青ヒスイと言えるタイプは久々です。


早々から調子が良く気分も上がりました。(何故か気が楽にもなる(笑))
意気揚々と歩いていると、打ち上がった大きめの玉髄を発見、しかも通常より色が見られます。



赤石と混ざっているような感じ、かなり重く石自体がしっかり(一体化)しています。
星くずのように散らばったパイライト(黄銅鉱か?)が見られ、中身がとても気になります。
こういったタイプは金華石になっている事もあるのですが、どうもこれは瑪瑙(アゲート)に近いように思えます。(ジャスパー、カルセドニー、アゲートが混ざっている気が…)
なんであれ面白く美しい石、加工素材として優秀なので活用してみようかと思います。


さらに歩き緑色に染まる流紋岩と白ヒスイの転石を発見。


緑色に染まる流紋岩は珪孔雀石の可能性があるかもですが、今は「緑色に染まる流紋岩」で良いかと思います(笑)

白ヒスイの転石は角張っていて河口らしい姿、波の影響を受けやすい姿(平たい形状)なので、打ち寄せる波に乗って目の前に来ました。(加工可能だけど見本として使おうかな)


ここで常連のお爺さんからもらったピンクゾイサイト(灰簾石)を紹介。


明るいピンク色も綺麗ですがハート型になっているのが面白いです、この姿のままサンプル見本として保管するのが良いかな〜。
度々サンプル収集を手伝ってくれるお爺さんなので助かる、必用じゃなくなったヒスイ(加工素材用)も譲ってくれるので通常レベルのヒスイには困りません(笑)


川と海の合流点に到着、前回よりも川の水量が増しているように思えます。
頻繁に波とぶつかり近づけない…、下の石を見ようにも波と濁りでどうにもなりません。
こういう時は諦めが肝心なので、さっさと引き返します(笑)




戻り際で白翠ヒスイとロディン岩を発見しました。


白翠ヒスイは濡れていると石英に間違える事が多く、光源が乏しかったら翡翠輝石も確認できないので初心者は悩むタイプです。
見た目からも「やや柔らかな感じ(消しゴムみたいな感じ)」ですが、備えている堅牢さは間違いなくヒスイです。(硬さは感じなくても「柔軟性を持った堅さ」は感じるタイプのヒスイです)
このタイプは、より光を膨張させるので曇っていても玄人なら気が付きます。

ロディン岩は石質が良いので拾いました、「鶯タイプ」でも「あけびタイプ」でもないので撫で回してから海に返しました(笑)


最後に再び青ヒスイを発見、でも最初のコン沢タイプの青ヒスイではありません。


これは横川タイプの青ヒスイ、石質はしっかりしていて紫が入る事もあります。
黄色のチタン石と思われる内包物があったり、黒の模様が入る事もあります。
私の経験からですが、微量の硫黄成分も入っているように思えます。(加工時に匂いがするので)
透明度はありませんが造形しやすく艶が出やすいので、特に加工に向いているヒスイです。


今回も楽しかった〜、景気は最悪だけど楽しめる方法はあります。
騒いだって嘆いたって状況は変わらないのだから、覚悟を決めて生きようと思います。
自然災害にしろ、疫病にしろ、そのシナリオは随分と前から知らされてきた事なのだから、最終で最後の手段は「生物としての適応だけ」ですね。(生物の真理だな)

なんであれ楽しい事で細胞を活性化させるのも方法の一つ、いつまでも修行僧みたいに抑圧していると爆発するのが人間でもあるので、先ずは「心の豊かさ」から始めようと思います。(読んでいる人とも楽しさを共有できらた幸いです)



え〜、話は変わり活動報告です(笑)
オーダーで制作した大珠、一番最初のオーダーから幾つか注文を頂いた品々です。



素材は持ち込みの小滝系の青ヒスイ、コン沢とも横川とも特徴が違うのが面白いです。
所有するのは「神玉」を購入した方々です。(有り難うございます!)
まさに「作家冥利に尽きる仕事」と言えます、協力を頂いている同志と縁に感謝です。


それとブレス用のリングを制作しています。
なるべく多彩なパーツを揃えたいので白・黒・灰・碧・淡紫・淡翠などを大小作っています。


首飾りにも活用できるので、とにかくパーツ制作を優先しています。
水が冷たいので指先の血色が悪いですが気にせずに(笑)、これから磨いて美しくなるのを期待していて下さい。(興味がある人は)


長々と書きましたが、今回の探石記録(活動報告含む)は終わります。(2月最後となりますが、明日も晴れるので探石に行くかもです(笑))
2020年02月21日
暖かくなったかと思ったら急激に寒くなる日があったりと、初春の気温変化に付いて行くのに苦労しますが、確実に再生の季節が近づいているのが解ります。
花粉が飛び始めているようで頭がボーっとする事が多くなり、今度はスギ花粉との闘いが始まります。(闘いと言っても、一方的に私が耐えるだけなのですが(笑))

それでは2月五回目の探石記録を書きます。

朝から快晴となったので姫川河口へ探石に出かけました。(2/21)
いつもより少し手前で撮影、山は雪化粧をしていますが河川敷には全く雪はありません。
まさに「雲一つない空」です、でも明日を考えると「嵐の前の静けさ」だと言えますね(笑)




浜は波が弱く風も弱い(でも少し冷たい)状態、数人が探石に訪れていました。
先客の多くが波打ち際を探しているので、最近調子が良い「乾いた石たちが転がる場所」を重点的に探しました。




一通り歩き川との合流点に到着、先端は以前よりも幅が広くなっていました。
姫川本流も整えられた事で水量が増えていて、流れも強くなっていました。(水温は低く冷たかった)
澪筋の整備は殆ど終わったのでしょう、この日は大型ダンプで土砂を頻繁に運んでいました。(何処に運んでいるのかな?、上流に戻すのだろうか?)






まずは行きで見付けた石たち、玉髄(水晶)1個、圧砕ヒスイ1個、鶯石(ロディン岩)1個、石英1個、緑色石英2個、ネフライト1個です。


玉髄は下の水晶と上の水晶がくっついて歯みたいになっているタイプ、面白い姿をしているので磨けるようなら磨きたいと思います。(飾石兼文鎮にできそう)

圧砕ヒスイは乾いていた浜辺で見付けました、このタイプは河川工事をしている時期に見付ける事が多いので、川底から出てきたのだと思われます。
角閃石が混ざっているのでヒスイ輝石岩に分類されるかと思いますが、表面のキラキラが角石類なのか翡翠輝石なのかの判断が難しいくらい微細に輝きます。
所々に明るい翠が入っていてコスモクロアっぽく見えますが、分析しないと確実な事は言えないでしょう。(小滝系のヒスイだと思われる)

鶯石(ロディン岩)は河童のような表情が面白い(笑)、特有の黄緑が美しく春を感じさせてくれます。(もうヒバリが鳴いていました)

石英は綺麗な塊だったので拾いました、四方の側面を磨いても面白いかと思っています。

緑色石英は石英が多いタイプと、灰色の珪石(チャート?)に緑が入っているタイプ、変わっていて綺麗なので磨いてみます。

ネフライトはオリーブオイルのような色をしていて透明度も高いタイプ、通常より稀少なのでサンプルとして保管したいと思います。


次は戻り際で発見したピンクゾイサイト(灰簾石)。


これも「乾いている浜辺」で見付けました、これが桃簾石なのか灰簾石なのか正確には分かりませんが、まずは可能性の高いピンクゾイサイト(灰簾石)としておきます。(どっちでも良いし)
鶯石(ロディン岩)と同じく春を感じさせる石で、特に優しいピンク色は桜を連想させます。
私の経験では「ヒスイ転石よりも拾えない石」です、しかし「美しいヒスイ転石(レア度4.5くらい)」と比べると同じくらいの希少性で、更に目立つ色の石なので他者に拾われる事で確率も下がるのでしょう。(多分)
理由はどうであれ、稀少で綺麗な石なので嬉しい出逢いです。


まだ時間があったので、久々に青海の海岸にも行きました。

こちらは、やや風と波が強く浜の石たちが押し上がっていました。
写っているおじさんは、この場所から移動せず打ち寄せる転石の中からヒスイを探しているようでした。(そういう探し方もあるのでしょう)





私はいつも通り歩き、赤石とヒスイ転石を見付けました。


赤石はジャスパーと言えるタイプ、通常の赤色の石とは色彩と石質が大違い、乾くと光沢も見られるので識別が容易です。(このタイプは黄土色が入っている事が多い)
小さい転石はあるけど、このサイズは珍しいと思います。

ヒスイ転石は表面に翡翠輝石がキラキラと輝きます。
透明度は高くないですが石質はしっかりしていて、やや青銅色な事もありオンファス輝石に近いタイプかもしれません。(青海の海岸らしい角張った姿をしています)
小さいですが見本として活用できるかと思います。


今回も楽しめました〜、これから季節は良くなって行きますので、今後も探石するのが楽しみになります。

しかし、経済的には「地雷のような性質」を持つウイルスで最悪…、滅ぼすのではなく「負傷させて治療する事に人員を割く」って事が戦力(経済力)を衰退させるのに効果的だと知っているかのようです。(目に見えない恐怖も相まって萎縮する)

この地雷原を無傷で突破できる者がいるのだろうか…?、ただ「生物なのかも解らないもの」に楽しい季節を邪魔されるのは不愉快だな…。
「負けてたまるか!」って思いますが、いまいち闘い方が解らないので抵抗しようがない…。

だとしても脅かされ続けるのもしゃくなので、別の闘い方(逃げ方)をしようと思います。
もう今年が経済的に苦しい年になるのなら仕方がない(無駄に足掻かない)、その代わり作る事(創作活動)に専念して、耐えながらも心の豊かさを保とうと思います。

人類の「逃避能力の神髄」を見せてやろうかと思います。(ウイルスどもに)


これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月13日
日に日に春を感じる気温になっていますが、観光を楽しむ人たちの訪れは未だ遠いようです。
毎年12月〜3月までは「ほぼ冬眠しているまち」ではありますが、今年は見えない驚異(コロナウイルス)により、今後の景気にも影響がありそうで心配です。
でも心配したところでどうにもなりませんので、理想のカタチを目指して準備したいと思います。

それでは2月四回目の探石記録を書きます。

前回から1日しか経っていませんが、朝から晴れたので押上の海岸へ行きました(笑)
午前10時頃の海岸、空は晴れ渡り無風、引き潮で波はこの時期としては弱めでした。
7日に見られた雪も無くなり、完全に春の海辺となりました。(2/12)





いつものように左側から探石。
浜辺は砂が多かったですが、進むに連れて押し上がった石たちが姿を見せました。
太陽光で気温は上がり、体感として4月くらいの暖かさでした。(無風だったからかな?)




まさに探石日和、これで良い出逢いがあったなら最高だと言えます。
やや押し上がった浜を歩き折り返し地点に到着、強めの太陽光で石たちが輝きまくって目が痛くなりました(笑)




この時点では石英斑岩3個、玉髄(メノウ)1個、ネフライト1個、ヒスイ転石3個、ビー玉1個(笑)、ロディン岩1個、緑色石英(キツネ石)1個、オンファス輝石1個を見付けました。


石英斑岩は薬石タイプ、小さくて綺麗なのを優先します。

玉髄は縞瑪瑙と言えるタイプ、「カルセドニー」ではなく「アゲート」と言えるでしょう。

ネフライトは通常の小判形タイプ、薄い部分は光に透けて綺麗です。(乾くと表面が白くなる)

ヒスイ転石は白ヒスイと右の小さいヒスイに翡翠輝石が見られます。
下のはちょっと混ざりがあるので、小さいけど「ヒスイ輝石岩」と言った方が良いかも。

ビー玉は…、黄色は珍しいので拾いました(笑)

ロディン岩は鶯石ではなくアケビ石でもないタイプ、緑が入っていてヒスイに似ていますが翡翠輝石は見られません。(でも光るのでサンプルとして磨く)

緑色石英(キツネ石)は通常タイプ、茶色の部分が少ないので少し磨けば綺麗になります。


オンファス輝石は非常に滑らか、この時点でツルツルのピカピカなので容易に艶が出ます。
このまま磨いて「小さな飾石」として活用したいと思います。


戻りながら探していると、次第に大きな雲が空を覆い太陽を隠し始めました。
ちょっと残念…、でも暖かいので、もうしばらく探石を楽しみます。
そんな中で見付けたのはオンファス輝石、石英斑岩、泥岩砂岩互層?です。


オンファス輝石は大きくて良質、文鎮にするか加工素材にするか迷うサイズです。(色が濃いので石質が安定している)

石英斑岩は通常とは違い赤色を示すタイプ、茶色よりは少ないですが、だからと言って稀少とまでは言えません。(でも模様が綺麗な赤色タイプは珍しいかと)
この色の違いは何なのだろうか?、どちらも同じく鉄分の沈着によるものなのかな?

泥岩砂岩互層?は自然の箸置きみたい(笑)、でもちょっと箸には大きいので筆やペンを置く方が良いのかも。(棒状なら大抵の物は安定するでしょう)


最後は蛇紋岩?1個、ネフライト1個、玉髄2個、ヒスイ転石1個です。


蛇紋岩?はアンチゴライトなのかな?、濡れているとネフライトと間違えますが、硬度が違うので乾いた時のパサつきも強く出ます。(よって硬度が低い)
蛇紋岩ではなくて閃石類なのかな?、磁石で確認できるようですが、どんな磁石でも良い訳では無かった気がしたのですが…、忘れました(笑)

ネフライトはさっきのより良質、磨けば手触りも良くなるのでツボ押しに使ったりします。(私が使っているだけですが)

玉髄は白い縞模様が見られるので縞瑪瑙と言えるでしょう。
未だに理想的な活用法を見出せていませんが、なんであれ磨いてみます。

ヒスイ転石は黒ヒスイに分類するタイプ、濃い灰色だから灰色ヒスイでも良いのかも?
黒ヒスイは海岸転石としては珍しく、色的にも目に付きにくい事が影響しているのでしょう。
色で言えば青は稀少、ヒスイじゃないけどピンクも珍しい。

ちなみに疑問なのは、ピンクゾイサイト(灰簾石)の小さい転石が見当たらない事です。
ヒスイ・ロディン岩・玉髄はあるのに、ピンクゾイサイトの小さな転石は滅多にないです。
でも大きな原石は幾つかあって、稀少ではあるけど持っている人も多いです。(ピン〜キリですが)
川で砕けないのかな?、それとも砕けたら海へ出るまでに粉々になるのかな?
硬度の低いボーウェナイト(蛇紋石)と同じ理由なのだろうか?、それが解ったから何なんだって話ですが疑問には思います(笑)


そんな事を考えながら右側に到着、青空は広い雲に覆われてしまい残念。
浜は見るからに砂だらけ、疲れたし気分も乗らなかったので探さずに帰りました(笑)


最近は現実…、いや幻想逃避をしまくってますね…。
この現実世界(自然領域)の魅力は凄まじく、虜になってしまうのも良く解ります。
気を付けなければ海を彷徨いて終わってしますね(笑)、現実(自然領域)に向き合ったとしても豊かに生きられないなんて、人間ってのは「半端な生き物なのだな」と思います。(中途半端に向き合うからかな?)

そう言えば「石の力」について質問される事が多くなっているそうです。
特に「薬石」などに多いようですが、私個人の考えとしては石に力はあります。(当然だが)
でもそれを感じられない人もいるし、なによりも根本を理解していないので説明が面倒で難しくなります。(短時間では無理かと)
よって「人間に力が宿っている」とした方が手っ取り早いです。(これも事実ですから(笑))

人間と言うものは基本的に弱く、必ず誰かの責任・何かの責任にして自己を守ろうとします。
なので石に力を感じられない人は「石に力が無い」って結論を出して納得しようとするのですが、そもそもに「人間に都合の良い効果」なんて神(自然)は創りません(笑)
都合の良い事だけを「力」とするので本質から逸れるのですよね…。

人間が自然から特別な力を得られる方法は一つ、面白いと思う感性・美しいと思う感性、これらの感動を自身の活力に変えて身体に適応させる事です。(ある程度は本能で行われている)
普通に「そうやって進化してきたんだろうが」って思う、何故こういった感性が人間に備わっているのか考えた事はないのだろうか?(現実逃避の究極体なのに…)

逃げに逃げて現実逃避しまくった人類が自然(神)から力を得る方法、それは逃げてきた相手(領域)の素晴らしさを認識して体内の細胞を活性化させ、脳内の血液を回し五感を研ぎ澄まし、自然(神)の産物でもある人類の奥底から力を呼び起こす、それが「人間にとって都合の良い効果」をもたらす仕組みと言えます。(後は薬や健康食品のように成分を分析して、人間に都合良く作り変える方法しかない)

とにかく「人間に力が宿っている」って事を強調すれば、責任は鉱物にはなく、人間(と言うか個体)の責任になります。
要は「引き出せない程の脆弱な感性」と「奥底の無い浅すぎる魂」、これが原因なので鉱物が責められる道理がないわけです。
人間として生まれたのならば、「人間としての性能をフル活用してみせろ」って事ですね(笑)

しつこく言いますが「人間に都合の良い効果なんて神(自然)は創らない」ので、自然に文句を言っても無駄です。
他者に文句を言うのは勝手ですが「適応できる者にしか向けていない」って事実があるので、まずは自分の性能を知るところから始めると良いかと思います。

これは神社仏閣も一緒、テーマパークの原点なのだから人が集まるのは当然だし、より人にやさしい存在として神仏が創られたのも道理、全ては人間が求めた結果なのだから。
現実と幻想をリンクさせる事で「願いを叶える力を備える」のは人間の特権でもあるし、その未来をカタチにするのは本人次第です。

結論として石にも人にも力は宿っていて、それらが魅力(引力)により引き合う事で活力となるわけですね。
一方的に力が発動するのではなく「活力になる」って事で、良い結果を出すには自分で乗り越えるしかないです。(人間の都合は人間で良くするしかない)
基本はこんな感じで思っていれば良いかと思います、でも運命的な出来事など説明の付かない浮世離れした事もあるので、それを体験したのなら難しく考えなくても良いかと思います(笑)

現実領域では生物、幻想領域では人間、この事を理解すれば「力の存在」を知るでしょう。
ちなみに仮想空間は基本ゴミ箱なのですが、そこから「資源を得る者」と「ゴミをあさる乞食」とに分かれます。
この違いは明確にされていませんが、時代が進むに連れて解りやすくなるでしょう。

次は価値についての話になりますが、希少性が高ければ価値が高いのか?、と問われると否でしょう。
それぞれの人間の魂は一つ一つ違っていて稀少だと言えますが、同じ価値ではありません。
何故かと言えば「面白くもなく、美しくもないから」ですね(笑)
よって価値を高めたいのなら希少性だけではなく、面白さ・美しさなどの「魅力」を高める必用があります。(人間にとっての万物の真理かと)

まぁ、「価値を高めたいのならば」の話なので、人間は普通に生きていても幸せにはなれます。(人間の魂を比べたって一銭にもならないし(笑))
でも、「ものづくり」で生きる人たちには「魂の質量を高める事」は不可欠になるでしょう。(商品〜作品を売って生きるのだから)

これが現段階での私の答え。(問われていませんが勝手に答えてみました(笑))
これからの人生でもっと深く知る事になるでしょうから楽しみです。


今回は盛大に話が逸れましたが、これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月11日
数日間は雪が降ったり止んだりしていて初冬(もう春だけど)を感じさせる気温でしたが、少し積もっていた雪は雨により溶かされ(1日くらいで消えた(笑))、再び初春に戻りました。
これは三寒四温なのかな?、今まで冬らしい寒さがなかったので混乱しますね(笑)

それでは2月三回目の探石記録を書きます。

昨日までは寒かったですが、この日から太陽が顔を出して気温も上がりました。(2/11)
薄化粧だった山々も厚化粧に変わり、「最近まで冬だったのだ」と気付かせてくれます(笑)
それでも河川敷には雪が無く、河口での積雪を私の目で確認する事は無いかもしれません。




河口では二台の重機が工事をしていました。(澪筋を変える工事かな?)
この日は祝日だったのに急ぎの工事なのだろうか?、除雪の仕事が無かったからその埋め合わせかな?
なんであれ、掘り起こした後の事を考えるとワクワクします(笑)




浜は波が強く長め、風は弱いけど冷たく、空は晴れているけど雲が多く頻繁に暗くなる環境でした。
冬らしさを感じられない浜辺(大きい石が少なく、砂の多い浜辺)でしたが、良い出逢いがある事を願って歩きました。




歩き続けて折り返し地点に到着、川の流れが速く波も強いので長居は禁物です。
向こう側の青海の海岸(須沢海岸)でも、探石を楽しんでいる人が見られました。(良い出逢いはあったのかな?)




この段階での私の出逢い(成果)です。
石たち中にヒスイ転石があるのですが解るかな?(画像だと解りにくいけど…)


まず上の段の2個は緑色石英(キツネ石)です。
通常タイプより綺麗で、これは石英部分が多い(塊になってる)からだと思われます。
こうやって改めて見ると「石英が多いタイプを緑色石英とし、通常のはキツネ石としても良いのかも」って思ったりします(笑)

右下のは鶯石(ロディン岩)、明るい黄緑が入っているのですが白が反射してほぼ見えない…。(これでは石灰石に見えてしまう(笑))
綺麗で堅い石なので何かしらに活用したいと思います。

下の段の右端も鶯石(ロディン岩)、ちょっとくすんでいますが黄緑があるので磨きます。

下の段の左端はソーダ珪灰石、少しロディン岩と混ざっている感じですが、特徴が見られるのでサンプルとして活用してみようかと思います。

正解は下の段の中央です(簡単だった?)
光の加減などでパッと見はチャート(笑)、このタイプは本当にチャートに似ています。(チャートがヒスイに似ているのかな?)


これが乾いた状態、海の塩も表面に付いているのでパサつきが強調されます。(その表面の「乾いた塩」を翡翠輝石と間違える事もあるので、必ず洗って確認する必要がある)
河口の錬磨は乏しいので、表面の滑らかさを目で確認するのは難しいです。(よって指先で確認するのが良いかと)




濡らすとこんな感じ、あまり変化しませんが光を透しやすくなり肌の特徴も見やすくなります。
この「誰が見ても解るタイプじゃないヒスイ」を見付けるには、「光の膨張」に気が付く必用があります。(何人も探した後での出逢いなので、先客は「光の膨張」に気づけなかった訳ですね)




探し初めて3分で目に付いたので、そのまま帰ろうかとも思いました(笑)
見付けたのは波打ち際ではなく、三歩後ろの乾いた場所にあったので、よりチャートにしか見えませんでしたが、僅かな光の膨張が「引力」のように私を引き寄せます。
まぁ、大抵は陶器・磁器だったり、チャート(珪石系)だったりしてガッカリするのですが(笑)
とにかく「不思議な光の膨張」、これに気が付ければヒスイを拾える確率はかなり上がります。


次は面白い緑色石英(キツネ石)、ちょっとアマゾナイトに姿が似ている(笑)
姿は面白いけど乾くとパサつくし、緑が粉っぽいので海に帰しました。




最後は上から赤褐色の珪石、模様が派手な流紋岩、石質の良い石英斑岩です。


赤褐色の珪石は…、紅玉髄と言えるのかな?、ちょっと難しいな〜、赤褐色の部分だけ滑らかなのは何故なのだろうか?(分離しているのか?)
良く解らないけど「カーネリアンの系統」であったなら加工してみたいな〜。

模様が派手な流紋岩は普通に面白い、この模様は何に見えるかな?(錦鯉か?)

石質の良い石英斑岩は、流紋岩かと思ったけど石英の粒が散らばっているので石英斑岩だな。
ちなみに成分は一緒なので、呼び名を多少は間違えても許されるかと(笑)

今回も面白かった〜、糸魚川で私ほど「ヒスイ」や「石ころ」を楽しんでいる者はいないでしょう(と、勝手に思い込んでいるだけ、我ながら幸せな男だ(笑))
この楽しみを少しでも共有できたら…、と思い続けて歳月が過ぎ43歳に成ろうかとしています…。(歳月が速かったのか遅かったのか解らんが(笑))

どうにか方法を考えなくてはなりません、と言うか既に考えている事を実行に移さなければならないのでしょう。
数年待ってみたけど人材は現れず…、やはり「シンデレラみたいに待っていても王子様は現れない」って事ですね(そのシンデレラがオッサンなので尚更、更に舞踏会(社交の場)にも出てないので当然だ(笑))

私は面白い事しかしたくないので面白い領域にして行こうと思う、つまらない延命を続けるなんてバカらしい、せっかく移住したのだから糸魚川を私にとって楽しい場にしたい、特にヒスイ王国館を同志が楽しめる賑わいの場にしたい、詰まるところは「思い通りに生きたい」って事ですね(笑)
それを追求する過程で必用となる「カケラ」を揃えて行かなくては…、傲慢な望みではありますが、挑戦しても良いかと思っています。

第一歩目は「識別」だろうなぁ〜。


え〜、話が逸れまくってしまいましたが、これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月07日
平地としては初めての積雪がありました。
雪かきが必用な程には積もりませんでしたが(10cm程度の積雪)、久々に見て触れた雪には愛着さえ感じました(笑)
脅かされない程度の規模、弱い人間が「愛着(余裕)」を持てる唯一の条件なのでしょうね。
なのでこれ以上は平地に降らない事を願います(笑)

それでは2月二回目の探石記録を書きます。

昨夜から雪が降り積もりはしましたが、朝になったら空は快晴となりました。
気温は低かったので躊躇しながらも、探石欲求に負けて押上の海岸へ向かいました(笑)
海岸にも雪は見られ、幾つかの足跡が「来訪者の有無」を教えてくれます。(欲求に負けた人、いや…、寒さに欲求が勝った人と言うべきか?)





それでは、いつものように左側を探石。
波は強くて長く油断できない状態、風が弱めだったのが救いでしたが、気温が低かったので少しの風でも顔面は寒かったです(笑)
時折、恐ろしい程の荒波が押し寄せる事もあるので、眼で探しながら「耳で波の音を聞く事」を平行していく必用があります。(絶対に油断することなかれ)




面白くて綺麗な石を求めながら歩き、折り返し地点に到着。
普段と位置は変わっていましたが、所々に大きめの石が押し上がっていました。
誰もいない海岸、探し初めには二人ほどいたのですが何時の間にか見えなくなりました。(プライベートビーチになりました(笑))




この時点での石たちは、石英斑岩(薬石)2個、玉髄(メノウ)1個、ヒスイ転石2個です。
大きめの石が多かったのですが、気に入った石たちはどれも小さいサイズでした。


石英斑岩は薬石と言われているタイプ、幾つもの石英の結晶が見られ、それが抜け落ちたであろう幾つもの穴も見られます。

玉髄は瑪瑙(メノウ)と言えるタイプ、縞模様がハッキリと出ていて綺麗です。
石質も良いので丁寧に磨けば、美しいアクセサリーになる事でしょう。

ヒスイ転石は左が碧系で右が灰色系。
碧系は質が良く滑らか、オンファス輝石に近いヒスイのようで艶も出やすいです。
灰色系は運が良ければ紫色が入る事があり、石質は滑らかなのが多いです。
ちょっと小さいですが、他の鉱物と混ざっていても「ヒスイだと知らせる発光(光の膨張)」は健在で、数多ある石たちの中からでも見付ける事ができます。(気付かず見逃しているヒスイ転石もあるのでしょうけど(笑))


次は戻る最中に見付けた石たち。
鶯石(ロディン岩)1個、ネフライト1個、オンファス輝石1個、ソーダ珪灰石1個です。


ロディン岩は芽吹き色(黄緑色)が入っているタイプ、愛称で鶯石としていて春を感じさせてくれる石です。(文鎮か飾石として磨く予定)

ネフライトは青みがかったタイプ、総称でアルカリ角閃石岩と言う事もあるようですが、このサイズになるとネフライトで大丈夫でしょう。(多分)

オンファス輝石は色が薄いタイプ、濃い方が石質が良くて好みなのですが、こっちの方がオンファス輝石として識別するのが簡単だったりします。
少し石質が劣るとは言えオンファス輝石なので、遙かに他鉱物より艶が出やすいです。

ソーダ珪灰石は良く見ると縞模様が見られるタイプ、これにより白ヒスイとの区別が付きやすくなります。(一つの確認ポイントです)
さすがに縞瑪瑙と間違える事はないでしょうけど、乾かすと光沢が見られるので、やはりヒスイとの区別に苦戦する石だと言えるかと思います。(初心者での話)


右側も探そうかと思ったのですが、全面に波が寄せている感じなので危険。
更に疲れたし、寒くなってきたので退散する事にしました(笑)


引き潮の天気が良い日に訪れて、改めて右側の探石を楽しみたいと思います。


今回も楽しかった、身近に不思議が溢れているので糸魚川から出る事がないな…。
外の事も知っておいた方が良いのだろうな〜、と思うけど、今はウィルスで危険なので「今まで通りの生活」を楽しもうと思います。(糸魚川は湿度が高いので安心)


これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月02日
2月に入りましたが、やはり雪は積もっていません。
先日は急激に気温が下がり、みぞれが少しだけ降りましたが、それも数時間後には消えて無くなりました(笑)
この調子で春(3月)を向かえられたら私としては嬉しい、タイミング良くオーダーメイドの仕事も入ったので加工もはかどります。

でも油断は禁物、2月では何度もドカ雪を経験しているので、その時の備え(心の準備を含む)はしておこうと思います。(故郷のドカ雪は半端じゃなかった…)

それでは2月一回目の探石記録を書きます。

久々に朝から晴れたので、姫川河口へ探石に行きました。(2/2)
相変わらず河川敷には雪は無く、山も冬期とは思えない程の薄化粧です。
太陽光は既に春の日差しで、間違えて芽吹いてしまった草木も多いかと思います。(それでもまだ、芽吹き色より茶色が多いです)




浜は波が強かったですが風は弱く、砂が多い感じでしたが歩くに連れて大きめの石が増えていきました。(本来ならもっと大きな石がゴロゴロしているのですが…)
休日だったので数人が訪れていて、それぞれに探石を楽しんでいました。




何か良い出逢いを…、と願いながら歩き川との合流点に到着。
押し寄せる強い波が浜辺を横断し、浜の先端に行くのは危険な状態でした。
川の流れも速めだったので、長居せずに引き返しました。(水温も低く手が冷たかった〜)




安全な場所に引き返して現段階での石たちを撮影。
緑色石英(キツネ石)2個と、アケビ石(ロディン岩)2個です。


とりあえずキツネ石は「緑色石英」と呼ぶ事にしました、良い愛称が思い浮かんだら改名します。(独断と偏見で(笑))

アケビ石(ロディン岩)は大きい方は脈で滅紫が流れていて、小さい方は滲んでる感じで入っています。
このタイプは撮影では綺麗に映らない特徴があるような気が…、それとも私のデジカメが古いのかな?
滅紫の中でも明るいタイプを集めていて、暗くなりすぎたタイプは拾っていません。


次ぎもアケビ石(ロディン岩)です。


紫ヒスイかとも思ったのですが、特徴からロディン岩としました。
多分、僅かに紫ヒスイも混入しているのだと思う、でもロディン岩部分の方が多いので「綺麗なアケビ石(ロディン岩)」とします。


来た道を引き返しながら探していると、今度は芽吹き色の鶯石(ロディン岩)を発見。


右の白地に黄緑が入っているのが「最もヒスイに似ているタイプ」と言えます。(よってカワセミとの区別を付けるべく、春を想わせる鳥のウグイスと名付けています)
画像だけでは識別は難しいでしょう、でも母石を確認すれば殆ど石英だし、黄緑部分は張り付いているように入っているので一体感がありません。
でも稀に一体になっているのもあって、それはより識別が難しく、更にどちらであっても「とても綺麗」です(笑)


こちらは綺麗なネフライトと珪石?(流紋岩か?)と緑色石英(キツネ石)です。


ネフライトは通常より綺麗なタイプ、透明度も高くオリーブ色っぽい緑です。(なかなか貴重なサンプル)

珪石?は、何故なのか淡く水色がかっていて、見付けた際は陶器かプラスチックだと思ったのですが、石の形をしていたので「ヒスイか?」っと期待して拾い上げるとヒスイでもない…。
チャートっぽくもあり裏側には灰色の母石が見られます。
ハウライトなのか?、なかなか不思議な石だな〜、蛍光灯下で見ると白にしか見えないほどに淡い水色だし。(でも光を当てると綺麗な淡青に透ける)

キツネ石は「これぞ緑色石英」って感じ、石英部分が多く一体感が見られます。
緑色の起因はニッケルとかクロムとか聞きますが、今もハッキリとは解らないのだろうか?(両方によるものなのか?)


大きな雲で太陽が隠れるようになってきたので、そろそろ帰る事にしました。
今回はヒスイとは出逢えなかったか…、と残念に思いながら、それでもと僅かな確率に賭けて帰り道のルートを変えて河川を歩きました。(普段は河川敷を歩いて車に向かいます)

しばらく歩いていると「先程も見付けたであろう芽吹き色」が目に入りました。
綺麗な鶯石(ロディン岩)か?、と手に取った瞬間にそれは「ヒスイ」だと解りました。



「何が違うのか?」と問われたなら「全てが違う」と答えるしかないです(笑)
これは小滝系のヒスイで、ロディン岩や曹長石と混ざる事も多いタイプですが決定的に異なる質感は玄人なら解ります。(経験豊富な加工人なら感覚で解る)
結局は色で判断するよりも「母石」が重要で、それがヒスイであるかが決め手と言えます。

最後に河川を歩いて良かった〜、一体どんな確率なんだ?って思いましたが、素直にヒスイとの縁を喜びたいと思います(笑)
河川でのヒスイなのでカグツチ神のカケラだな〜、イザナギ(川)によって分解させた状態、これがイザナミ(海)により錬磨させたならヒルコ神になるでしょう。

ちなみ、未熟児を象徴するヒルコ神ですが、稀に完成された姿で見付かる事があり、それはもう別の神に生まれ変わっていると言えるでしょう。(正確にはヒルコ神の別の神格)
カグツチ神にも同じ事が言えて、「人が手を加えなくても完成された状態」で川から見付かる事があります。(これもカグツチ神の別の神格)
それはそれとして多くが「カケラのまま」なので、それらに人がカタチを与える事は赦されています。(と言うより求められている)

自分と出逢ったヒスイのカケラたちがどう姿を変えるのか、考えただけでもワクワクします。
今年はそれを活かした作品に力を入れて頑張りたいと思います。(同時に美しく面白い天然石たちも活用してみたいな〜)

これで今回の探石記録は終わります。
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